パリ予選Pick Up?
2005年4月1日 スタンダード「ナシフって本当にマジックが好きなんですね」
さて、リストの方ご覧になられたかと思いますが、使用プレイヤーまで目を向けるととんでもないビッグネームがおられました。
Mono Blue Contro | Gabriel Nassif | 2005 Regionals Paris, France | 2nd | 3/31/2005
そう、ガブリェル・ナシフです。去年のプレイヤー・オブ・ザ・イヤーにして、現在プロポイント世界7位、PTアトランタでの優勝も記憶に新しい、あのナシフです。でもこの人、フランス選手権本戦の切符はもちろん、世界選手権にすら楽々ご招待な筈なんですが・・・。地区予選からご参加とは、よっぽどマジックお好きなんですねー。すごいっす。
「権威主義ってわけじゃないんだ。
でも、これがナシフのデッキじゃなければ、
正直、ただのフロックに見えたと思う。
さて、このナシフの使った青単、とても斬新です。ちょっとリストを挙げてみますが、普通の青単じゃお目にかからないであろうカードを青字で記述してみます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
青単コントロール
────────────────────
Gabriel Nassif / パリ予選2位
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
クリーチャー8
4《泥棒カササギ/Thieving Magpie》
2《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》
2《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror》
スペル24
4《マナ漏出/Mana Leak》
4《邪魔/Hinder》
2《時間停止/Time Stop》
4《ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles》
2《袖の下/Bribery》
4《ブーメラン/Boomerang》
4《知識の渇望/Thirst for Knowledge》
マナソース28
4《旅人のガラクタ/Wayfarer’s Bauble》
4《金属モックス/Chrome Mox》
4《隠れ石/Stalking Stones》
1《水辺の学舎、水面院/Minamo, School at Water’s Edge》
15《島/Island》
サイドボード15
4《不忠の糸/Threads of Disloyalty》
3《幽体の変容/Spectral Shift》
2《すべてを護るもの、母聖樹/Boseiju, Who Shelters All》
2《時間の名人/Temporal Adept》
2《無効/Annul》
1《時間停止/Time Stop》
1《脱出/Evacuation》
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
いやぁ、青字過ぎて一面まっ青って感じです。「《残響する真実》じゃなくて《ブーメラン》かよ!」とか、「《ちらつき蛾》じゃなくて《隠れ石》かよ!」とか、そんな次元ではツッコミきれない程の斬新さですね。マナソースに《モックス》!、カウンターがわずか8枚(《時間停止》入れても10枚)! サイドの《不忠の糸》4枚で8コンマジ、白ウィニー対策?
いやはや、僕程度の物体プレイヤーじゃカード1枚1枚に対する子細な思慮などは到底ムリっす。BBかSCGにでも、ナシフ本人の解説が載るような僥倖を期待しませう。
「維新ぜよ。竜さん、新たな青単の夜明けぜよ!」
さてさて、カード取捨選択についてはあまり語れませんが、このデッキの相対的な位置付けならば、なんとか理解することができました。ナシフのデッキをあえて解説するなら「カウンターの弱体化を見越した、《枷》特化型への進化」とでも言いましょうか。そんな感じです。
昨今、メインの《母聖樹》、サイドの《沸騰》は当たり前となっています。ならば、カウンター特化して20枚弱もカウンター積んでいる青単は、駆逐される運命にあります。それを見越した上で、メインはドロー能力とマナ加速を強化し、《枷》によるコントロールにデッキの存在理由(レゾンデートル)を託したタイプに仕上げた、と拝察いたしました。
サイドには、こちらも《母聖樹》を積んでいます。相手の《母聖樹》を潰す意味もありますが、対青で“カウンターできない”カウンターや《袖の下》を撃てるメリットというのも大きいでしょう。
フローレスにより提唱され、カルステンが《カササギ》を加え、たーは君によってカウンター重視型へと進化した青単の系譜が、ナシフによってまた塗り替えられました。メタを2周りくらい回した、とでも言いましょうか。もはや、これは青単の革命です。
さて、リストの方ご覧になられたかと思いますが、使用プレイヤーまで目を向けるととんでもないビッグネームがおられました。
Mono Blue Contro | Gabriel Nassif | 2005 Regionals Paris, France | 2nd | 3/31/2005
そう、ガブリェル・ナシフです。去年のプレイヤー・オブ・ザ・イヤーにして、現在プロポイント世界7位、PTアトランタでの優勝も記憶に新しい、あのナシフです。でもこの人、フランス選手権本戦の切符はもちろん、世界選手権にすら楽々ご招待な筈なんですが・・・。地区予選からご参加とは、よっぽどマジックお好きなんですねー。すごいっす。
「権威主義ってわけじゃないんだ。
でも、これがナシフのデッキじゃなければ、
正直、ただのフロックに見えたと思う。
さて、このナシフの使った青単、とても斬新です。ちょっとリストを挙げてみますが、普通の青単じゃお目にかからないであろうカードを青字で記述してみます。
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青単コントロール
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Gabriel Nassif / パリ予選2位
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クリーチャー8
4《泥棒カササギ/Thieving Magpie》
2《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》
2《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror》
スペル24
4《マナ漏出/Mana Leak》
4《邪魔/Hinder》
2《時間停止/Time Stop》
4《ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles》
2《袖の下/Bribery》
4《ブーメラン/Boomerang》
4《知識の渇望/Thirst for Knowledge》
マナソース28
4《旅人のガラクタ/Wayfarer’s Bauble》
4《金属モックス/Chrome Mox》
4《隠れ石/Stalking Stones》
1《水辺の学舎、水面院/Minamo, School at Water’s Edge》
15《島/Island》
サイドボード15
4《不忠の糸/Threads of Disloyalty》
3《幽体の変容/Spectral Shift》
2《すべてを護るもの、母聖樹/Boseiju, Who Shelters All》
2《時間の名人/Temporal Adept》
2《無効/Annul》
1《時間停止/Time Stop》
1《脱出/Evacuation》
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いやぁ、青字過ぎて一面まっ青って感じです。「《残響する真実》じゃなくて《ブーメラン》かよ!」とか、「《ちらつき蛾》じゃなくて《隠れ石》かよ!」とか、そんな次元ではツッコミきれない程の斬新さですね。マナソースに《モックス》!、カウンターがわずか8枚(《時間停止》入れても10枚)! サイドの《不忠の糸》4枚で8コンマジ、白ウィニー対策?
いやはや、僕程度の物体プレイヤーじゃカード1枚1枚に対する子細な思慮などは到底ムリっす。BBかSCGにでも、ナシフ本人の解説が載るような僥倖を期待しませう。
「維新ぜよ。竜さん、新たな青単の夜明けぜよ!」
さてさて、カード取捨選択についてはあまり語れませんが、このデッキの相対的な位置付けならば、なんとか理解することができました。ナシフのデッキをあえて解説するなら「カウンターの弱体化を見越した、《枷》特化型への進化」とでも言いましょうか。そんな感じです。
昨今、メインの《母聖樹》、サイドの《沸騰》は当たり前となっています。ならば、カウンター特化して20枚弱もカウンター積んでいる青単は、駆逐される運命にあります。それを見越した上で、メインはドロー能力とマナ加速を強化し、《枷》によるコントロールにデッキの存在理由(レゾンデートル)を託したタイプに仕上げた、と拝察いたしました。
サイドには、こちらも《母聖樹》を積んでいます。相手の《母聖樹》を潰す意味もありますが、対青で“カウンターできない”カウンターや《袖の下》を撃てるメリットというのも大きいでしょう。
フローレスにより提唱され、カルステンが《カササギ》を加え、たーは君によってカウンター重視型へと進化した青単の系譜が、ナシフによってまた塗り替えられました。メタを2周りくらい回した、とでも言いましょうか。もはや、これは青単の革命です。
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