【SGD編】

SGDというデッキがあった。Stupid Green Deck(ステューピッド グリーン デック)、略してSGD。エクゾダス発売後、MIとTEブロックあたりのスタンダードで活躍したデッキだ。

stupid
【形-1】頭が悪い、頭の鈍い、ばかな、足りない、愚かな
【形-2】いかす、かっこいい(cool)、よい(good)
【形-3】いまいましい

このデッキと対戦した相手が「なんだ、そのムカつく(stupid)緑デッキは!」と言ったのが由来だとか。原作者は“ちょっと赤いデッキの誘惑に弱い”ことで有名なセス・バーン。

で、なんで唐突にそんな話をしたのか言うと、いや、みなまで言わなくても解かるか。SGDのキーカードである《暴走するヌー》が、神河救済で名前だけ変えて《Stampeding Serow》として帰ってきたからだ。

さて、このSGD。MI〜TE時代は《ヌー》とシナジィするクリーチャーが数多く居たので、かなり《ヌー》のメリットを生かせた。ためしに、アメリカ選手権ベスト8にまで上がったSGDのレシピを挙げてみよう。

クリーチャー:25
4:《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
4:《根の壁/Wall of Roots》
3:《花の壁/Wall of Blossoms》
2:《ウークタビー・オランウータン/Uktabi Orangutan》
4:《スパイクの飼育係/Spike Feeder》
4:《スパイクの織り手/Spike Weaver》
4:《暴走するヌー/Stampeding Wildebeests》

スペル:16
4:《エラダムリーのぶどう園/Eladamri’s Vineyard》
4:《忍び寄るカビ/Creeping Mold》
3:《砂漠の竜巻/Desert Twister》
4:《呪われた巻物/Cursed Scroll》
1:《適者生存/Survival of the Fittest》

マナソース:19
4:《不毛の大地/Wasteland》
15:《森/Forest》


有名な《根の壁》《花の壁》とのコンボの他に、187としての《オランウータン》、+1/+1カウンターを移植できる《スパイク》2種と、総勢17枚ものカードが《ヌー》とシナジィする。

さて、現代において《Stampeding Serow》はどうなのだろうか? よく《永遠の証人》とのシナジィについて、やばいヤバイと取り沙汰されているが、僕はそうは思わない。このコンボが極まっても、回収して嬉しいのは《すき込み》、あとはせいぜい《桜族の長老》《木霊の手の内》くらい。アクティブに墓地に落ちるカードが、今の緑には不足しているんだね。また、187生物も、《証人》の他には《ウッド・エルフ》と《ヴィリジアンのシャーマン》が関の山。他? 一応↓こんなん居ますけど・・・。

《エルフの開拓者/Elvish Pioneer》
《狩り立てられたウンパス/Hunted Wumpus》
《素拳の岩守/Iwamori of the Open Fist》
《原始の力/Primeval Force》
《大竜巻の精霊/Tornado Elemental》
《ワーム皮の鍛冶工/Wurmskin Forger》

で、《証人》《ウッド・エルフ》《シャーマン》と使うとして、いちばん安易なデッキは緑コンやろってことで、《Stampeding Serow》入りの緑コンを組んでみた。

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クリーチャー:22
4:《極楽鳥/Birds of Paradise》
4:《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》
4:《ウッド・エルフ/Wood Elves》
4:《永遠の証人/Eternal Witness》
2:《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》
4:《Stampeding Serow》

スペル16
4:《創造の標/Beacon of Creation》
4:《すき込み/Plow Under》
4:《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice》
4:《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》

マナソース22
4:《金属モックス/Chrome Mox》
4:《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》
14:《森/Forest》
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しゃかしゃかしゃか。

ふむ、まぁ想像通り。
《すき込み》《証人》循環モードになったらつえーってのが1つ。《Stampeding Serow》が入るなら《木霊の手の内》よりも《ウッド・エルフ》の方が良いっぽいってのが1つ。
あと、ちょっと新鮮だったのが《Stampeding Serow》のトランプルと《火と氷の剣》のシナジィ。ダメージ突き抜けるからチャンプブロックが効かなくなる。トランプル生物に《赤青剣》付くとゲーム終わるねってのが今回の収穫かな。

総括すると「トランプル生物としての《Stampeding Serow》は優秀で、その受け皿としては緑コンが妥当。《証人》循環モードと、《Serow》&《赤青剣》の2通りの勝ちパターンが追加されるんだから、緑コンとしても《Stampeding Serow》を得たことは福音だ」ってことかな。

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