---ジェラード・ファビアーノ

CCBのドラフトは楽しいね! キミはドキドキしながら初手のパックを開けて、幸運にも《兜蛾》に出会えた。2手目に上家から流れてきたのは《伝承の語り部》だ。おめでとう、青白飛行デッキへ一直線だ。また、初手初手のパックから《汚れ》、2手目に《山伏の炎》なら、文句なく赤黒除去デッキへ進むといい。じゃあ、初手に《伝承の語り部》取って、2手目に《苔の神》以外の選択肢が無かったら? 確かにこの環境では、緑を毛嫌いしてる人が多くて、何を隠そう俺もその一人だ。でも時には、やらなくちゃいけないことだってある。虫歯を治しに歯医者に行くようなもんだ。今日は、緑との上手い付き合い方を俺が伝授しよう。

まずはじめに、青緑は隠れたアーキタイプの一つだ。

なんで“隠れた”アーキタイプなのかって? それには理由があるんだ。俺はこの記事を書くにあたって、青緑についての認知度を調査してみたんだ。そうしたら、「青緑は最悪の組み合わせだ」って意見が大半を占めていて、この組み合わせに対する正しい研究が成されていなかったんだ。コレじゃあ勝てるもんも勝てないね。なので、今回は俺が、青緑のコモンピック順序を指南しよう。これを読めば君も青緑マスターだ。

☆神河物語

《伝承の語り部/Teller of Tales》
青緑に突き進む上で最高のスタートとも言えるカードだ。3/3の飛行に素晴らしい能力まで付いてくる。青緑なら、《クチ》の能力を余すことなく使えるんだ。このカードがどれだけ素晴らしいかなんて、今さら言うまでもなく分かってるだろうから、あえて多くは語らない。とにかく、《クチ》最高、とだけ言っておこう。

《苔の神/Moss Kami》
6マナ5/5はほんとに良いカードだ。しかもトランプルまで付いてるんだから、文句のつけようもない。マナ加速の豊富な緑なら、《苔の神》を5ターン目に出すのも簡単だ。早いターンに出てきたファッティはひどい頭痛の種になるし、ダブルブロックで対処を試みようものなら、《木霊の力》や《消耗の渦》の餌食だ。

そうそう、俺がMTGOでプレイしてる時に少年に話しかけられたんだ。曰く「このゲーム始めたばっかなんだ、なんかカードちょうだい。緑のカードが好きなんだけど・・・」。俺は「いいよ」と言ってこの《苔の神》を4枚くれてやったんだ。

《大蛇の支援者/Orochi Sustainer》
この環境ではマナ加速が非常に強力だ。しかも、緑をやってる以上はマナ加速に事欠くなんてあり得ない。この《支援者》の良い所は、3ターン目にして4マナ域までジャンプできるところだ。2ターン目に《支援者》を出せれば、その後のゲーム展開はガラッと変わるからね。

《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》
マナ加速としては《支援者》に次いで2番目だ。それでも強力なことは言うまでもない。デッキに最低でも2枚は《支援者》か《長老》が欲しいところだね。

《木霊の力/Kodama’s Might》
こんなに軽いのにこんなにパワフル。たった1マナで、ほぼあらゆる戦闘を制圧できるんだ。しかも連繋まで付いていて、《霧中の到達》にでも連繋すれば笑いが止まらないくらいのアドバンテージが獲得できる。1回でも対戦相手に《木霊の力》を見せれば、その後はブラフとして持ってる振りをするだけで、戦闘を優位に進めることができるのも強みだ。

《狩猟の神/Kami of the Hunt》
3マナ2/2の平凡な生物だけど、この青緑じゃただの《灰色オーガ》に非ず。大体どのスペルを唱えても+1/+1してくれるんだ。とりわけこの《神》を重宝するのが、マナカーブを整える意味で使うときだ。《支援者》も《長老》も取れない時は3マナ域の重要度が上がるから、その重要度を認識して、積極的に3マナ域をピックするように心掛けよう。

《秘教の抑制/Mystic Restraints》
4マナ払えば、環境の脅威をたいてい押さえ込んでくれる。それがたとえゴッドレアであっても、だ。青緑は単体除去に欠くので、最良のカードとして働いてくれることも多いし、そうでなくても良いカードとしての仕事はしてくれる。

《消耗の渦/Consuming Vortex》
この《消耗の渦》は、青緑で使うときが一番強い。青緑は、いわゆるテンポデッキになることが多く、テンポを活かすってテーマにこのカードはピッタリなんだ。青緑のどんなカードと組み合わせても、《渦》は上手く働いてくれる。似たようなカードとして《未達の目》があるけど、青緑のリストでトップ10入りするほどには強くない。でも、《未達の目》でも充分なことは多く、とりわけマナ加速が取れてない時には重宝する。

《残忍な詐欺師/Feral Deceiver》
4マナ3/2じゃ力不足だけど、4マナ5/4トランプルだと話は変わってくる。ライブラリートップが土地じゃなければ、《長老》や《木霊の手の内》でシャッフルしてやってから再度ライブラリーをめくり直すって手もある。とにかくこいつはデカすぎて、対戦相手も手を焼くことになるだろう。

《聖鐘の僧団/Order of the Sacred Bell》
4マナ域であと欲しいカードって言うと、たいていの人は《空民の鏡守り》って言うんじゃないかな。確かに《鏡守り》は最後の数点を削るのには秀逸だし、忍者との組み合わせは特筆に価する。でも俺は、タフネス1の生物に対する評価が低いんだ。他にも《空民の雲乗り》はデッキを深く掘り進んでくれるし、《空民の雨刻み》は除去満載のデッキから生物を守ってくれる。でも、青緑はマナを残して展開するのは難しいし、これらの飛行はそこまで優先するほどのこともない。もちろんデッキに入れた時に強力なのは間違いないので、チャンスがあればピックしておくのが吉だ。

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