--カウンター呪文
近来のスタンダードには多種多様なカウンター呪文が存在します。《卑下》《マナ漏出》《無効》《邪魔》《巻き直し》《思考縛り》《最後の言葉》、枚挙に暇がありません。しかして、親和最強のこの環境では4マナのカウンターというのは若干重く感じます。3ターン目以降が重要となるマッチアップ用に、《巻き直し》や《最後の言葉》はサイドに用意しておくのが良いでしょう。《邪魔》はコスト的にギリギリで、メイン4枚の使用に耐えます。私のデッキでは、カウンターに15枚のスロットを割きました。《卑下》4枚、《マナ漏出》4枚、《無効》3枚、《邪魔》4枚です。けっこうな量でしょう? 過去のサイカトグやウェイクなんかを紐解いても、15枚という量はちょっとお目に懸かれませんよ。
《無効》
これは、親和以外のデッキにはちょっと用途が限られたカウンターとなってしまい、若干はサイドアウトするでしょうが、完全には無駄カードになることはない筈です。《タリスマン》《精神隷属器》《独楽》《身代わり》、その他様々なアーティファクトやエンチャントが環境には存在しています。そして、《無効》は対親和において信じられないほどテンポの良い、最良の防御手段となりえるのです。たった1マナで《対抗呪文》にも等しい効果の得られる《無効》は、親和のスピードに付いて行く為に必須と言っていいでしょう。
《邪魔》
確定カウンターとしては環境最強で、しかもちょっと嬉しいオマケ付き。それが《邪魔》です。このカードは、青使いの頭痛の種となってきた《永遠の証人》に対してリムーブにも等しい効果を発揮し、また《記憶の欠落》のようにも使えるので事故った相手にも追い討ちをかけられます。このような柔軟性こそ《邪魔》の強さでしょう。
《マナ漏出》《卑下》
カウンター基盤を補完してくれるのがこの2つのスペルです。残念ながら、スタンダードでは殆どのデッキが何かしらのマナ加速を入れているので、対戦相手がこのマナ追加支払い型のカウンターを躱わすのは造作もないでしょう。でも、これらが完全に無駄カードになるマッチアップは在りませんし、2ターン目に撃つにはベストなカードであることに変わりはありません。
--コントロール呪文
《残響する真実》
このデッキには、場に出てしまったパーマネントを処理するカードが絶対に必要です。対戦相手の全てのカードをカウンターできる訳はないのですから。しばしば、あなたは4ターン目にタップアウトで《泥棒カササギ》をプレイする必要に迫られるでしょうし、その隙に相手が致命的なカードを通してしまうこともあります。でも、そこで《残響する真実》を撃ってやればいいのです。《残響する真実》はわずか2マナ、それに対してバウンスされたカードはそれより高いマナ域のカードな筈です。よって、《残響する真実》によってテンポ的なアドバンテージを稼ぐことができます。また、このカードは、対親和において《エイトグ》や《荒廃者》の致命的な一撃を躱わすという役割もあります。いったんバウンスを見せてしまえば、親和側も迂闊には全てのアーティファクトを生け贄にする事ができなくなるでしょう。
《ヴィダルケンの枷》
このデッキが青単である理由の一つがこのカードです。《枷》は、“支配魔法型”のカードの中で、歴代最高の性能を持っています。もし、奪ったクリーチャーが殺されたら、また次を奪えばいいんですから! しばしば、《枷》で相手の最強クリーチャーではなく、その取り巻きから奪っていくのが正解なこともあります。そして最強クリーチャーをチャンプブロックし続けて、取り巻きが居なくなったところで、満を持してそのクリーチャーを奪えばいいのです。
親和は通常、アーティファクト除去手段を持たないので、《枷》は良く効きます。一方、多数のアーティファクト除去を擁する緑デッキには、《枷》はいいマトとなってしまいます。なにせ、このデッキ唯一のアーティファクトが《枷》なのです。では、サイド後は《枷》を抜いてしまうべきでしょうか? 実はそんなことはなく、対緑においても、壊されさえしなければ非常に強力なのです。あなたが《枷》をプレイした時に必ずしも相手が《酸化》や《シャーマン》を引いてるとは限りませんし、よしんば引いていたとしても、あなたはカウンターや《残響する真実》で守ることもできるのですから。
--ドロー手段
《泥棒カササギ》
このカードは8版の知られざる財産であり、私が青単を組む上で最も重要な部分のひとつです。不思議なことに、ネット上に出回っている青単で《カササギ》を使用したものを見たことがないのですが、何故なのか理解に苦しみます。過去の青単では《知恵の蛇》や《ミューズの囁き》が非常に強力なドロー手段として採用されていましたが、《カササギ》もこれらのカードに勝るとも劣らない実力の持ち主なのです。ゲームが長引くにつれ、相手の2倍のカードを引けるという事実は重要な意味を持ってきます。当たり前ですね。しかも、《カササギ》はタフネスが3もあるので、メタ的に主要な《静電気の稲妻》や《マグマの噴出》では殺せないのです。
《知識の渇望》
このカードは、スタンダードのほぼ全ての青系コントロールで4枚投入が当たり前だと考えられていますが、個人的にはあまり好きではありません。ほとんどの場合、3枚引いて2枚捨てるだけで手札が増えないですし、こと青単においては捨てる為のアーティファクトなんてそう多くはありません。確かに、3枚引いて2枚捨てるという行動自体は、より多くのカードにアクセスしてるわけですから悪いことではありません。ただ、特にキーカードに依存するデッキでない場合、その行動自体にどれほどの意味があるでしょうか。しかも《渇望》は3マナ、決して軽くはありません。このタイプのデッキに真に必要なドロースペルは、単純にアドバンテージの稼げるタイプの方が良いのです。でも、結局のところスタンダードにはあまり有用な選択肢がなく、結局のところ2枚のみデッキに採用することになりました。
近来のスタンダードには多種多様なカウンター呪文が存在します。《卑下》《マナ漏出》《無効》《邪魔》《巻き直し》《思考縛り》《最後の言葉》、枚挙に暇がありません。しかして、親和最強のこの環境では4マナのカウンターというのは若干重く感じます。3ターン目以降が重要となるマッチアップ用に、《巻き直し》や《最後の言葉》はサイドに用意しておくのが良いでしょう。《邪魔》はコスト的にギリギリで、メイン4枚の使用に耐えます。私のデッキでは、カウンターに15枚のスロットを割きました。《卑下》4枚、《マナ漏出》4枚、《無効》3枚、《邪魔》4枚です。けっこうな量でしょう? 過去のサイカトグやウェイクなんかを紐解いても、15枚という量はちょっとお目に懸かれませんよ。
《無効》
これは、親和以外のデッキにはちょっと用途が限られたカウンターとなってしまい、若干はサイドアウトするでしょうが、完全には無駄カードになることはない筈です。《タリスマン》《精神隷属器》《独楽》《身代わり》、その他様々なアーティファクトやエンチャントが環境には存在しています。そして、《無効》は対親和において信じられないほどテンポの良い、最良の防御手段となりえるのです。たった1マナで《対抗呪文》にも等しい効果の得られる《無効》は、親和のスピードに付いて行く為に必須と言っていいでしょう。
《邪魔》
確定カウンターとしては環境最強で、しかもちょっと嬉しいオマケ付き。それが《邪魔》です。このカードは、青使いの頭痛の種となってきた《永遠の証人》に対してリムーブにも等しい効果を発揮し、また《記憶の欠落》のようにも使えるので事故った相手にも追い討ちをかけられます。このような柔軟性こそ《邪魔》の強さでしょう。
《マナ漏出》《卑下》
カウンター基盤を補完してくれるのがこの2つのスペルです。残念ながら、スタンダードでは殆どのデッキが何かしらのマナ加速を入れているので、対戦相手がこのマナ追加支払い型のカウンターを躱わすのは造作もないでしょう。でも、これらが完全に無駄カードになるマッチアップは在りませんし、2ターン目に撃つにはベストなカードであることに変わりはありません。
--コントロール呪文
《残響する真実》
このデッキには、場に出てしまったパーマネントを処理するカードが絶対に必要です。対戦相手の全てのカードをカウンターできる訳はないのですから。しばしば、あなたは4ターン目にタップアウトで《泥棒カササギ》をプレイする必要に迫られるでしょうし、その隙に相手が致命的なカードを通してしまうこともあります。でも、そこで《残響する真実》を撃ってやればいいのです。《残響する真実》はわずか2マナ、それに対してバウンスされたカードはそれより高いマナ域のカードな筈です。よって、《残響する真実》によってテンポ的なアドバンテージを稼ぐことができます。また、このカードは、対親和において《エイトグ》や《荒廃者》の致命的な一撃を躱わすという役割もあります。いったんバウンスを見せてしまえば、親和側も迂闊には全てのアーティファクトを生け贄にする事ができなくなるでしょう。
《ヴィダルケンの枷》
このデッキが青単である理由の一つがこのカードです。《枷》は、“支配魔法型”のカードの中で、歴代最高の性能を持っています。もし、奪ったクリーチャーが殺されたら、また次を奪えばいいんですから! しばしば、《枷》で相手の最強クリーチャーではなく、その取り巻きから奪っていくのが正解なこともあります。そして最強クリーチャーをチャンプブロックし続けて、取り巻きが居なくなったところで、満を持してそのクリーチャーを奪えばいいのです。
親和は通常、アーティファクト除去手段を持たないので、《枷》は良く効きます。一方、多数のアーティファクト除去を擁する緑デッキには、《枷》はいいマトとなってしまいます。なにせ、このデッキ唯一のアーティファクトが《枷》なのです。では、サイド後は《枷》を抜いてしまうべきでしょうか? 実はそんなことはなく、対緑においても、壊されさえしなければ非常に強力なのです。あなたが《枷》をプレイした時に必ずしも相手が《酸化》や《シャーマン》を引いてるとは限りませんし、よしんば引いていたとしても、あなたはカウンターや《残響する真実》で守ることもできるのですから。
--ドロー手段
《泥棒カササギ》
このカードは8版の知られざる財産であり、私が青単を組む上で最も重要な部分のひとつです。不思議なことに、ネット上に出回っている青単で《カササギ》を使用したものを見たことがないのですが、何故なのか理解に苦しみます。過去の青単では《知恵の蛇》や《ミューズの囁き》が非常に強力なドロー手段として採用されていましたが、《カササギ》もこれらのカードに勝るとも劣らない実力の持ち主なのです。ゲームが長引くにつれ、相手の2倍のカードを引けるという事実は重要な意味を持ってきます。当たり前ですね。しかも、《カササギ》はタフネスが3もあるので、メタ的に主要な《静電気の稲妻》や《マグマの噴出》では殺せないのです。
《知識の渇望》
このカードは、スタンダードのほぼ全ての青系コントロールで4枚投入が当たり前だと考えられていますが、個人的にはあまり好きではありません。ほとんどの場合、3枚引いて2枚捨てるだけで手札が増えないですし、こと青単においては捨てる為のアーティファクトなんてそう多くはありません。確かに、3枚引いて2枚捨てるという行動自体は、より多くのカードにアクセスしてるわけですから悪いことではありません。ただ、特にキーカードに依存するデッキでない場合、その行動自体にどれほどの意味があるでしょうか。しかも《渇望》は3マナ、決して軽くはありません。このタイプのデッキに真に必要なドロースペルは、単純にアドバンテージの稼げるタイプの方が良いのです。でも、結局のところスタンダードにはあまり有用な選択肢がなく、結局のところ2枚のみデッキに採用することになりました。
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