では、マッチアップ分析に移りましょう。

##親和
このマッチアップは散々プレイテストしましたが、残念ながら青単不利との結論に至りました。サイド後の4《無効》4《秘法の障壁》4《機械の行進》体制でさえ、勝率は45%ほどです。いわんやサイド前をや、そうですねぇ25%以下の勝率でしょうか。

親和の展開力はムラがなく、しかも速すぎます。最初の数ターンは、こちらのカウンター以上の手数で展開されてしまうでしょう。《霊気の薬瓶》に到っては最悪です。手札に抱えたカウンターが、一瞬にして無駄カードになってしまうのですから。青単の使うクリーチャーは遅すぎる上に、大して効きません。おそらく最も効果的なのは《ヴィダルケンの枷》でしょう。このマッチアップの唯一の希望とすら言えます。このカードは軽く、効果甚大で、しかもこれ自体でゲームに勝てる可能性すらあるのです。《枷》の最良の対象は《大霊堂の信奉者》でしょう。奪えるチャンスがあるならば、即奪うべきです。サイドボーディングでは、遅くて効果の薄い《カササギ》《邪魔》《京河》を抜きます。

サイドボーディング
 +4《秘法の障壁》、+1《無効》、+4《機械の行進》
 -4《泥棒カササギ》、-3《邪魔》、-2《京河》

##トロン
50枚のマナカードと10枚の脅威の混合物、それがトロンです。ぱっと考えただけでは、脅威だけを選択的にカウンターできる青単側が有利に見えます。でも、実はそうではありません。トロン側には《母聖樹》という最終兵器があります。《森の占術》や《刈り取りと種まき》によって導き出されてくる《母聖樹》は、《歯と爪》《粗野な覚醒》を致命的なものに変えます。このマッチアップでの、せめてもの対抗手段は、相手の土地サーチスペルはおろか、マナ加速手段全てをカウンターし切ることです。《森の占術》はもちろん、《タリスマン》すらです。9マナに達すること能わず、これが肝です。マナを締め上げさえすれば、《マナ漏出》や《卑下》が刺さり易くなります。相手のスピードを殺せば、デッキの大型レジェンドが迅速にトドメを刺してくれるでしょう。《潮の星、京河》は、相手がうっかり出してしまった《ダークスティールの巨像》を奪えたりするので、特に効果的です。サイド後は、3枚の《時間の名人》が《母聖樹》を封じ込めてくれます。マナさえ伸びなければ《歯と爪》も《粗野な覚醒》も恐るに足りません。もし《名人》が2体並んでしまったら、相手の場には何も残らないでしょう。ただ、《名人》という心強い味方が居てすら、このマッチアップはトロン有利なのです。

サイドボーディング
 +3《時間の名人》、+1《京河》、+2《最後の言葉》
 -4《ヴィダルケンの枷》、-2《卑下》

##赤緑
相手の5マナ域の脅威(具体的には《弧炎撒き》《熊野》《腐食ナメクジ》《キキ=ジキ》です)を捌いて、《粗野な覚醒》にさえ気を付ければ、基本的には有利なマッチアップです。この青単には、脅威を撃ち落とすのに充分なカウンターが入っています。また、3-4ターン目の《木霊の手の内》もカウンターする価値のあるスペルです。基本的には、赤緑は青単のクリーチャーを効率的に除去できません。長引けば長引くほど有利になって行くでしょう。サイドボード後は、相手が青単専用カードを用意している場合に問題が発生します。《沸騰》《窒息》《落葉の道三》、これらは確かに恐ろしいですが、でも現実的に考えてなかなかお目にかかる機会は無いはずです。つまり、かなり相性の良い相手というのが結論です。

サイドボーティング
 +1《京河》、+2《最後の言葉》
 -3《無効》

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