Extended Play Deckopedia
2008年3月16日 Extended
秀逸なエクテンの記事を見つけたので、ご紹介をば(本当は翻訳したかったんですが、多忙につき断念しました)。まぁ原文記事自体が現エクテン環境の『デッキ集』的な内容なので、英語が分からなくても、レシピを眺めるだけでも一見の価値ありかと。左の画像のように、レシピが整理されて並んでいます。
エクテンのPTQも残すところ僅かとなりましたが、まだ地元のPTQに出るデッキを決めていない方(カバ雄もです)に、マジおススメです。JXClaytor氏による渾身のExtended Play Deckopediaです。
一時期、TCGプレイヤー.comやスターシティで話題になっていたBubble Hulkが目を引きます。ご存知でない方のために一応動きを説明すると、
?《御霊の足跡》や《裂け目の突破》で《変幻の大男》を出す。
?EOTに《大男》が墓地に落ちるので、《影武者》と《屍肉喰らい》を持ってくる。
?《影武者》で《大男》をコピーし、《屍肉喰らい》でサクる。
?《影武者》(=《大男》)が墓地に落ちるので、《目覚ましヒバリ》と《モグの狂信者》を持ってくる。
?《ヒバリ》を《屍肉喰らい》でサクり、墓地の《影武者》と《狂信者》を持ってくる。
あとは、スタンダードの《ヒバリ》コンボと同様の手順ですね。先に《狂信者》をサクっておくのをお忘れなく(もし1回忘れたとしてもループが止まることは無いので楽ですが)。
個人的にはNinjaStillが超ツボでした。《行き詰まり》環境下で《深き刻の忍者》が忍術し、《呪文づまりのスプライト》を回収する美しいストラテジーに感嘆。全世界のジョニースパイクが失禁寸前です。
グランプリ・バンクーバーを制したPaul CheonのPrevious Level Blueは、なんと言ってもメタのド本命です。その他にもローウィンの緑黒の優秀カードの力を得て勢力を取り戻してきたマルカ系デッキ、根強い人気のサイカトグや、新顔の青単など、目白押し。日本人は伝統的にコントロール好き、琴線触れまくりです。
エクテンのPTQも残すところ僅かとなりましたが、まだ地元のPTQに出るデッキを決めていない方(カバ雄もです)に、マジおススメです。JXClaytor氏による渾身のExtended Play Deckopediaです。
Extended Play Deckopedia Part 1 of 3第1回目は、コンボデッキの紹介です。
http://www.puremtgo.com/articledisplay.asp?AID=839
一時期、TCGプレイヤー.comやスターシティで話題になっていたBubble Hulkが目を引きます。ご存知でない方のために一応動きを説明すると、
?《御霊の足跡》や《裂け目の突破》で《変幻の大男》を出す。
?EOTに《大男》が墓地に落ちるので、《影武者》と《屍肉喰らい》を持ってくる。
?《影武者》で《大男》をコピーし、《屍肉喰らい》でサクる。
?《影武者》(=《大男》)が墓地に落ちるので、《目覚ましヒバリ》と《モグの狂信者》を持ってくる。
?《ヒバリ》を《屍肉喰らい》でサクり、墓地の《影武者》と《狂信者》を持ってくる。
あとは、スタンダードの《ヒバリ》コンボと同様の手順ですね。先に《狂信者》をサクっておくのをお忘れなく(もし1回忘れたとしてもループが止まることは無いので楽ですが)。
Extended Play Deckopedia Part 2 of 3第2回目は、アグロおよびアグロ/コントロールの紹介です。
http://www.puremtgo.com/articledisplay.asp?AID=844
個人的にはNinjaStillが超ツボでした。《行き詰まり》環境下で《深き刻の忍者》が忍術し、《呪文づまりのスプライト》を回収する美しいストラテジーに感嘆。全世界のジョニースパイクが失禁寸前です。
Extended Play Deckopedia Part 3 of 3第3回目は、アグロおよびコントロール/アグロおよびコントロール系デッキの紹介です。
http://www.puremtgo.com/articledisplay.asp?AID=843
グランプリ・バンクーバーを制したPaul CheonのPrevious Level Blueは、なんと言ってもメタのド本命です。その他にもローウィンの緑黒の優秀カードの力を得て勢力を取り戻してきたマルカ系デッキ、根強い人気のサイカトグや、新顔の青単など、目白押し。日本人は伝統的にコントロール好き、琴線触れまくりです。
MOR的デッキ エクテンのアグロローム
2008年2月3日 Extended
《田舎の破壊者》の破壊者というカードがあります。DDDさんが最注目カードとして挙げてたアレです。スタンダードにおけるこのカードは、既に僕の構築力なんて足元にも及ばないほど完成されたレシピがいくつも挙がってますので、エクテンでこいつを使うプランを考えてみましょう。
エクテンにおいて、《田舎の破壊者》を活かせるほどアクティブに土地を墓地に送るデッキ、と言えばアグロロームなことは自明です。ってか、もうこのコンセプトに限定した時点で、デッキのうち53枚くらいスロットが埋まっちゃったんですが・・・。ま、いっか。気を取り直して話を進めましょう。
例えば、墓地にサイクリング土地が3枚、手札に《浄土》、場に《田舎の破壊者》だったとします。「キャスト《浄土》、サイクリング×3、3回目のサイクリングの時に《浄土》発掘、あ、土地1枚落ちた」たったこれだけで、なんと+4/+4です。すげー。
また、《田舎の破壊者》の欠点である「土地を引けなくなること」も、《浄土》が緩和してくれている蜜月っぷりです。しかも《闇の腹心》が出てれば、アップキープにこっちを先に解決することで、土地を手に入れられる可能性があるわけです。
さて、先ほどデッキのうち53枚・・・と申しましたが、アグロロームを組む上で、だいたいこれくらいのスロットは固定です。
4《極楽鳥/Birds of Paradise》
4《闇の腹心/Dark Confidant》
2-4《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
2-4《土を食うもの/Terravore》
3-4《突撃の地鳴り/Seismic Assault》
3《壌土からの生命/Life from the Loam》(1枚は願い用)
2-3《壊滅的な夢/Devastating Dreams》(1枚は願い用)
4《燃え立つ願い/Burning Wish》
3-8手札破壊
24-28土地(サイクリング土地とフェッチ土地含む)
で、ここに4枚の《田舎の破壊者》を押し込むとして、何を削るかという、ホントそれだけを考えればデッキができます。クラシックという形式に対し、個性を主張するはかくも難しき、ということですか。
まぁそんなこんなで、↓いたってふつーになりました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
くらっしゃー/あさると/ろーむ でもCALだよね?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
クリーチャー:19
4《極楽鳥/Birds of Paradise》
2《根の壁/Wall of Roots》
4《闇の腹心/Dark Confidant》
3《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
4《田舎の破壊者/Countryside Crusher》
2《土を食うもの/Terravore》
スペル:16
3《突撃の地鳴り/Seismic Assault》
3《壌土からの生命/Life from the Loam》
2《壊滅的な夢/Devastating Dreams》
4《燃え立つ願い/Burning Wish》
4《思考囲い/Thoughtseize》
土地:25
4《忘れられた洞窟/Forgotten Cave》
4《平穏な茂み/Tranquil Thicket》
4《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
4《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
2《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
1《草むした墓/Overgrown Tomb》
1《血の墓所/Blood Crypt》
2《森/Forest》
2《山/Mountain》
1《沼/Swamp》
サイドボード:15
4《虚空の力線/Leyline of the Void》
2《根の壁/Wall of Roots》
2《クローサの掌握/Krosan Grip》
1《粉砕の嵐/Shatterstorm》
1《壊滅的な夢/Devastating Dreams》
1《郷愁的な夢/Nostalgic Dreams》
1《壌土からの生命/Life from the Loam》
1《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
1《死の印/Deathmark》
1《外殻貫通/Hull Breach》
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
《田舎の破壊者/Countryside Crusher》(いなかのはかいしゃ) {1}{R}{R}
クリーチャー ─ 巨人・戦士 3/3
あなたのアップキープの開始時に、あなたのライブラリーの一番上のカードを公開する。それが土地カードである場合、それをあなたの墓地に置いてこの手順を繰り返す。いずれかの土地カードがいずれかの領域からあなたの墓地に置かれるたび、田舎の破壊者の上に+1/+1カウンターを1個置く。
エクテンにおいて、《田舎の破壊者》を活かせるほどアクティブに土地を墓地に送るデッキ、と言えばアグロロームなことは自明です。ってか、もうこのコンセプトに限定した時点で、デッキのうち53枚くらいスロットが埋まっちゃったんですが・・・。ま、いっか。気を取り直して話を進めましょう。
例えば、墓地にサイクリング土地が3枚、手札に《浄土》、場に《田舎の破壊者》だったとします。「キャスト《浄土》、サイクリング×3、3回目のサイクリングの時に《浄土》発掘、あ、土地1枚落ちた」たったこれだけで、なんと+4/+4です。すげー。
また、《田舎の破壊者》の欠点である「土地を引けなくなること」も、《浄土》が緩和してくれている蜜月っぷりです。しかも《闇の腹心》が出てれば、アップキープにこっちを先に解決することで、土地を手に入れられる可能性があるわけです。
さて、先ほどデッキのうち53枚・・・と申しましたが、アグロロームを組む上で、だいたいこれくらいのスロットは固定です。
4《極楽鳥/Birds of Paradise》
4《闇の腹心/Dark Confidant》
2-4《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
2-4《土を食うもの/Terravore》
3-4《突撃の地鳴り/Seismic Assault》
3《壌土からの生命/Life from the Loam》(1枚は願い用)
2-3《壊滅的な夢/Devastating Dreams》(1枚は願い用)
4《燃え立つ願い/Burning Wish》
3-8手札破壊
24-28土地(サイクリング土地とフェッチ土地含む)
で、ここに4枚の《田舎の破壊者》を押し込むとして、何を削るかという、ホントそれだけを考えればデッキができます。クラシックという形式に対し、個性を主張するはかくも難しき、ということですか。
まぁそんなこんなで、↓いたってふつーになりました。
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くらっしゃー/あさると/ろーむ でもCALだよね?
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クリーチャー:19
4《極楽鳥/Birds of Paradise》
2《根の壁/Wall of Roots》
4《闇の腹心/Dark Confidant》
3《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
4《田舎の破壊者/Countryside Crusher》
2《土を食うもの/Terravore》
スペル:16
3《突撃の地鳴り/Seismic Assault》
3《壌土からの生命/Life from the Loam》
2《壊滅的な夢/Devastating Dreams》
4《燃え立つ願い/Burning Wish》
4《思考囲い/Thoughtseize》
土地:25
4《忘れられた洞窟/Forgotten Cave》
4《平穏な茂み/Tranquil Thicket》
4《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
4《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
2《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
1《草むした墓/Overgrown Tomb》
1《血の墓所/Blood Crypt》
2《森/Forest》
2《山/Mountain》
1《沼/Swamp》
サイドボード:15
4《虚空の力線/Leyline of the Void》
2《根の壁/Wall of Roots》
2《クローサの掌握/Krosan Grip》
1《粉砕の嵐/Shatterstorm》
1《壊滅的な夢/Devastating Dreams》
1《郷愁的な夢/Nostalgic Dreams》
1《壌土からの生命/Life from the Loam》
1《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
1《死の印/Deathmark》
1《外殻貫通/Hull Breach》
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《田舎の破壊者/Countryside Crusher》(個別カードのリンク先にWisdom Guild様を使わせて頂きました)
http://whisper.wisdom-guild.net/card/MOR089/
MOR的デッキ エクテンの魚対立
2008年2月1日 Extended コメント (5)
《石ころ川の群れ長》を見たとき、誰もがこう思ったはずです。「これは《対立》とコンボになる」と。というわけで今日はそんなお話です。
ちょいと前、たしか去年の冬あたりのエクテンシーズンに、同じく青白で対立デッキを思いつきました。その名もハト対立、《鳩散らし》を貼って《金切るときの声》を打つと飛行が4体、しかもそのまんまFBできて更に4体! 「でも《鳩散らし》みたいな6マナのカードをそうそうキャストできるの?」って部分にもちゃんと腹案がありました。2ターン目《陽景学院の使い魔》、3ターン目《アウグスティン四世大判事》なら、4ターン目に《差し戻し》構えながら貼れますよ。と、こんな話を仙台勢の前で披露したら、可哀そうな人を見る目でため息を吐かれました。やー、良いアイディアだと思ったんですけどねー?
さて、人間というのは愚かな過ちを繰り返すものです(なんて長い前フリだ)。
またしても、エクテンで対立デッキを想い描いてしまいました。
幸いなことに、青白という色には《翻弄する魔道士》が居ます。さらに新しい2マナ2/2のコントロール寄りクリーチャー《呪文書の盗人》も出たわけです。《対立》でタップするたび3枚ライブラリーを破壊、確かに悠長っちゃ悠長ですが、能力自体は強力です。
ってなわけで、《石ころ川の群れ長》をフィーチャーしたマーフォーク対立はこうなりました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
寝魚
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
クリーチャー:18
4《翻弄する魔道士/Meddling Mage》
4《呪文書の盗人/Grimoire Thief》
2《川の案内者、シグ/Sygg, River Guide》
4《石ころ川の群れ長/Stonybrook Schoolmaster》
4《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》
スペル:21
4《呪文嵌め/Spell Snare》
2《対抗呪文/Counterspell》
4《対立/Opposition》
2《群れの召喚/Summon the School》
3《忘却の輪/Oblivion Ring》
3《バネ葉の太鼓/Springleaf Drum》
3《金属モックス/Chrome Mox》
土地:21
4《変わり谷/Mutavault》
4《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
2《アダーカー荒原/Adarkar Wastes》
5《島/Island》
2《平地/Plains》
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
《バネ葉の太鼓》や《群れの召喚》などで、《対立》以外のタップ手段を確保し、《メロウの騎兵》や《シグ》で脇を固めてみました。とは言え、《銀エラの達人》や《アトランティスの王》を本当に使わなくていいの、と聴かれると、これがベストだって自信は無いです。生物のスロットについては、まだまだ改善の余地があると思います。《宮廷の軽騎兵》とか入れたいですしねぇ。ただ、生物量はそれなりに適量かと。やはり、《石ころ川の群れ長》でトークンが増えるので、《対立》ロックから抜けにくいですしね。
スペルの枠も、カウンターとか除去のスロットの割り方がまだ甘いと思います。メインのアクションがデカイので、そこまでカウンター構えられるわけじゃないです。ひょっとしたら、《粗石の魔道士》ギミックを積んで、場に出たものを対処したほうがいいかもしれません。
スロット割すら定まってないデッキですが、それなりにポテンシャルがあって、使ってて楽しいです。もうちょい深く絞ってみようかと思ってます。
ちょいと前、たしか去年の冬あたりのエクテンシーズンに、同じく青白で対立デッキを思いつきました。その名もハト対立、《鳩散らし》を貼って《金切るときの声》を打つと飛行が4体、しかもそのまんまFBできて更に4体! 「でも《鳩散らし》みたいな6マナのカードをそうそうキャストできるの?」って部分にもちゃんと腹案がありました。2ターン目《陽景学院の使い魔》、3ターン目《アウグスティン四世大判事》なら、4ターン目に《差し戻し》構えながら貼れますよ。と、こんな話を仙台勢の前で披露したら、可哀そうな人を見る目でため息を吐かれました。やー、良いアイディアだと思ったんですけどねー?
さて、人間というのは愚かな過ちを繰り返すものです(なんて長い前フリだ)。
またしても、エクテンで対立デッキを想い描いてしまいました。
幸いなことに、青白という色には《翻弄する魔道士》が居ます。さらに新しい2マナ2/2のコントロール寄りクリーチャー《呪文書の盗人》も出たわけです。《対立》でタップするたび3枚ライブラリーを破壊、確かに悠長っちゃ悠長ですが、能力自体は強力です。
ってなわけで、《石ころ川の群れ長》をフィーチャーしたマーフォーク対立はこうなりました。
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寝魚
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クリーチャー:18
4《翻弄する魔道士/Meddling Mage》
4《呪文書の盗人/Grimoire Thief》
2《川の案内者、シグ/Sygg, River Guide》
4《石ころ川の群れ長/Stonybrook Schoolmaster》
4《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》
スペル:21
4《呪文嵌め/Spell Snare》
2《対抗呪文/Counterspell》
4《対立/Opposition》
2《群れの召喚/Summon the School》
3《忘却の輪/Oblivion Ring》
3《バネ葉の太鼓/Springleaf Drum》
3《金属モックス/Chrome Mox》
土地:21
4《変わり谷/Mutavault》
4《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
2《アダーカー荒原/Adarkar Wastes》
5《島/Island》
2《平地/Plains》
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《呪文書の盗人/Grimoire Thief》(個別カードのリンク先にWisdom Guild様を使わせて頂きました)
http://whisper.wisdom-guild.net/card/MOR025/
《石ころ川の群れ長/Stonybrook Schoolmaster》
http://whisper.wisdom-guild.net/card/MOR035/
《変わり谷/Mutavault》
http://whisper.wisdom-guild.net/card/MOR148/
《バネ葉の太鼓》や《群れの召喚》などで、《対立》以外のタップ手段を確保し、《メロウの騎兵》や《シグ》で脇を固めてみました。とは言え、《銀エラの達人》や《アトランティスの王》を本当に使わなくていいの、と聴かれると、これがベストだって自信は無いです。生物のスロットについては、まだまだ改善の余地があると思います。《宮廷の軽騎兵》とか入れたいですしねぇ。ただ、生物量はそれなりに適量かと。やはり、《石ころ川の群れ長》でトークンが増えるので、《対立》ロックから抜けにくいですしね。
スペルの枠も、カウンターとか除去のスロットの割り方がまだ甘いと思います。メインのアクションがデカイので、そこまでカウンター構えられるわけじゃないです。ひょっとしたら、《粗石の魔道士》ギミックを積んで、場に出たものを対処したほうがいいかもしれません。
スロット割すら定まってないデッキですが、それなりにポテンシャルがあって、使ってて楽しいです。もうちょい深く絞ってみようかと思ってます。
MOR的デッキ エクテンのゴブリン
2008年1月30日 Extended コメント (6)
《蛙投げの旗騎士》が強いんですよ、エクテンのゴブリンで。どれくらい強いかっていうと「もう2色目は黒以外考えられんね」とか思っちゃうくらいです。
2T目《旗騎士》→3T目《ゴブリンの首謀者》。
SoSoですね。
2T目《旗騎士》→3T目《戦長》、1マナで《女看守》。
Good Jobですね。
1T目《金属モックス》→《旗騎士》、2T目《戦長》アタック、そして1マナで《ヤスデ団》。
GGですね。
デッキに8体もメダリオン生物が入れば、そりゃ動きが見違えるほど軽くなるわけです。《太鼓》親和ほどじゃないですが、環境でも屈指のブンブン感です。
さて、そこで気になるのが、ゴブリンのスロット割です。ゴブリンといえば、「拘束スロットが28枚」と言われるほど、スロットが固まっちゃったデッキです(さすがに親和ほどじゃないですが・・・)。なので、ローウィンからの加入組ゴブリンを加えると、
4《モグの狂信者/Mogg Fanatic》
4《スカークの探鉱者/Skirk Prospector》
4《節骨の魔女/Knucklebone Witch》
4《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》
4《モグの戦争司令官/Mogg War Marshal》
4《蛙投げの旗騎士/Frogtosser Banneret》
4《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》
4《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》
4《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》
4《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》
とかで、「あれあれ? もう40枚ですよ? あと《名手》と《包囲攻撃》と《紅蓮術師》入れいのに・・・・」みたいなことになりがちです。というわけで、スロットの割り方について、ちょっと考えてみましょう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆鉄板に4枚入れるスロット
《スカークの探鉱者/Skirk Prospector》
《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》
《蛙投げの旗騎士/Frogtosser Banneret》
《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》
《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》
《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》
○メタによって変動があるけど、概ね4枚入るスロット
《モグの狂信者/Mogg Fanatic》
《モグの戦争司令官/Mogg War Marshal》
《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》
《変わり谷/Mutavault》
○チューター用に数枚は鉄板なスロット
《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》
《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》
△チューター用に検討しても良いスロット
《ゴブリンの紅蓮術士/Goblin Pyromancer》
《ボガートの汁婆/Wort, Boggart Auntie》
《巣穴の運命支配/Warren Weirding》
《ゴブリンの王/Goblin King》
△用途によっては複数枚入るスロット
《節骨の魔女/Knucklebone Witch》(ETWと併用)
《狂い婆/Mad Auntie》(SoSo)
《ブリキ通りの悪党/Tin Street Hooligan》(対親和)
《ヤスデ団/Earwig Squad》(対暦伝ではブッ刺さる)
《巣穴からの総出/Empty the Warrens》(儀式型)
※スペル枠のオプション
《血染めの月/Blood Moon》
《アメジストのとげ/Thorn of Amethyst》
《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
《終止/Terminate》
《ボガートの悪ふざけ/Boggart Shenanigans》
《炎の儀式/Rite of Flame》
《バネ葉の太鼓/Springleaf Drum》
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
で、ここからは僕の私見なんですが。(と、今までの妄言が、まるで一般論であるかのように聴こえる魔法の言葉を吐いてみる)
《ヤスデ団》のパンチ力ってのは、インパクトが大きいと思うんです。どれくらい大きいかと言うと、《群衆追い》のスロット奪うくらい。え?
最近、《群衆追い》あんま強くないなーと思うわけです。ブロッカーに回ると小っちゃいですし、アタックしても簡単に相打ちますし、《ドラン》出されると紙ですし。そこで、《ヤスデ団》ですよ。3マナ5/3のナイスバディに、徘徊のオマケつきで、うっかり白暦伝を投了に追い込んじゃう。ならばこそ、コイツに打撃担当を任せて、《群集》はチューター用に1枚だけにしてみたら如何でしょう、と。
っちゅうわけで、レシピはこうなりました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
カエルとゴブのコインロッカー
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
クリーチャー:37
4《スカークの探鉱者/Skirk Prospector》
2《モグの狂信者/Mogg Fanatic》
4《モグの戦争司令官/Mogg War Marshal》
4《蛙投げの旗騎士/Frogtosser Banneret》
1《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》
4《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》
3《ヤスデ団/Earwig Squad》
1《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》
4《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》
4《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》
4《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》
1《ゴブリンの紅蓮術士/Goblin Pyromancer》
1《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》
スペル:4
4《金属モックス/Chrome Mox》
土地:19
1《ペンデルヘイヴン/Pendelhaven》
4《変わり谷/Mutavault》
4《婆のあばら家/Auntie’s Hovel》
4《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
1《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
3《血の墓所/Blood Crypt》
3《山/Mountain》
1《沼/Swamp》
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2T目《旗騎士》→3T目《ゴブリンの首謀者》。
SoSoですね。
2T目《旗騎士》→3T目《戦長》、1マナで《女看守》。
Good Jobですね。
1T目《金属モックス》→《旗騎士》、2T目《戦長》アタック、そして1マナで《ヤスデ団》。
GGですね。
デッキに8体もメダリオン生物が入れば、そりゃ動きが見違えるほど軽くなるわけです。《太鼓》親和ほどじゃないですが、環境でも屈指のブンブン感です。
さて、そこで気になるのが、ゴブリンのスロット割です。ゴブリンといえば、「拘束スロットが28枚」と言われるほど、スロットが固まっちゃったデッキです(さすがに親和ほどじゃないですが・・・)。なので、ローウィンからの加入組ゴブリンを加えると、
4《モグの狂信者/Mogg Fanatic》
4《スカークの探鉱者/Skirk Prospector》
4《節骨の魔女/Knucklebone Witch》
4《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》
4《モグの戦争司令官/Mogg War Marshal》
4《蛙投げの旗騎士/Frogtosser Banneret》
4《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》
4《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》
4《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》
4《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》
とかで、「あれあれ? もう40枚ですよ? あと《名手》と《包囲攻撃》と《紅蓮術師》入れいのに・・・・」みたいなことになりがちです。というわけで、スロットの割り方について、ちょっと考えてみましょう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆鉄板に4枚入れるスロット
《スカークの探鉱者/Skirk Prospector》
《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》
《蛙投げの旗騎士/Frogtosser Banneret》
《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》
《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》
《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》
○メタによって変動があるけど、概ね4枚入るスロット
《モグの狂信者/Mogg Fanatic》
《モグの戦争司令官/Mogg War Marshal》
《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》
《変わり谷/Mutavault》
○チューター用に数枚は鉄板なスロット
《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》
《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》
△チューター用に検討しても良いスロット
《ゴブリンの紅蓮術士/Goblin Pyromancer》
《ボガートの汁婆/Wort, Boggart Auntie》
《巣穴の運命支配/Warren Weirding》
《ゴブリンの王/Goblin King》
△用途によっては複数枚入るスロット
《節骨の魔女/Knucklebone Witch》(ETWと併用)
《狂い婆/Mad Auntie》(SoSo)
《ブリキ通りの悪党/Tin Street Hooligan》(対親和)
《ヤスデ団/Earwig Squad》(対暦伝ではブッ刺さる)
《巣穴からの総出/Empty the Warrens》(儀式型)
※スペル枠のオプション
《血染めの月/Blood Moon》
《アメジストのとげ/Thorn of Amethyst》
《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
《終止/Terminate》
《ボガートの悪ふざけ/Boggart Shenanigans》
《炎の儀式/Rite of Flame》
《バネ葉の太鼓/Springleaf Drum》
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
で、ここからは僕の私見なんですが。(と、今までの妄言が、まるで一般論であるかのように聴こえる魔法の言葉を吐いてみる)
《ヤスデ団》のパンチ力ってのは、インパクトが大きいと思うんです。どれくらい大きいかと言うと、《群衆追い》のスロット奪うくらい。え?
最近、《群衆追い》あんま強くないなーと思うわけです。ブロッカーに回ると小っちゃいですし、アタックしても簡単に相打ちますし、《ドラン》出されると紙ですし。そこで、《ヤスデ団》ですよ。3マナ5/3のナイスバディに、徘徊のオマケつきで、うっかり白暦伝を投了に追い込んじゃう。ならばこそ、コイツに打撃担当を任せて、《群集》はチューター用に1枚だけにしてみたら如何でしょう、と。
っちゅうわけで、レシピはこうなりました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
カエルとゴブのコインロッカー
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
クリーチャー:37
4《スカークの探鉱者/Skirk Prospector》
2《モグの狂信者/Mogg Fanatic》
4《モグの戦争司令官/Mogg War Marshal》
4《蛙投げの旗騎士/Frogtosser Banneret》
1《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》
4《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》
3《ヤスデ団/Earwig Squad》
1《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》
4《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》
4《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》
4《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》
1《ゴブリンの紅蓮術士/Goblin Pyromancer》
1《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》
スペル:4
4《金属モックス/Chrome Mox》
土地:19
1《ペンデルヘイヴン/Pendelhaven》
4《変わり谷/Mutavault》
4《婆のあばら家/Auntie’s Hovel》
4《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
1《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
3《血の墓所/Blood Crypt》
3《山/Mountain》
1《沼/Swamp》
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
《蛙投げの旗騎士/Frogtosser Banneret》(個別カードのリンク先にWisdom Guild様を使わせて頂きました)
http://whisper.wisdom-guild.net/card/MOR064/
《ヤスデ団/Earwig Squad》
http://whisper.wisdom-guild.net/card/MOR060/
《変わり谷/Mutavault》
http://whisper.wisdom-guild.net/card/MOR148/
エクステンデッドの動向?
2008年1月13日 Extended
【A4】
MTGOのトーナメントでは、2・3マッチ目あたりに必ずと言っていいほどアンチ親和デッキみたいなデッキに当たる。それほどに親和はメジャーなアーキタイプだ。私は、親和について最新版を完全に把握してるわけではない。例えば先日、ビル・スタークが《バネ葉の太鼓》を入れたバージョンを発表していたくらいには把握しているが。いずれにしろ、親和は全盛期の力を取り戻しつつあり、その勢力は、他のデッキのサイドやメインに親和対策専用カードを採らせるのに足るものだ。なにしろ、ちょっとした除去やブロッカーを物ともせず、簡単に4ターンキルを成し遂げてしまうのだから。
実のところ、《太鼓》のおかげで《荒廃者》or《頭蓋囲い》と言ったパワーカードに依存する必要が無くなった。単に1・2ターン目に親和付き生物たちを爆発的に展開し、その後は手札に残ったカードやトップデッキを1枚ずつ使っていくゲームプランで、《荒廃者》or《頭蓋囲い》ラインをより強力にサポートできるのだ。私の経験では、親和使いが「対処できないなら死ぬ」様な状況をわずか1・2ターンで作りあげ、圧勝してしまうゲームを何度も見た。現実的に、親和が「出せば勝ち」なカードは《荒廃者》、《頭蓋囲い》、《エイトグ》と、最大12枚までデッキに入れられるわけだ。前者2つだけなら《古の遺恨》で、後者2つなら《燻し》や《化膿》で対処できないことはない。
また世の中には、《タルモゴイフ》や《爆片破》、《致命的な激情》を使うタイプの親和もあり、単純な親和展開とは別の角度からライフを削りに来ることもある。《致命的な激情》は、《頭蓋囲い》付きの《カエル》や《マイアの処罰者》を《モグの狂信者》や《粗石の魔道師》でチャンプブロックした時に突然死する可能性のあるカードだ。確かに発想としては面白いのだが、《致命的な激情》自体の用途が狭いことと3マナもかかることで、他のデッキにとってそれほど“致命的”だとは言えない。しかし、白暦伝のように親和とガチでダメージレースするようなデッキ(Fogのように《独房監禁》を貼った場合を除く)は、1ターンを縮めるために非常に有効だと言わざるを得ない。3・4ターンキルの記録を伸ばしたいなら選択肢として一考の余地があるのだろう。
《爆片破》は、フィニッシャーであり、また相手のゲームプランを崩してダメージをねじ込むと言う点で、《致命的な激情》と似たような役割だ。《爆片破》は、万歳アタックからの1発や、ブロッカー除去としての役割で、見た目よりもずっと致死ターンを短くしてくる。集団ブロックのときに除去として合わせられるとかなりキツイ。《致命的な激情》に比べての《爆片破》の欠点は、キャスティングコストが2マナなこと、すなわち《呪文嵌め》圏内であり、《相殺》にも引っかかり易いことだ。2マナ5点は確かに痛いが、それは《部族の炎》とて同じこと、これに耐え切れるような構築をしないとエクテンでは通用しないと言うことか。
《タルモゴイフ》は、前に挙げた2つよりも長期戦を想定したカードだが、現実的に考えて一番妥当な選択肢だ。環境に溢れた《フェッチ土地》と、序盤に死んだ《カエル》や《働き手》によって簡単に3/4から4/5には育つ。中盤以降は6/7程度まで期待でき、これは環境に存在する生物の中でも最大級だ。しかも、親和メタ専用カードに引っかからないところも良い。《禍汰奇》や《古の遺恨》はしばしば親和を投了に追い込むが、《タルモゴイフ》を使えばそれらでの即死を回避できることがある。
親和が一大勢力として存在するならば、《禍汰奇》や《破滅的な行為》といった対策カードも有効だ。ただし、パワーが9とか10とかになった《羽ばたき飛行機械》や《ちらつき蛾の生息地》に対するちゃんとしたブロッカーを用意できてることが前提だ。昔の対親和戦では、たしかに《禍汰奇》が一番ブッ刺さったけれど、《古の遺恨》と数枚のバーンカードでもそこそこ戦えた。しかし、《タルモゴイフ》型には別の回答を用意しなければならなくなったのだ。
私個人としては、《致命的な激情》よりは《タルモゴイフ》型の方が好みだ。《タルモゴイフ》は親和対策カードに耐性があるからだ。もし入れるなら、《エイトグ》と入れ替えになるだろう。ダメージ効率として、《エイトグ》が短期型、《タルモゴイフ》が長期型と言い換えることができる。しかし、《致命的な激情》や《爆片破》を使う人を真っ向から否定する気は毛頭ない。確かに親和は環境最速デッキの1つだが、発掘デッキやブレイクファースト系とガチなレースとなるし、1ターンを縮めるメリットは大きい。だだし、これらのデッキに対して《トーモッドの墓所》や《真髄の針》を最大4枚まで用意でき、しかもそれが親和的展開に噛み合うというメリットもある。対暦伝は・・・、まぁ《陰謀団式療法》でも用意できないと厳しいだろう。4ターン目に《不朽の理想》だったり、《独房監禁》で時間を稼がれたりするとかなり絶望的だ。その他のデッキに対しては概ね相性が良いと言える。もし親和を選択し、ミラーマッチになったら? メインではまぁ特に対策の取り様も無い。サイド後なら、《燻し》や《古の遺恨》を用意するくらいか。対戦相手もこれらを使ってくるかもしれないが・・・。
私がMTGOを通じて得たエクテンの最新動向は、今のところ、以上だ。この記事によって、貴方がエクテン用の新しいアイディアが思いつくか、もしくは貴方のデッキの現在のメタ的立ち居地を理解して貰えたのなら幸いだ。もしこの記事から得られるものが何も無いくらいエクテンに精通しているなら、数週間後のSCGオープントーナメントへの準備は万全ということで、それはそれで僥倖だろう。
来週は、記事は休ませて貰うが、その後はまた週1ペースで寄稿する予定だ。それでは、残り少なくなったが、良い休暇を!
ジョシュ・シルベストリ
MTGOのトーナメントでは、2・3マッチ目あたりに必ずと言っていいほどアンチ親和デッキみたいなデッキに当たる。それほどに親和はメジャーなアーキタイプだ。私は、親和について最新版を完全に把握してるわけではない。例えば先日、ビル・スタークが《バネ葉の太鼓》を入れたバージョンを発表していたくらいには把握しているが。いずれにしろ、親和は全盛期の力を取り戻しつつあり、その勢力は、他のデッキのサイドやメインに親和対策専用カードを採らせるのに足るものだ。なにしろ、ちょっとした除去やブロッカーを物ともせず、簡単に4ターンキルを成し遂げてしまうのだから。
実のところ、《太鼓》のおかげで《荒廃者》or《頭蓋囲い》と言ったパワーカードに依存する必要が無くなった。単に1・2ターン目に親和付き生物たちを爆発的に展開し、その後は手札に残ったカードやトップデッキを1枚ずつ使っていくゲームプランで、《荒廃者》or《頭蓋囲い》ラインをより強力にサポートできるのだ。私の経験では、親和使いが「対処できないなら死ぬ」様な状況をわずか1・2ターンで作りあげ、圧勝してしまうゲームを何度も見た。現実的に、親和が「出せば勝ち」なカードは《荒廃者》、《頭蓋囲い》、《エイトグ》と、最大12枚までデッキに入れられるわけだ。前者2つだけなら《古の遺恨》で、後者2つなら《燻し》や《化膿》で対処できないことはない。
また世の中には、《タルモゴイフ》や《爆片破》、《致命的な激情》を使うタイプの親和もあり、単純な親和展開とは別の角度からライフを削りに来ることもある。《致命的な激情》は、《頭蓋囲い》付きの《カエル》や《マイアの処罰者》を《モグの狂信者》や《粗石の魔道師》でチャンプブロックした時に突然死する可能性のあるカードだ。確かに発想としては面白いのだが、《致命的な激情》自体の用途が狭いことと3マナもかかることで、他のデッキにとってそれほど“致命的”だとは言えない。しかし、白暦伝のように親和とガチでダメージレースするようなデッキ(Fogのように《独房監禁》を貼った場合を除く)は、1ターンを縮めるために非常に有効だと言わざるを得ない。3・4ターンキルの記録を伸ばしたいなら選択肢として一考の余地があるのだろう。
《爆片破》は、フィニッシャーであり、また相手のゲームプランを崩してダメージをねじ込むと言う点で、《致命的な激情》と似たような役割だ。《爆片破》は、万歳アタックからの1発や、ブロッカー除去としての役割で、見た目よりもずっと致死ターンを短くしてくる。集団ブロックのときに除去として合わせられるとかなりキツイ。《致命的な激情》に比べての《爆片破》の欠点は、キャスティングコストが2マナなこと、すなわち《呪文嵌め》圏内であり、《相殺》にも引っかかり易いことだ。2マナ5点は確かに痛いが、それは《部族の炎》とて同じこと、これに耐え切れるような構築をしないとエクテンでは通用しないと言うことか。
《タルモゴイフ》は、前に挙げた2つよりも長期戦を想定したカードだが、現実的に考えて一番妥当な選択肢だ。環境に溢れた《フェッチ土地》と、序盤に死んだ《カエル》や《働き手》によって簡単に3/4から4/5には育つ。中盤以降は6/7程度まで期待でき、これは環境に存在する生物の中でも最大級だ。しかも、親和メタ専用カードに引っかからないところも良い。《禍汰奇》や《古の遺恨》はしばしば親和を投了に追い込むが、《タルモゴイフ》を使えばそれらでの即死を回避できることがある。
親和が一大勢力として存在するならば、《禍汰奇》や《破滅的な行為》といった対策カードも有効だ。ただし、パワーが9とか10とかになった《羽ばたき飛行機械》や《ちらつき蛾の生息地》に対するちゃんとしたブロッカーを用意できてることが前提だ。昔の対親和戦では、たしかに《禍汰奇》が一番ブッ刺さったけれど、《古の遺恨》と数枚のバーンカードでもそこそこ戦えた。しかし、《タルモゴイフ》型には別の回答を用意しなければならなくなったのだ。
私個人としては、《致命的な激情》よりは《タルモゴイフ》型の方が好みだ。《タルモゴイフ》は親和対策カードに耐性があるからだ。もし入れるなら、《エイトグ》と入れ替えになるだろう。ダメージ効率として、《エイトグ》が短期型、《タルモゴイフ》が長期型と言い換えることができる。しかし、《致命的な激情》や《爆片破》を使う人を真っ向から否定する気は毛頭ない。確かに親和は環境最速デッキの1つだが、発掘デッキやブレイクファースト系とガチなレースとなるし、1ターンを縮めるメリットは大きい。だだし、これらのデッキに対して《トーモッドの墓所》や《真髄の針》を最大4枚まで用意でき、しかもそれが親和的展開に噛み合うというメリットもある。対暦伝は・・・、まぁ《陰謀団式療法》でも用意できないと厳しいだろう。4ターン目に《不朽の理想》だったり、《独房監禁》で時間を稼がれたりするとかなり絶望的だ。その他のデッキに対しては概ね相性が良いと言える。もし親和を選択し、ミラーマッチになったら? メインではまぁ特に対策の取り様も無い。サイド後なら、《燻し》や《古の遺恨》を用意するくらいか。対戦相手もこれらを使ってくるかもしれないが・・・。
私がMTGOを通じて得たエクテンの最新動向は、今のところ、以上だ。この記事によって、貴方がエクテン用の新しいアイディアが思いつくか、もしくは貴方のデッキの現在のメタ的立ち居地を理解して貰えたのなら幸いだ。もしこの記事から得られるものが何も無いくらいエクテンに精通しているなら、数週間後のSCGオープントーナメントへの準備は万全ということで、それはそれで僥倖だろう。
来週は、記事は休ませて貰うが、その後はまた週1ペースで寄稿する予定だ。それでは、残り少なくなったが、良い休暇を!
ジョシュ・シルベストリ
エクステンデッドの動向?
2008年1月13日 Extended
【A3】
Remi.dec(相殺独楽ゴイフ)は、プロツアーを制してから現在に到るまで、それほどバージョンアップはしていないように見える。練り込まれすぎて動かしようの無いスロットもあるのは確かだ。《相殺》&《独楽》のコンボと、《十手》にバックアップされた《タルモゴイフ》は勝利を約束してくれる。しかし、メタに合わせて変えるべきスロットもある。チャピンの挙げていたレシピは、もっと攻撃的な青単対策に特化していて、かなり極端なアーキタイプだと言える。
なので替わりに、私がもうちょっと標準的にチューンアップしたリストを挙げてみよう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
クリーチャー:13
4《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
4《闇の腹心/Dark Confidant》
3《粗石の魔道士/Trinket Mage》
2《墓忍び/Tombstalker》
スペル:27
3《ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles》
3《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
2《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》
3《呪文嵌め/Spell Snare》
3《相殺/Counterbalance》
4《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
3《思案/Ponder》
3《知識の渇望/Thirst for Knowledge》
3《金属モックス/Chrome Mox》
土地:20
1《激浪の研究室/Riptide Laboratory》
1《アカデミーの廃墟/Academy Ruins》
4《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4《汚染された三角州/Polluted Delta》
2《繁殖池/Breeding Pool》
1《湿った墓/Watery Grave》
1《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
1《蒸気孔/Steam Vents》
4《島/Island》
1《沼/Swamp》
サイドボード:15
4《虚空の力線/Leyline of the Void》
4《鋼の壁/Steel Wall》
4《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War’s Wage》
1《真髄の針/Pithing Needle》
1《弱者の石/Meekstone》
1《ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles》
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
このレシピでは、大きく3つの変更点がある。1つ目は《不忠の糸》ではなく《ヴィダルケンの枷》を使っていること。《不忠の糸》では、本当に奪いたいものを奪えないことがあるからだ。環境には《タルモゴイフ》だけでなく、《メロク》や《ドラン》や他にもコストが高くてパワーが低い生物が居るのだ。確かに対Zooなどで《枷》が遅すぎるのはその通りだが、だからと言ってこのマッチアップで《不忠の糸》を引いたからそれほど勝利に貢献するとは言えないので、《枷》の正当性は評価してもらえると思う。
2つ目としては、《思案》を加えたことだ。これは《独楽》や《フェッチ土地》と組み合わせると使い勝手の良いカードだ。ヴィンテージにおいてさえ、1ターン目は《渦巻く知識》より《思案》が欲しいことがあるのだ。このデッキでも、同様に、初手にマナが少ない手札をキープした時など、3枚分の他にシャッフルできる保険がついた《思案》のありがたみが分かるだろう。
3つ目は、《墓忍び》の追加だ。コイツは環境の除去にそれなりに耐性があり、それでいてカウンターを掻い潜れるくらいには軽いコストで出せる。黒白緑や青緑やZooが《墓忍び》を除去するのは困難だし、信頼できるフィニッシャーがデッキに入ってると安心感がある。私はこういったスロットに《メロク》を入れるのもけっこう好きなのだが、たいていの場合フルタップか1マナ程度オープンで出す羽目になり、能力を活かしきれない。除去にスタックして5-6体トークンを出すなんて、ついぞやってない。なので、わずか2マナで出せる《墓忍び》は貴重なわけだ。《墓忍び》と言えば、墓地を大量に消費してしまう負のシナジィや、《闇の腹心》との相性が気になるところだが、それも《独楽》や《思案》のバックアップでなんとかなる。
Zoo対策として、オリジナルのRemi.decでは2ターン目の《相殺》と、序盤の《十手》を用意している。私は、加えて《呪文嵌め》を使い、《十手》のスロットを増やし、序盤のテンポのロスを若干緩和した。サイドボードからは《鋼の壁》を加え、ZOOや黒白緑の猛攻への備えとした。これは《仕組まれた爆薬》に比べてずっと軽いので、序盤では非常に効果的だ。タフネス4は火力で焼くのが困難であり、《電結の荒廃者》を除く殆どの生物を止める事ができる。万一火力で焼かれても、ライフ4点分を救ったと考えれば安いものだろう。最悪なのは《古の遺恨》をサイドインされて割られることだが、それにしても2マナで1マナを対処するというテンポアドバンテージと、後に続く《十手》や《枷》の分のアーティファクト破壊を使わせたと言う点で及第点な働きだろう。
サイドボードに1枚ずつ散らしたカードは、主に巨大生物対策で、メインに入りきらなかったものだ。これらのうち2つは《粗石の魔道師》でサーチできる。《エイヴンの思考検閲者》もサイドの選択としてはかなり魅力的で、墓地活用型のデッキより白暦伝のほうがメタ的に多いのならかなり現実味を帯びてくる。
私の経験では、Remi.decは対Zooにかなりキツくて1ゲーム目はまず落とすだろう。サイドボード後もそれほど楽ではなく、勝つとしてもかなりギリギリになる。緑系のデッキ相手にはだいたい楽なゲームで、《独楽》&《相殺》状態になればかなり勝ちに近い。しかし、終盤まで長引いてしまうと《不敬の命令》や《起源》による循環エンジンの脅威に晒されるだろう。
Remi.dec(相殺独楽ゴイフ)は、プロツアーを制してから現在に到るまで、それほどバージョンアップはしていないように見える。練り込まれすぎて動かしようの無いスロットもあるのは確かだ。《相殺》&《独楽》のコンボと、《十手》にバックアップされた《タルモゴイフ》は勝利を約束してくれる。しかし、メタに合わせて変えるべきスロットもある。チャピンの挙げていたレシピは、もっと攻撃的な青単対策に特化していて、かなり極端なアーキタイプだと言える。
なので替わりに、私がもうちょっと標準的にチューンアップしたリストを挙げてみよう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
クリーチャー:13
4《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
4《闇の腹心/Dark Confidant》
3《粗石の魔道士/Trinket Mage》
2《墓忍び/Tombstalker》
スペル:27
3《ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles》
3《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
2《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》
3《呪文嵌め/Spell Snare》
3《相殺/Counterbalance》
4《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
3《思案/Ponder》
3《知識の渇望/Thirst for Knowledge》
3《金属モックス/Chrome Mox》
土地:20
1《激浪の研究室/Riptide Laboratory》
1《アカデミーの廃墟/Academy Ruins》
4《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4《汚染された三角州/Polluted Delta》
2《繁殖池/Breeding Pool》
1《湿った墓/Watery Grave》
1《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
1《蒸気孔/Steam Vents》
4《島/Island》
1《沼/Swamp》
サイドボード:15
4《虚空の力線/Leyline of the Void》
4《鋼の壁/Steel Wall》
4《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War’s Wage》
1《真髄の針/Pithing Needle》
1《弱者の石/Meekstone》
1《ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles》
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このレシピでは、大きく3つの変更点がある。1つ目は《不忠の糸》ではなく《ヴィダルケンの枷》を使っていること。《不忠の糸》では、本当に奪いたいものを奪えないことがあるからだ。環境には《タルモゴイフ》だけでなく、《メロク》や《ドラン》や他にもコストが高くてパワーが低い生物が居るのだ。確かに対Zooなどで《枷》が遅すぎるのはその通りだが、だからと言ってこのマッチアップで《不忠の糸》を引いたからそれほど勝利に貢献するとは言えないので、《枷》の正当性は評価してもらえると思う。
2つ目としては、《思案》を加えたことだ。これは《独楽》や《フェッチ土地》と組み合わせると使い勝手の良いカードだ。ヴィンテージにおいてさえ、1ターン目は《渦巻く知識》より《思案》が欲しいことがあるのだ。このデッキでも、同様に、初手にマナが少ない手札をキープした時など、3枚分の他にシャッフルできる保険がついた《思案》のありがたみが分かるだろう。
3つ目は、《墓忍び》の追加だ。コイツは環境の除去にそれなりに耐性があり、それでいてカウンターを掻い潜れるくらいには軽いコストで出せる。黒白緑や青緑やZooが《墓忍び》を除去するのは困難だし、信頼できるフィニッシャーがデッキに入ってると安心感がある。私はこういったスロットに《メロク》を入れるのもけっこう好きなのだが、たいていの場合フルタップか1マナ程度オープンで出す羽目になり、能力を活かしきれない。除去にスタックして5-6体トークンを出すなんて、ついぞやってない。なので、わずか2マナで出せる《墓忍び》は貴重なわけだ。《墓忍び》と言えば、墓地を大量に消費してしまう負のシナジィや、《闇の腹心》との相性が気になるところだが、それも《独楽》や《思案》のバックアップでなんとかなる。
Zoo対策として、オリジナルのRemi.decでは2ターン目の《相殺》と、序盤の《十手》を用意している。私は、加えて《呪文嵌め》を使い、《十手》のスロットを増やし、序盤のテンポのロスを若干緩和した。サイドボードからは《鋼の壁》を加え、ZOOや黒白緑の猛攻への備えとした。これは《仕組まれた爆薬》に比べてずっと軽いので、序盤では非常に効果的だ。タフネス4は火力で焼くのが困難であり、《電結の荒廃者》を除く殆どの生物を止める事ができる。万一火力で焼かれても、ライフ4点分を救ったと考えれば安いものだろう。最悪なのは《古の遺恨》をサイドインされて割られることだが、それにしても2マナで1マナを対処するというテンポアドバンテージと、後に続く《十手》や《枷》の分のアーティファクト破壊を使わせたと言う点で及第点な働きだろう。
サイドボードに1枚ずつ散らしたカードは、主に巨大生物対策で、メインに入りきらなかったものだ。これらのうち2つは《粗石の魔道師》でサーチできる。《エイヴンの思考検閲者》もサイドの選択としてはかなり魅力的で、墓地活用型のデッキより白暦伝のほうがメタ的に多いのならかなり現実味を帯びてくる。
私の経験では、Remi.decは対Zooにかなりキツくて1ゲーム目はまず落とすだろう。サイドボード後もそれほど楽ではなく、勝つとしてもかなりギリギリになる。緑系のデッキ相手にはだいたい楽なゲームで、《独楽》&《相殺》状態になればかなり勝ちに近い。しかし、終盤まで長引いてしまうと《不敬の命令》や《起源》による循環エンジンの脅威に晒されるだろう。
エクステンデッドの動向?
2008年1月13日 Extended
【A2】
それでは、PTジャンクを分析してみよう。ここに挙げたのは、件のケンタッキー・オープンで見事に優勝し$1500を勝ち取ったレシピだ。
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PTジャンク
―――――――――――――――――――――――――
オーウェン・ターテンワルド / 2007-12-30時点のExtendedデッキ
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クリーチャー:23
4《極楽鳥/Birds of Paradise》
1《深き闇のエルフ/Elves of Deep Shadow》
4《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
4《闇の腹心/Dark Confidant》
3《永遠の証人/Eternal Witness》
4《包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Tower》
3《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》
スペル:15
4《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
2《思考囲い/Thoughtseize》
2《燻し/Smother》
4《名誉回復/Vindicate》
2《不敬の命令/Profane Command》
1《金属モックス/Chrome Mox》
土地:22
4《樹上の村/Treetop Village》
1《死の溜まる地、死蔵/Shizo, Death’s Storehouse》
1《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
1《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
1《汚染された三角州/Polluted Delta》
4《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
2《寺院の庭/Temple Garden》
1《神無き祭殿/Godless Shrine》
2《草むした墓/Overgrown Tomb》
3《森/Forest》
1《沼/Swamp》
1《平地/Plains》
サイドボード:15
4《虚空の力線/Leyline of the Void》
3《破滅的な行為/Pernicious Deed》
3《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
2《踏み吠えインドリク/Indrik Stomphowler》
2《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》
1《思考囲い/Thoughtseize》
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
どのPTジャンクも、《包囲の塔、ドラン》および《ロクソドンの教主》、《永遠の商人》および《闇の腹心》、そして《タルモゴイフ》をそれぞれ3ないし4枚ずつ採用している。スペルとしては、《陰謀団式療法》と《名誉回復》が比較的固定されたスロットで、その他は流動的でありMTGO上では多種多様なバージョンが存在する。特徴的なものを挙げていくと、メインに装備品を採っていたり、《破滅的な行為》を使っていたりだ。除去のスロットは、今だに《燻し》が人気で、MTGOでよく見る《化膿》や《叫び大口》を押えてまで採用されている。マナベースとして特筆すべきは《死蔵》(ラ パイルは《翁神社》も併用してる)で、もちろん《ドラン》をバックアップするために入っている。
レシピを見てみると、《相殺》系デッキをかなり意識した構造なのがお分かりだろう。マナ加速によりマナ域をジャンプアップできるし、6枚もの手札破壊によってゴリ押しできる。なので、序盤の《相殺》に対しては「ポジション争奪戦」な状態となる。《独楽》&《相殺》が完成するのが先か、《タルモゴイフ》や《ドラン》で場を固めるのが先かの勝負だ。もし、相殺ゴイフ/青単/チャピン.decなどの相手が、見切り的に2ターン目タップアウトで《相殺》を張ってきても、こちらには2ターン目の《名誉回復》という解答が用意されている。万一、《独楽》&《相殺》ロックが完成されても、相手はそれを維持するマナを払い続ける必要があるわけだ。こちらの序盤の展開で、多少は相手のライフが減っているはずだし、ロックが極まった後の残り数点は《樹上の村》や《不敬の命令》で削り切ることが可能だ。サイドボード後は、《踏み吠えインドリク》を使えば、これをカウンターできるちょうど5マナのカードが有るのは稀なので、簡単に壊せるだろう。
他方、《ヴィダルケンの枷》もかなりの頭痛の種だ。《ドラン》は言うに及ばず、《タルモゴイフ》を除く他の生物も、このカードに耐性が無い。一応、手札破壊でバックアップして《名誉回復》するって手もあるが、序盤にもし壊せなかった場合、まさにお手上げだ。
対コントロールという視点に立つと、4枚の《樹上の村》を使ってるのが頼もしい。相手の対抗策として《尖塔のゴーレム》か《タルモゴイフ》あたりがあるが、逆にこれを引けてないと《樹上の村》を除去できるカードは少数であり、迅速にライフを削れるだろう。このデッキにおける《樹上の村》は序盤は純粋なマナソースであり、4ターン目以前に殴りに行くことはまず無いだろう。
《不敬の命令》は、今シーズンのPTジャンクおよびマルカ系デッキでの注目カードだ。あの手この手の解決策のあるけちマルカならそれほど重要じゃないが、もっとアグレッシブなマルカ系(PTジャンクなど)では、徐々にその使用数を増やしつつある。さて、では《不敬の命令》の利点とは? お答えしよう、確かに《不敬の命令》は《けちな贈り物》に比べてマナがかかるが、それを補って余りあるほど“即効性”があるのだ。目の前の脅威をどかすにあたり、《けち》のようにターンを跨いでしまうことが無いわけだ。
例えば、《不敬の命令》を4マナでキャストすれば、巨大な《タルモゴイフ》が甦り、相手の《闇の腹心》や《粗石の魔道士》を除去できるのだ。また、《永遠の証人》を対象にすることで、《不敬の命令》が手札に帰ってきて、延々と使い回すことだってできるんだ! どうだろう? ちょっと感動モノな動きだよね。
《不敬の命令》をX=4以上で撃てたなら、勝ったも同然だ。ライフロス&畏怖モードで迅速に相手を削りきってるだろう。
以下は、実際のゲームでの出来事だ。
もっとも、《不敬の命令》を効果的に使うには重さが気になり、それゆえデッキにそれほど多く入れることができない。なので《不敬の命令》を素直に評価できないのも頷ける。かく言う私も、このカードに対してかなり懐疑的だった。頭では《不敬の命令》が切り札となり得るのは分かっていたが、どうも机上の空論な気がしてならなかったのだ。しかし、実際にMTGOで使われてみて、また私自身がPTジャンクで使ってみて、このカードがアグロ型または中速度型のデッキの最も頼りになるトドメだと理解したのだ。
またMTGOでは、《叫び大口》もよく使われている。《タルモゴイフ》を殺す有効な手段だし、通常は《相殺》にも引っかからない。《桜族の長老》って選択肢も、例えば対ZOOで+2ライフと土地1枚に相当すると考えれば、かなり魅力的だ。そうそう、《桜族の長老》は生け贄能力が付いているという点で、発掘デッキの使う《黄泉からの橋》を対策できるわけだ。まさか今のメタで《虚空の力線》をメインから採ってたりはしないからね。
ここまでが、PTジャンクのいい側面だ。それじゃ、悪い側面も見てみよう。まず、対白暦伝は天中殺的な相性だ。相手がよっぽど引きが悪くない限り、たった6枚の手札破壊と《名誉回復》だけじゃ押さえ込めない。それに《ドラコ》的なコンボを内蔵してたら、干渉しようが無いのでキツイ。サイドボード後の《ガドック・ティーグ》で相手の出足を鈍らせ、《踏み吠えインドリク》で《不朽の理想》後の最初の脅威だけは何とかできるくらいか。
それと、対親和も相当厳しい。相手は最速4ターンで人を殺せるし、最低でも深刻な脅威を叩きつけている。ほとんどのPTジャンクはメインに《破滅的な行為》を採っていないし、サイドインしても《真髄の針》によって対処されてしまう。《禍汰奇》をサイドに置けるスペースがあるならかなり希望が持てるが、実際にはそんな専用サイドを用意するのは難しいだろう。昨今の親和は、《彩色の星》や《バネ葉の太鼓》で色マナを得やすく、《暗黒破》や《燻し》、《炎の印章》などの色付き除去を使い易くなっている。私は親和がどう進化しているかテストしたわけじゃないので確証が無いが、かなりバージョンアップしていると予想する。
それでは、PTジャンクを分析してみよう。ここに挙げたのは、件のケンタッキー・オープンで見事に優勝し$1500を勝ち取ったレシピだ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
PTジャンク
―――――――――――――――――――――――――
オーウェン・ターテンワルド / 2007-12-30時点のExtendedデッキ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
クリーチャー:23
4《極楽鳥/Birds of Paradise》
1《深き闇のエルフ/Elves of Deep Shadow》
4《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
4《闇の腹心/Dark Confidant》
3《永遠の証人/Eternal Witness》
4《包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Tower》
3《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》
スペル:15
4《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
2《思考囲い/Thoughtseize》
2《燻し/Smother》
4《名誉回復/Vindicate》
2《不敬の命令/Profane Command》
1《金属モックス/Chrome Mox》
土地:22
4《樹上の村/Treetop Village》
1《死の溜まる地、死蔵/Shizo, Death’s Storehouse》
1《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
1《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
1《汚染された三角州/Polluted Delta》
4《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
2《寺院の庭/Temple Garden》
1《神無き祭殿/Godless Shrine》
2《草むした墓/Overgrown Tomb》
3《森/Forest》
1《沼/Swamp》
1《平地/Plains》
サイドボード:15
4《虚空の力線/Leyline of the Void》
3《破滅的な行為/Pernicious Deed》
3《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
2《踏み吠えインドリク/Indrik Stomphowler》
2《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》
1《思考囲い/Thoughtseize》
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
どのPTジャンクも、《包囲の塔、ドラン》および《ロクソドンの教主》、《永遠の商人》および《闇の腹心》、そして《タルモゴイフ》をそれぞれ3ないし4枚ずつ採用している。スペルとしては、《陰謀団式療法》と《名誉回復》が比較的固定されたスロットで、その他は流動的でありMTGO上では多種多様なバージョンが存在する。特徴的なものを挙げていくと、メインに装備品を採っていたり、《破滅的な行為》を使っていたりだ。除去のスロットは、今だに《燻し》が人気で、MTGOでよく見る《化膿》や《叫び大口》を押えてまで採用されている。マナベースとして特筆すべきは《死蔵》(ラ パイルは《翁神社》も併用してる)で、もちろん《ドラン》をバックアップするために入っている。
レシピを見てみると、《相殺》系デッキをかなり意識した構造なのがお分かりだろう。マナ加速によりマナ域をジャンプアップできるし、6枚もの手札破壊によってゴリ押しできる。なので、序盤の《相殺》に対しては「ポジション争奪戦」な状態となる。《独楽》&《相殺》が完成するのが先か、《タルモゴイフ》や《ドラン》で場を固めるのが先かの勝負だ。もし、相殺ゴイフ/青単/チャピン.decなどの相手が、見切り的に2ターン目タップアウトで《相殺》を張ってきても、こちらには2ターン目の《名誉回復》という解答が用意されている。万一、《独楽》&《相殺》ロックが完成されても、相手はそれを維持するマナを払い続ける必要があるわけだ。こちらの序盤の展開で、多少は相手のライフが減っているはずだし、ロックが極まった後の残り数点は《樹上の村》や《不敬の命令》で削り切ることが可能だ。サイドボード後は、《踏み吠えインドリク》を使えば、これをカウンターできるちょうど5マナのカードが有るのは稀なので、簡単に壊せるだろう。
他方、《ヴィダルケンの枷》もかなりの頭痛の種だ。《ドラン》は言うに及ばず、《タルモゴイフ》を除く他の生物も、このカードに耐性が無い。一応、手札破壊でバックアップして《名誉回復》するって手もあるが、序盤にもし壊せなかった場合、まさにお手上げだ。
対コントロールという視点に立つと、4枚の《樹上の村》を使ってるのが頼もしい。相手の対抗策として《尖塔のゴーレム》か《タルモゴイフ》あたりがあるが、逆にこれを引けてないと《樹上の村》を除去できるカードは少数であり、迅速にライフを削れるだろう。このデッキにおける《樹上の村》は序盤は純粋なマナソースであり、4ターン目以前に殴りに行くことはまず無いだろう。
《不敬の命令》は、今シーズンのPTジャンクおよびマルカ系デッキでの注目カードだ。あの手この手の解決策のあるけちマルカならそれほど重要じゃないが、もっとアグレッシブなマルカ系(PTジャンクなど)では、徐々にその使用数を増やしつつある。さて、では《不敬の命令》の利点とは? お答えしよう、確かに《不敬の命令》は《けちな贈り物》に比べてマナがかかるが、それを補って余りあるほど“即効性”があるのだ。目の前の脅威をどかすにあたり、《けち》のようにターンを跨いでしまうことが無いわけだ。
例えば、《不敬の命令》を4マナでキャストすれば、巨大な《タルモゴイフ》が甦り、相手の《闇の腹心》や《粗石の魔道士》を除去できるのだ。また、《永遠の証人》を対象にすることで、《不敬の命令》が手札に帰ってきて、延々と使い回すことだってできるんだ! どうだろう? ちょっと感動モノな動きだよね。
《不敬の命令》をX=4以上で撃てたなら、勝ったも同然だ。ライフロス&畏怖モードで迅速に相手を削りきってるだろう。
以下は、実際のゲームでの出来事だ。
PTジャンク側の土地は場に6枚、手札に1枚。4/5の《タルモゴイフ》をコントロールしていてライフは8だ。
相手はRemi.dec(相殺独楽ゴイフ)で、5枚の土地と《相殺》と《独楽》、《真髄の針》(《破滅的な行為》を指定)、そしてトークンを1体引き連れた《メロク》と《粗石の魔道士》をコントロールしている。ライフは15点も残っていた。
ジャンク側は《不敬の命令》をキャスト。墓地の《永遠の証人》を回収しつつ、《メロク》を殺した。レスポンスで《メロク》のトークンが4体出て、《独楽》用に1マナオープンな状態となった。《証人》により《不敬の命令》が手札に返ってくる。《タルモゴイフ》が殴り、スルーされてライフは11。
返しのターンで、どうパンチしても7点しか削れないので、数体の飛行アタックの後、ゴー。さて、ここで7枚目の土地を置いて《不敬の命令》。5ライフルーズさせ、畏怖のついた《タルモゴイフ》と《証人》により、勝利をもぎ取った。
もっとも、《不敬の命令》を効果的に使うには重さが気になり、それゆえデッキにそれほど多く入れることができない。なので《不敬の命令》を素直に評価できないのも頷ける。かく言う私も、このカードに対してかなり懐疑的だった。頭では《不敬の命令》が切り札となり得るのは分かっていたが、どうも机上の空論な気がしてならなかったのだ。しかし、実際にMTGOで使われてみて、また私自身がPTジャンクで使ってみて、このカードがアグロ型または中速度型のデッキの最も頼りになるトドメだと理解したのだ。
またMTGOでは、《叫び大口》もよく使われている。《タルモゴイフ》を殺す有効な手段だし、通常は《相殺》にも引っかからない。《桜族の長老》って選択肢も、例えば対ZOOで+2ライフと土地1枚に相当すると考えれば、かなり魅力的だ。そうそう、《桜族の長老》は生け贄能力が付いているという点で、発掘デッキの使う《黄泉からの橋》を対策できるわけだ。まさか今のメタで《虚空の力線》をメインから採ってたりはしないからね。
ここまでが、PTジャンクのいい側面だ。それじゃ、悪い側面も見てみよう。まず、対白暦伝は天中殺的な相性だ。相手がよっぽど引きが悪くない限り、たった6枚の手札破壊と《名誉回復》だけじゃ押さえ込めない。それに《ドラコ》的なコンボを内蔵してたら、干渉しようが無いのでキツイ。サイドボード後の《ガドック・ティーグ》で相手の出足を鈍らせ、《踏み吠えインドリク》で《不朽の理想》後の最初の脅威だけは何とかできるくらいか。
それと、対親和も相当厳しい。相手は最速4ターンで人を殺せるし、最低でも深刻な脅威を叩きつけている。ほとんどのPTジャンクはメインに《破滅的な行為》を採っていないし、サイドインしても《真髄の針》によって対処されてしまう。《禍汰奇》をサイドに置けるスペースがあるならかなり希望が持てるが、実際にはそんな専用サイドを用意するのは難しいだろう。昨今の親和は、《彩色の星》や《バネ葉の太鼓》で色マナを得やすく、《暗黒破》や《燻し》、《炎の印章》などの色付き除去を使い易くなっている。私は親和がどう進化しているかテストしたわけじゃないので確証が無いが、かなりバージョンアップしていると予想する。
エクステンデッドの動向?
2008年1月13日 Extended
構築解体新書
〜エクステンデッドの動向〜
ジョシュ・シルベストリ
目次:
【A1】データと特記事項
【A2】PTジャンク(ドラン.dec)
【A3】相殺独楽ゴイフ(Remi.dec)
【A4】親和
【A1】
ケンタッキー・ブルーグラス オープンの結果が出揃った。リストについては下記を参照してくれ。
http://www.bluegrassmagic.com/WinterKing.htm
この結果が何をもたらし、エクテンのメタにどのような影響を与えるのか? どういうデッキが勝ち組になり、また逆に負け組になるのか考察するだけのデータを得られたわけだ。加えて、ローウィンが使用可能になったデッキも目にすることができた。まず、データに目を通して分類してみよう。
これらを分析するに、メタゲームはかなり“割れた”状態であり、低速度なコントロールデッキは“見(けん)”にまわっている状態だ。マルカ系の中速度デッキは、ドラン型の方がより優れていると言えるだろう。少なくとも、この3週で2勝しているという結果は動かしがたい事実だ。かつて、けちロックを使っていたプレイヤーの多くは、ドラン型に乗り換えつつある。PTジャンク、またの名をドラン.dec、は急速に知名度を高めてきており、いまやメタの一角を担うまでになった。先週のケンタッキー・オープンでは、トップ8に数名送り込んだだけでなく、何人ものプレイヤーが入賞ラインのギリギリの所まで這い上がっていた。
〜エクステンデッドの動向〜
ジョシュ・シルベストリ
目次:
【A1】データと特記事項
【A2】PTジャンク(ドラン.dec)
【A3】相殺独楽ゴイフ(Remi.dec)
【A4】親和
【A1】
ケンタッキー・ブルーグラス オープンの結果が出揃った。リストについては下記を参照してくれ。
http://www.bluegrassmagic.com/WinterKing.htm
この結果が何をもたらし、エクテンのメタにどのような影響を与えるのか? どういうデッキが勝ち組になり、また逆に負け組になるのか考察するだけのデータを得られたわけだ。加えて、ローウィンが使用可能になったデッキも目にすることができた。まず、データに目を通して分類してみよう。
トップ8データ(世界選手権併設PTQ、上記ケンタッキー・オープン、PTQ@バレンシア)
・PTジャンク(ドラン.dec)−Top8に4人、うち2人が優勝
・相殺独楽ゴイフ(Remi.dec)−Top8に3人、うち1人が優勝
・暦伝−Top8に2人、両方とも2位
・Zoo−Top8に2人
・サイカトグ−Top8に2人
・青白トロン−Top8に2人
・青緑トロン−Top8に2人
・マルカ&けちマルカ−Top8に3人
・青単−Top8に3人(ケンタッキー3位のは青単に分類)
・親和−Top8に1人
これらを分析するに、メタゲームはかなり“割れた”状態であり、低速度なコントロールデッキは“見(けん)”にまわっている状態だ。マルカ系の中速度デッキは、ドラン型の方がより優れていると言えるだろう。少なくとも、この3週で2勝しているという結果は動かしがたい事実だ。かつて、けちロックを使っていたプレイヤーの多くは、ドラン型に乗り換えつつある。PTジャンク、またの名をドラン.dec、は急速に知名度を高めてきており、いまやメタの一角を担うまでになった。先週のケンタッキー・オープンでは、トップ8に数名送り込んだだけでなく、何人ものプレイヤーが入賞ラインのギリギリの所まで這い上がっていた。
エクテン的な翻訳記事
2008年1月13日 Extended コメント (5)さて、いよいよPTハリウッド予選シーズンも開幕です。年に1度のエクテンシーズン、PTQサーキットを巡る方も、地元で年1回のエクテンPTQに心躍らす方も、大いに楽しみましょう!
さて、最近勝ってるデッキってことで、PTジャンクというデッキがあります。PTQ@ニューヨークなんかはベスト8中6人がこのデッキ(ベスト4進出は全員コレ!)という流行っぷり。
http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/hollywood08ptq/0105newyork
ということで、このデッキを解説している記事を探してみました。おりしも、新年早々かなり良質な記事が書かれていたので、全文を翻訳してみました。
【クレジット】
さて、最近勝ってるデッキってことで、PTジャンクというデッキがあります。PTQ@ニューヨークなんかはベスト8中6人がこのデッキ(ベスト4進出は全員コレ!)という流行っぷり。
http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/hollywood08ptq/0105newyork
ということで、このデッキを解説している記事を探してみました。おりしも、新年早々かなり良質な記事が書かれていたので、全文を翻訳してみました。
【クレジット】
原題:Deconstructing Constructed
- Trends in Extended
著者:ジョシュ・シルベストリ(Josh Silvestri)
ソース:http://www.starcitygames.com/php/news/article/15218.html
この翻訳文は、カバ雄個人の裁量によって、非営利目的で作成いたしました。一切の責任はカバ雄に帰属します。誤訳/不適切な表現など無きよう充分に配慮致しましたが、もしご在ましたらご指摘頂けると幸いです。
2ヶ月ぶりにマジックしてきました。
ここんトコ仕事忙しかったので、練習時間ゼロ、勝つ気もゼロという体たらくです。せっかく国内PTの予選なのに本気になれないってのはまぁ残念でしたが、久々にマジックに触れられたこと自体が幸せです。
デッキは、前日夜に脳内会議を満場一致で可決して、脳内スパーリングを3回ほどこなした自信作です。つまり、ぶっつけ本番です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
京都迷宮案内 with Flow
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
クリーチャー:21
4《極楽鳥/Birds of Paradise》
2《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
4《闇の腹心/Dark Confidant》
4《オーランのバイパー/Ohran Viper》
4《獣群の呼び声/Call of the Herd》
3《巨大ヒヨケムシ/Giant Solifuge》
スペル:17
4《強迫/Duress》
4《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
3《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
3《化膿/Putrefy》
3《破壊的な流動/Destructive Flow》
マナソース:22
2《金属モックス/Chrome Mox》
2《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
4《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
2《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
4《草むした墓/Overgrown Tomb》
1《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
1《血の墓所/Blood Crypt》
3《冠雪の森/Snow-Covered Forest》
2《冠雪の沼/Snow-Covered Swamp》
1《冠雪の山/Snow-Covered Mountain》
サイドボード:15
3《クローサの掌握/Krosan Grip》
3《生命の力線/Leyline of Lifeforce》
3《死の印/Deathmark》
3《暗黒破/Darkblast》
1《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
2《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice》
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
つまり、《フェッチ土地》を多用して《破壊的な流動》をタッチした京都迷宮案内、略して迷宮フローです。
前シーズンに迷宮案内を使い続けたので、マッチアップの分析はそれなりに終了していました。そして、シーズン初頭である現時点のメタに対して非常に有効であるって確信もありました。対セプターチャントに圧倒的に強く、対青白トロンや対トリンケットエンジェルにも有利です。また《オーランのバイパー》を得たことで、3マナ域にタフネス3が8体並ぶことになり、対ボロスや対親和など、ビートダウン耐性が大幅に向上しました。
8枚のハンデスはコントロールに突き刺さるんですが、ハンデスは所詮ハンデスであって、相手のライブラリートップから降ってくるカードに対処できるわけじゃありません。よって、こういうタイプのデッキは、有利を固定する《ハルマゲドン》的カードが必要なんです。ここら辺は、山口竜太郎さんの“ランド/ハンド・デストラクション理論”ですね。で。前シーズンはその部分を《惑乱の死霊》が担ってたわけですが、その火力に対する脆弱性から、今シーズンはダメだろうと考えました。よって、このスロットを《破壊的な流動》に入れ替えたわけです。
デッキとしては、かなり強かったですよ?
で、PTQの成績はどうだったかというと・・・。
1回戦 赤単ゴブリン ○‐
2回戦 サニーサイドアップ ○○
3回戦 赤単ゴブリン ○○
4回戦 バランス ××
(3-1でドロップ)
Q「え? なんで1敗でドロップしてるんですか?」
A「体調不良で続ける気力がなくなりました。」
死ねばいいのに、俺。
ここんトコ仕事忙しかったので、練習時間ゼロ、勝つ気もゼロという体たらくです。せっかく国内PTの予選なのに本気になれないってのはまぁ残念でしたが、久々にマジックに触れられたこと自体が幸せです。
デッキは、前日夜に脳内会議を満場一致で可決して、脳内スパーリングを3回ほどこなした自信作です。つまり、ぶっつけ本番です。
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京都迷宮案内 with Flow
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クリーチャー:21
4《極楽鳥/Birds of Paradise》
2《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
4《闇の腹心/Dark Confidant》
4《オーランのバイパー/Ohran Viper》
4《獣群の呼び声/Call of the Herd》
3《巨大ヒヨケムシ/Giant Solifuge》
スペル:17
4《強迫/Duress》
4《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
3《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
3《化膿/Putrefy》
3《破壊的な流動/Destructive Flow》
マナソース:22
2《金属モックス/Chrome Mox》
2《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
4《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
2《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
4《草むした墓/Overgrown Tomb》
1《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
1《血の墓所/Blood Crypt》
3《冠雪の森/Snow-Covered Forest》
2《冠雪の沼/Snow-Covered Swamp》
1《冠雪の山/Snow-Covered Mountain》
サイドボード:15
3《クローサの掌握/Krosan Grip》
3《生命の力線/Leyline of Lifeforce》
3《死の印/Deathmark》
3《暗黒破/Darkblast》
1《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
2《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice》
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つまり、《フェッチ土地》を多用して《破壊的な流動》をタッチした京都迷宮案内、略して迷宮フローです。
前シーズンに迷宮案内を使い続けたので、マッチアップの分析はそれなりに終了していました。そして、シーズン初頭である現時点のメタに対して非常に有効であるって確信もありました。対セプターチャントに圧倒的に強く、対青白トロンや対トリンケットエンジェルにも有利です。また《オーランのバイパー》を得たことで、3マナ域にタフネス3が8体並ぶことになり、対ボロスや対親和など、ビートダウン耐性が大幅に向上しました。
8枚のハンデスはコントロールに突き刺さるんですが、ハンデスは所詮ハンデスであって、相手のライブラリートップから降ってくるカードに対処できるわけじゃありません。よって、こういうタイプのデッキは、有利を固定する《ハルマゲドン》的カードが必要なんです。ここら辺は、山口竜太郎さんの“ランド/ハンド・デストラクション理論”ですね。で。前シーズンはその部分を《惑乱の死霊》が担ってたわけですが、その火力に対する脆弱性から、今シーズンはダメだろうと考えました。よって、このスロットを《破壊的な流動》に入れ替えたわけです。
デッキとしては、かなり強かったですよ?
で、PTQの成績はどうだったかというと・・・。
1回戦 赤単ゴブリン ○‐
2回戦 サニーサイドアップ ○○
3回戦 赤単ゴブリン ○○
4回戦 バランス ××
(3-1でドロップ)
Q「え? なんで1敗でドロップしてるんですか?」
A「体調不良で続ける気力がなくなりました。」
死ねばいいのに、俺。
「♪あなたには 殺されても良いわ」
というワケで(どういうワケだ?)、《ヤヤ》さんです。どうでもいいですが、MTG.comの《ヤヤ》の見せ方が良かったですよね。あの、画像がちょっとずつ見えてく感じというか。むかーしのインターネット(ISDNとかの時代)は、画像が重くて開くのに時間が掛かってましたが、あの待ち時間が堪りませんでした。件の手法は、そんなドキドキ感を思い出させてくれました。
しかして、この《ヤヤ》さん。使うとしたら、主に2番目の能力の起動が前提でしょう。毎ターン《火葬》が撃ち放題、ヨロレイヒってなもんです。
レジェンドなカードって複数枚引くとアレなんですが、《ヤヤ》さんだったら無問題、2枚目以降は捨てりゃ良いんです。ビバ・スペルシェイパー!
で、常々思ってたんですよ。このテの捨てる能力と“マッドネス”との組み合わせ。《クリスの魔道士》から《尊大なワーム》出したり、《炎の嵐》から《激発》撃ったりなどなど。でも、ついぞスタンダードじゃそんなチャンスに恵まれなかったんです。
で、エクテンですよ。
《ヤヤ》で《癇しゃく》捨てて3てーん、3てーん、みたいな。しかも《溶岩使い》なんか場に出てようモンなら・・・むひょー♪ 思わずデッキが組みたくなりましたので、懐かしのハタバーンなどに《ヤヤ》さんをぶち込んでみました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
クリーチャー:23
4《密林の猿人/Kird Ape》
3《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》
4《炎歩スリス/Slith Firewalker》
4《野生の雑種犬/Wild Mongrel》
4《特務魔道士ヤヤ・バラード/Jaya Ballard, Task Mage》
4《獣群の呼び声/Call of the Herd》
スペル:15
4《マグマの噴流/Magma Jet》
4《癇しゃく/Fiery Temper》
4《激発/Violent Eruption》
3《怒鳴りつけ/Browbeat》
土地:22
2《怒りの穴蔵、スカルグ/Skarrg, the Rage Pits》
4《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
2《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
4《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
4《カープルーザンの森/Karplusan Forest》
6《山/Mountain》
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
うわーい、何かたぎってしまいますね。何気に《ヤヤ》の1番目の能力で《サイカトグ》殺せるのが素敵です。
というワケで(どういうワケだ?)、《ヤヤ》さんです。どうでもいいですが、MTG.comの《ヤヤ》の見せ方が良かったですよね。あの、画像がちょっとずつ見えてく感じというか。むかーしのインターネット(ISDNとかの時代)は、画像が重くて開くのに時間が掛かってましたが、あの待ち時間が堪りませんでした。件の手法は、そんなドキドキ感を思い出させてくれました。
Jaya Ballard, Task Mage By Matt Cavotta
http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/mc55
しかして、この《ヤヤ》さん。使うとしたら、主に2番目の能力の起動が前提でしょう。毎ターン《火葬》が撃ち放題、ヨロレイヒってなもんです。
Jaya Ballard, Task Mage / 特務魔道士ヤヤ・バラード (1)(赤)(赤)
伝説のクリーチャー ― 人間(Human)・スペルシェイパー(Spellshaper) Time Spiral,レア
(赤),(T),カードを1枚捨てる:青のパーマネント1つを対象とし、それを破壊する。
(1)(赤),(T),カードを1枚捨てる:クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。特務魔道士ヤヤ・バラードはそれに3点のダメージを与える。この方法でダメージを与えられたクリーチャーは、このターン再生できない。
(5)(赤)(赤),(T),カードを1枚捨てる:特務魔道士ヤヤ・バラードは、各クリーチャーと各プレイヤーにそれぞれ6点のダメージを与える。
2/2
Illus.Matt Cavotta (166/301)
Wisdom Guild様より引用
レジェンドなカードって複数枚引くとアレなんですが、《ヤヤ》さんだったら無問題、2枚目以降は捨てりゃ良いんです。ビバ・スペルシェイパー!
で、常々思ってたんですよ。このテの捨てる能力と“マッドネス”との組み合わせ。《クリスの魔道士》から《尊大なワーム》出したり、《炎の嵐》から《激発》撃ったりなどなど。でも、ついぞスタンダードじゃそんなチャンスに恵まれなかったんです。
で、エクテンですよ。
《ヤヤ》で《癇しゃく》捨てて3てーん、3てーん、みたいな。しかも《溶岩使い》なんか場に出てようモンなら・・・むひょー♪ 思わずデッキが組みたくなりましたので、懐かしのハタバーンなどに《ヤヤ》さんをぶち込んでみました。
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クリーチャー:23
4《密林の猿人/Kird Ape》
3《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》
4《炎歩スリス/Slith Firewalker》
4《野生の雑種犬/Wild Mongrel》
4《特務魔道士ヤヤ・バラード/Jaya Ballard, Task Mage》
4《獣群の呼び声/Call of the Herd》
スペル:15
4《マグマの噴流/Magma Jet》
4《癇しゃく/Fiery Temper》
4《激発/Violent Eruption》
3《怒鳴りつけ/Browbeat》
土地:22
2《怒りの穴蔵、スカルグ/Skarrg, the Rage Pits》
4《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
2《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
4《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
4《カープルーザンの森/Karplusan Forest》
6《山/Mountain》
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
うわーい、何かたぎってしまいますね。何気に《ヤヤ》の1番目の能力で《サイカトグ》殺せるのが素敵です。
そうサイクリング。
《忘れられた洞窟》を《壌土からの生命》で循環させてりゃ、毎ターンマナが幾らあっても足りないぐらいだし、サイクリングはアップキープにもできるんだから《炎の編み込み》使うのに丁度いい。しかも、《稲妻の裂け目》の誘発型能力の支払いにもマナを使える! 経年カウンターが4個も5個も溜まってきたら、今度は《永遠のドラゴン》の循環にマナを使えばいい。「サイクリング(2) 手札に戻す(3)(白)(白)」だから、累計5マナ分は無色マナが必要だし、ホントにいっぱい経年カウンターがあるんだったら2循環させてもルール上問題は無い。
というわけで、《炎の編み込み》をフィーチャーしたサイクリングを組んでみた。《永遠の証人》をスライドさせてくタイプじゃなくて、伝統的な赤白タイプ。この方が、赤マナを有効に使えるからだ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
編み込みサイクリング
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
クリーチャー:3
3《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》
スペル:29
4《新たな信仰/Renewed Faith》
2《金粉の光/Gilded Light》
3《神の怒り/Wrath of God》
4《燃え立つ願い/Burning Wish》
2《壌土からの生命/Life from the Loam》
2《正義の命令/Decree of Justice》
1《滅殺の命令/Decree of Annihilation》
4《炎の編み込み/Braid of Fire》
4《稲妻の裂け目/Lightning Rift》
3《霊体の地滑り/Astral Slide》
土地:28
4《隔離されたステップ/Secluded Steppe》
4《忘れられた洞窟/Forgotten Cave》
3《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
1《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
2《寺院の庭/Temple Garden》
1《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
4《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》
6《山/Mountain》
3《平地/Plains》
サイドボード:15
4《糾弾/Condemn》
3《ウルザの激怒/Urza’s Rage》
1《神の怒り/Wrath of God》
1《破壊放題/Shattering Spree》
1《太古の光/Primeval Light》
1《抹消/Obliterate》
1《壌土からの生命/Life from the Loam》
1《生ける願い/Living Wish》
1《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》
1《永遠の証人/Eternal Witness》
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
あ、構成パーツについて語るべきところが何も無い。レシピ見ればやりたいことは自明だね。
ってなわけで、長らく続いたCS of CS(the Card Strategy of the Cold Snap)もコレでおしまい。じゃ、タイムスパイラルまでしばしのお別れを(やるかどうかも判らないけど)。またねー。
《忘れられた洞窟》を《壌土からの生命》で循環させてりゃ、毎ターンマナが幾らあっても足りないぐらいだし、サイクリングはアップキープにもできるんだから《炎の編み込み》使うのに丁度いい。しかも、《稲妻の裂け目》の誘発型能力の支払いにもマナを使える! 経年カウンターが4個も5個も溜まってきたら、今度は《永遠のドラゴン》の循環にマナを使えばいい。「サイクリング(2) 手札に戻す(3)(白)(白)」だから、累計5マナ分は無色マナが必要だし、ホントにいっぱい経年カウンターがあるんだったら2循環させてもルール上問題は無い。
というわけで、《炎の編み込み》をフィーチャーしたサイクリングを組んでみた。《永遠の証人》をスライドさせてくタイプじゃなくて、伝統的な赤白タイプ。この方が、赤マナを有効に使えるからだ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
編み込みサイクリング
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
クリーチャー:3
3《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》
スペル:29
4《新たな信仰/Renewed Faith》
2《金粉の光/Gilded Light》
3《神の怒り/Wrath of God》
4《燃え立つ願い/Burning Wish》
2《壌土からの生命/Life from the Loam》
2《正義の命令/Decree of Justice》
1《滅殺の命令/Decree of Annihilation》
4《炎の編み込み/Braid of Fire》
4《稲妻の裂け目/Lightning Rift》
3《霊体の地滑り/Astral Slide》
土地:28
4《隔離されたステップ/Secluded Steppe》
4《忘れられた洞窟/Forgotten Cave》
3《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
1《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
2《寺院の庭/Temple Garden》
1《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
4《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》
6《山/Mountain》
3《平地/Plains》
サイドボード:15
4《糾弾/Condemn》
3《ウルザの激怒/Urza’s Rage》
1《神の怒り/Wrath of God》
1《破壊放題/Shattering Spree》
1《太古の光/Primeval Light》
1《抹消/Obliterate》
1《壌土からの生命/Life from the Loam》
1《生ける願い/Living Wish》
1《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》
1《永遠の証人/Eternal Witness》
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《炎の編み込み/Braid of Fire》(カード名のリンク先にWisdom Guild様を使わせて頂きました)
http://whisper.wisdom-guild.net/card/539078/
あ、構成パーツについて語るべきところが何も無い。レシピ見ればやりたいことは自明だね。
ってなわけで、長らく続いたCS of CS(the Card Strategy of the Cold Snap)もコレでおしまい。じゃ、タイムスパイラルまでしばしのお別れを(やるかどうかも判らないけど)。またねー。
番外編:ゴルガリ団なデッキ --その4
2006年3月12日 Extendedいろいろ調整した結果、こんな感じに収まりました。《強迫》入れずに《セラピー》のみ、《生ける願い》型にした上《悪魔の意図》でメインにもバレットを散らし、肝心の《霊の通り路》は状況依存度が高いので2枚のみです。キーカードが3マナ域に多いので変成を使うってのも試しましたが、ふつーに《悪魔の意図》だけで事足りました。
まだ試してないアイディアですが、メインに数枚《けちな贈り物》を、サイドに《生ける願い》用の《ディミーア家の護衛》を入れるのもアリかもしれません。1色増えちゃいますけどね。
それでは、いくつかのカードについてちょこっとだけ解説を入れときましょう。
☆《夜の星、黒瘴/Kokusho, the Evening Star》
メインだったりサイドだったり、行ったり来たりしてます。《セラピー》や《悪魔の意図》でアクティブにサクれますし、《死の雲》や《破滅的な行為》に巻き込んでもと、対消滅しなくても墓地に落ちてくれます。
☆《死の雲/Death Cloud》
マルカに《死の雲》ってのは2シーズン前からあったのですが、やはり《起源》との組み合わせは特筆に値しますね。他にも《霊の通り路》撃ってからのドリームコンボとか、ふつーに《ヴィトゥ=ガジー》と噛み合ったりとかします。
☆《虚空の力線/Leyline of the Void》
フルゴリッド相手に突き刺さりますし、《留意》型のサイカもイイ顔します。何気に効果を及ぼすのが相手だけなので、自分の《永遠の証人》は影響を受けないのが素敵です。
☆《オルゾフの司教/Orzhov Pontiff》
生物は、エクテンの方が総じてタフネスが低い傾向にあるため刺さるマッチアップがあります。ゴブリンとかボロスとか迷宮案内とか、いいタイミングで出すと3:1交換できたりします。ただ、ボロスは今後Zooに置き換わっていく可能性が高いため、このカードはひょっとしたら抜けるかもしれません。
☆《輝きの乗り手/Glowrider》
生物以外が追加で1マナかかる、アレです。デザイアなどのコンボデッキに対抗するために用意しました。
というわけで、エクテンの白マルカ、相当やりおるのでお試しあれ。
まだ試してないアイディアですが、メインに数枚《けちな贈り物》を、サイドに《生ける願い》用の《ディミーア家の護衛》を入れるのもアリかもしれません。1色増えちゃいますけどね。
それでは、いくつかのカードについてちょこっとだけ解説を入れときましょう。
☆《夜の星、黒瘴/Kokusho, the Evening Star》
メインだったりサイドだったり、行ったり来たりしてます。《セラピー》や《悪魔の意図》でアクティブにサクれますし、《死の雲》や《破滅的な行為》に巻き込んでもと、対消滅しなくても墓地に落ちてくれます。
☆《死の雲/Death Cloud》
マルカに《死の雲》ってのは2シーズン前からあったのですが、やはり《起源》との組み合わせは特筆に値しますね。他にも《霊の通り路》撃ってからのドリームコンボとか、ふつーに《ヴィトゥ=ガジー》と噛み合ったりとかします。
☆《虚空の力線/Leyline of the Void》
フルゴリッド相手に突き刺さりますし、《留意》型のサイカもイイ顔します。何気に効果を及ぼすのが相手だけなので、自分の《永遠の証人》は影響を受けないのが素敵です。
☆《オルゾフの司教/Orzhov Pontiff》
生物は、エクテンの方が総じてタフネスが低い傾向にあるため刺さるマッチアップがあります。ゴブリンとかボロスとか迷宮案内とか、いいタイミングで出すと3:1交換できたりします。ただ、ボロスは今後Zooに置き換わっていく可能性が高いため、このカードはひょっとしたら抜けるかもしれません。
☆《輝きの乗り手/Glowrider》
生物以外が追加で1マナかかる、アレです。デザイアなどのコンボデッキに対抗するために用意しました。
というわけで、エクテンの白マルカ、相当やりおるのでお試しあれ。
番外編:ゴルガリ団なデッキ --その3
2006年3月12日 Extended━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
白マルカ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
クリーチャー19
4《極楽鳥/Birds of Paradise》
4《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》
3《木彫りの女人像/Carven Caryatid》
3《永遠の証人/Eternal Witness》
3《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》
1《起源/Genesis》
1《夜の星、黒瘴/Kokusho, the Evening Star》
スペル19
4《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
3《破滅的な行為/Pernicious Deed》
4《化膿/Putrefy》
3《生ける願い/Living Wish》
2《悪魔の意図/Diabolic Intent》
2《霊の通り路/Ghostway》
1《死の雲/Death Cloud》
土地22
1《都市の樹、ヴィトゥ=ガジー/Vitu-Ghazi, the City-Tree》
4《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
4《草むした墓/Overgrown Tomb》
1《神無き祭殿/Godless Shrine》
1《寺院の庭/Temple Garden》
2《ラノワールの荒原/Llanowar Wastes》
5《森/Forest》
3《沼/Swamp》
1《平地/Plains》
サイドボード15
3《虚空の力線/Leyline of the Void》
2《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War’s Wage》
1《萎縮した卑劣漢/Withered Wretch》
1《オルゾフの司教/Orzhov Pontiff》
1《都市の樹、ヴィトゥ=ガジー/Vitu-Ghazi, the City-Tree》
1《木彫りの女人像/Carven Caryatid》
1《永遠の証人/Eternal Witness》
1《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》
1《輝きの乗り手/Glowrider》
1《ヴィリジアンの盲信者/Viridian Zealot》
1《起源/Genesis》
1《最後の1枚はあなたのために。》
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
白マルカ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
クリーチャー19
4《極楽鳥/Birds of Paradise》
4《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》
3《木彫りの女人像/Carven Caryatid》
3《永遠の証人/Eternal Witness》
3《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》
1《起源/Genesis》
1《夜の星、黒瘴/Kokusho, the Evening Star》
スペル19
4《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
3《破滅的な行為/Pernicious Deed》
4《化膿/Putrefy》
3《生ける願い/Living Wish》
2《悪魔の意図/Diabolic Intent》
2《霊の通り路/Ghostway》
1《死の雲/Death Cloud》
土地22
1《都市の樹、ヴィトゥ=ガジー/Vitu-Ghazi, the City-Tree》
4《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
4《草むした墓/Overgrown Tomb》
1《神無き祭殿/Godless Shrine》
1《寺院の庭/Temple Garden》
2《ラノワールの荒原/Llanowar Wastes》
5《森/Forest》
3《沼/Swamp》
1《平地/Plains》
サイドボード15
3《虚空の力線/Leyline of the Void》
2《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War’s Wage》
1《萎縮した卑劣漢/Withered Wretch》
1《オルゾフの司教/Orzhov Pontiff》
1《都市の樹、ヴィトゥ=ガジー/Vitu-Ghazi, the City-Tree》
1《木彫りの女人像/Carven Caryatid》
1《永遠の証人/Eternal Witness》
1《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》
1《輝きの乗り手/Glowrider》
1《ヴィリジアンの盲信者/Viridian Zealot》
1《起源/Genesis》
1《最後の1枚はあなたのために。》
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《霊の通り路/Ghostway》
http://whisper.wisdom-guild.net/card/537006/
《虚空の力線/Leyline of the Void》
http://whisper.wisdom-guild.net/card/537052/
《オルゾフの司教/Orzhov Pontiff》
http://whisper.wisdom-guild.net/card/537124/
番外編:ゴルガリ団なデッキ --その2
2006年3月12日 Extended
「《永遠の証人》リムーブしたら回収できるじゃん。
エターナルスライドちっくに。」
きっかけは、仙台の友人との他愛のない会話でした。剥いたパックから出てきた《霊の通り路》の使い方を四方山話していた時にそんなことを言いました。その場は「ふーん、そう」で終わってしまって、発言した僕自身忘れてたくらいです。後にその友人に指摘されて、やっと思い出した程度でした。
それがこんなに噛み合っちゃうなんて、いやはや。
「そっちのエンドに《霊の通り路》撃ちまーす。こっちの生物消えました。
メインに《破滅的な行為》起動。そっちの生物死んで下さい。
エンドに《永遠の証人》戻りました。《霊の通り路》回収します。
エンドに《木彫りの女人像》戻りました。1ドローします。
エンドに《ロクソドンの教主》戻りました。4点ゲインします。」
すっげー。
白マルカと《霊の通り路》の相性たるや、マリアージュとでも言うべき完璧さです。スタンダードで共存する期間のなかったカード同士にこんな出会い物があるんですから、エクテンってのは魅力的なんですね。
PTロス当時では、マルカってのぁ負け組でした。マルカはあらゆるデッキに対抗手段を入れられるんですが、自身が凶悪なエンジンを持ってるわけでもなく、結局相手に立て直されてずるずると負けてしまう展開でした。よく言われた評価が「何がしたいか判らない」、まさに負け組です。
しかし、シーズン末期の世界選手権では《けちな贈り物》エンジンを搭載したマルカが6-0-0を飾るなど、エンジンさえしっかり積めば一線級の実力を持つことを証明しました。
《霊の通り路》+《永遠の証人》というエンジン、ハマってしまえばとても強力です。マルカという堅牢な構造材料と、組み込まれたエンジン、これからの白マルカはなかなかに要チェックです。
エターナルスライドちっくに。」
きっかけは、仙台の友人との他愛のない会話でした。剥いたパックから出てきた《霊の通り路》の使い方を四方山話していた時にそんなことを言いました。その場は「ふーん、そう」で終わってしまって、発言した僕自身忘れてたくらいです。後にその友人に指摘されて、やっと思い出した程度でした。
それがこんなに噛み合っちゃうなんて、いやはや。
「そっちのエンドに《霊の通り路》撃ちまーす。こっちの生物消えました。
メインに《破滅的な行為》起動。そっちの生物死んで下さい。
エンドに《永遠の証人》戻りました。《霊の通り路》回収します。
エンドに《木彫りの女人像》戻りました。1ドローします。
エンドに《ロクソドンの教主》戻りました。4点ゲインします。」
すっげー。
白マルカと《霊の通り路》の相性たるや、マリアージュとでも言うべき完璧さです。スタンダードで共存する期間のなかったカード同士にこんな出会い物があるんですから、エクテンってのは魅力的なんですね。
PTロス当時では、マルカってのぁ負け組でした。マルカはあらゆるデッキに対抗手段を入れられるんですが、自身が凶悪なエンジンを持ってるわけでもなく、結局相手に立て直されてずるずると負けてしまう展開でした。よく言われた評価が「何がしたいか判らない」、まさに負け組です。
しかし、シーズン末期の世界選手権では《けちな贈り物》エンジンを搭載したマルカが6-0-0を飾るなど、エンジンさえしっかり積めば一線級の実力を持つことを証明しました。
6-0 and 5-0-1 Extended Decklists
http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/worlds05/extdecks
《霊の通り路》+《永遠の証人》というエンジン、ハマってしまえばとても強力です。マルカという堅牢な構造材料と、組み込まれたエンジン、これからの白マルカはなかなかに要チェックです。
番外編:ゴルガリ団なデッキ --その1
2006年3月12日 Extended コメント (1)というわけで、またこの書式を使いまして、ギルドパクトなデッキのご紹介です。
「あれ? 前に最終回とか言ってなかった?」
まぁホラ、カバ雄の言うことなんて当てにならないわけでして。なぜだか番外編追加です。
そして、今回のテーマは『エクテンでの白マルカ』です。この時期に、スタンじゃなくて、エクテンですよ。まったくニーズがありません。でも僕が書きたいので書きます。
そうそう白マルカといえば、ラヴニカ発売の辺でも書いた気がします。忠吉さんとかGOさんとか狭い範囲の方に大好評でした。そして今さら第2弾、なんでまた自ら地雷踏むような事をとアレなんですが、僕の辞書に“学習能力”という文字はありませんので懲りずに再チャレンジです。
「あれ? 前に最終回とか言ってなかった?」
まぁホラ、カバ雄の言うことなんて当てにならないわけでして。なぜだか番外編追加です。
そして、今回のテーマは『エクテンでの白マルカ』です。この時期に、スタンじゃなくて、エクテンですよ。まったくニーズがありません。でも僕が書きたいので書きます。
そうそう白マルカといえば、ラヴニカ発売の辺でも書いた気がします。忠吉さんとかGOさんとか狭い範囲の方に大好評でした。そして今さら第2弾、なんでまた自ら地雷踏むような事をとアレなんですが、僕の辞書に“学習能力”という文字はありませんので懲りずに再チャレンジです。
グルール一族なデッキ 第2回 --その3
2006年2月4日 Extended
うぉっ、もうほとんど語るべきことがありません。強いて言うなら、サイドボードでしょうか。
まず《ブリキ通りの悪党》ですが、とうぜん、これは親和同キャラ対策です。わずか2マナで出てくるこの《オランウータン》は、親和同キャラのテンポを制する上で非常に重要な位置付けになります。
そうそう、ギルドパクトで親和にとって新たな頭痛の種が出来ました。それが《破壊放題》です。
これに対策できるカードは非常に限られますが、《溶接の壺》を1つ場に出しておけば、全壊は避けられるでしょう。それでもだいぶツライですが。《溶接の壺》はこれまで以上にサイドボードでよく見るカードになりそうです。ひょっとしたら《ゴブリンの修繕屋スロバッド》や《森を護る者》なんかにもスポットライトが当たるかもしれません。
そうそう、エクテンで大きな大会というと、次は世界選手権でしょうか。そのころには10のギルドが全て出揃っているわけでして、フェッチランドを要するエクテンでは空前の多色化が予想されます。というわけで、カバ雄的にはこんな↓カードに注目しているわけです。
というわけで、「ただ親和に《スカルグ》入れただけ」のデッキ如何だったでしょうか? 次回は、オルゾフ色なウィニーデッキについて語りたいと思います。
まず《ブリキ通りの悪党》ですが、とうぜん、これは親和同キャラ対策です。わずか2マナで出てくるこの《オランウータン》は、親和同キャラのテンポを制する上で非常に重要な位置付けになります。
そうそう、ギルドパクトで親和にとって新たな頭痛の種が出来ました。それが《破壊放題》です。
《破壊放題/Shattering Spree》いやもぅ、アーティファクト2個割られるだけでもだいぶ辛いのに、赤マナの続く限り3個でも4個でも対象に取れるのですから始末に終えません。歌ゴブリンのサイドとかに入れられて、3ターン目に《煮えたぎる歌》からX=5の《破壊放題》などと言われると、即投了となってしまいます。
http://whisper.wisdom-guild.net/card/537075/
これに対策できるカードは非常に限られますが、《溶接の壺》を1つ場に出しておけば、全壊は避けられるでしょう。それでもだいぶツライですが。《溶接の壺》はこれまで以上にサイドボードでよく見るカードになりそうです。ひょっとしたら《ゴブリンの修繕屋スロバッド》や《森を護る者》なんかにもスポットライトが当たるかもしれません。
そうそう、エクテンで大きな大会というと、次は世界選手権でしょうか。そのころには10のギルドが全て出揃っているわけでして、フェッチランドを要するエクテンでは空前の多色化が予想されます。というわけで、カバ雄的にはこんな↓カードに注目しているわけです。
Mask of Intolerance / 不寛容の仮面→画像 (2)2マナで継続的に3点与えられて、親和する種にもなります。いやはや、時代が変わればカードの価値も変わるもんで、クソレア10円カードが日の目をみるとはお釈迦様でも思うめぇって感じです。
アーティファクト Apocalypse,レア
それぞれのプレイヤーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーがコントロールする土地の基本土地タイプが4種類以上ある場合、不寛容の仮面はそのプレイヤーに3点のダメージを与える。
Illus.Glen Angus (138/143)
(Wisdom Guild様より引用)
というわけで、「ただ親和に《スカルグ》入れただけ」のデッキ如何だったでしょうか? 次回は、オルゾフ色なウィニーデッキについて語りたいと思います。
グルール一族なデッキ 第2回 --その2
2006年2月4日 Extended━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
スカルグ親和
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
クリーチャー23
4《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》
4《電結の働き手/Arcbound Worker》
4《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》
3《エイトグ/Atog》
4《金属ガエル/Frogmite》
4《マイアの処罰者/Myr Enforcer》
スペル17
4《物読み/Thoughtcast》
4《頭蓋囲い/Cranial Plating》
2《真髄の針/Pithing Needle》
3《彩色の宝球/Chromatic Sphere》
4《テラリオン/Terrarion》
土地20
3《怒りの穴蔵、スカルグ/Skarrg, the Rage Pits》
1《空僻地/Glimmervoid》
4《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》
4《大焼炉/Great Furnace》
4《教議会の座席/Seat of the Synod》
4《伝承の樹/Tree of Tales》
サイドボード15
4《ブリキ通りの悪党/Tin Street Hooligan》
3《溶接の壺/Welding Jar》
3《不寛容の仮面/Mask of Intolerance》
5 Random Slot
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スカルグ親和
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クリーチャー23
4《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》
4《電結の働き手/Arcbound Worker》
4《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》
3《エイトグ/Atog》
4《金属ガエル/Frogmite》
4《マイアの処罰者/Myr Enforcer》
スペル17
4《物読み/Thoughtcast》
4《頭蓋囲い/Cranial Plating》
2《真髄の針/Pithing Needle》
3《彩色の宝球/Chromatic Sphere》
4《テラリオン/Terrarion》
土地20
3《怒りの穴蔵、スカルグ/Skarrg, the Rage Pits》
1《空僻地/Glimmervoid》
4《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》
4《大焼炉/Great Furnace》
4《教議会の座席/Seat of the Synod》
4《伝承の樹/Tree of Tales》
サイドボード15
4《ブリキ通りの悪党/Tin Street Hooligan》
3《溶接の壺/Welding Jar》
3《不寛容の仮面/Mask of Intolerance》
5 Random Slot
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《怒りの穴蔵、スカルグ/Skarrg, the Rage Pits》(カード名のリンク先にWisdom Guild様を使わせて頂きました)
http://whisper.wisdom-guild.net/card/537163/
《ブリキ通りの悪党/Tin Street Hooligan》
http://whisper.wisdom-guild.net/card/537078/
グルール一族なデッキ 第2回 --その1
2006年2月4日 Extended
さて今日はちょっと趣向を替えましてエクテンのデッキをご紹介、テーマは「親和」です。
《怒りの穴蔵、スカルグ》は、起動マナも軽く効果も強力なので、テンポの速いエクテンでも使用できるのではないか、と考えました。しかして、このカードを使うのに最適なデッキは何でしょうか? 「《ゴブリンの群衆追い》にトランプル付いたら超強い」的な意見はよく見かけましたが、如何なものでしょう。そもそもゴブリンデッキで《スカルグ》を援用できるのが《群衆追い》しか居ません。縦のシナジィはお好きですか?
で、僕は「親和に《スカルグ》入れたら強いんちゃうか」と思いました。12月頃ににカルステンのレガシー版親和を見ていたせいで、トランプルの付いた《エイトグ》にとても魅力を感じていたのです。《スカルグ》は、《エイトグ》の他にも《頭蓋囲い》や《マイアの処罰者》とも噛み合いますし、相手の生物数を上回ってなくても《荒廃者》の電結アタックが可能になります。起動マナの赤緑が揃いにくいという部分は、《テラリオン》を使えば何とかなると考えていました。《エイトグ》で頻繁にアーティファクトを喰うのですから、喰っただけで1ドローっていうのも魅力的です。
という訳で、《スカルグ》入りの親和はこうなりました。
《怒りの穴蔵、スカルグ》は、起動マナも軽く効果も強力なので、テンポの速いエクテンでも使用できるのではないか、と考えました。しかして、このカードを使うのに最適なデッキは何でしょうか? 「《ゴブリンの群衆追い》にトランプル付いたら超強い」的な意見はよく見かけましたが、如何なものでしょう。そもそもゴブリンデッキで《スカルグ》を援用できるのが《群衆追い》しか居ません。縦のシナジィはお好きですか?
で、僕は「親和に《スカルグ》入れたら強いんちゃうか」と思いました。12月頃ににカルステンのレガシー版親和を見ていたせいで、トランプルの付いた《エイトグ》にとても魅力を感じていたのです。《スカルグ》は、《エイトグ》の他にも《頭蓋囲い》や《マイアの処罰者》とも噛み合いますし、相手の生物数を上回ってなくても《荒廃者》の電結アタックが可能になります。起動マナの赤緑が揃いにくいという部分は、《テラリオン》を使えば何とかなると考えていました。《エイトグ》で頻繁にアーティファクトを喰うのですから、喰っただけで1ドローっていうのも魅力的です。
という訳で、《スカルグ》入りの親和はこうなりました。