こんばんわ。
空想科学理論研究家のDr.カバ雄です。今宵もストラテジー解析という名の机上の空論をお茶の間にお届けいたします。

さて、週末にプレリパーティーが控えておりますので、それに向けたテクをいくつか伝授いたしましょう。このテクのお陰で、我輩、プレリを8-1-0となかなかの成績で終えることができました。知ってるのと知らないのとでは、雲泥の差ですよ?
ただし、これはあくまで「物語+救済」という特殊な環境を勝ち抜くための戦術論であって、神河環境リミテッド全般に必ずしも適用できないことをご留意下さい。

テク?:マスト後手

このプレリでは後手を取って下さい。これが一番大事なテクニックです。
じゃんけんで勝ったら後手、ダイスロールで勝っても後手、コインフリップで勝ってもとにかく後手です。テンポで差し込まれることの少ない環境ですので、安心して後手を取りましょう。

この環境、手札の数に依存するカードが多数存在します。「あなたの手札のカードの枚数がどの対戦相手よりも多い限り〜」というカードは、後手の方が使い易いのは自明の理でしょう。また、「あなたの手札にカードが7枚以上ある限り〜」と書かれた2種類のコモンクリーチャー《悪忌の手下/Akki Underling》と《死面の鼠/Deathmask Nezumi》は、後手セットランド前なら修正の条件を満たすことができます。後手とってこれだけで殴り勝ったというデュエルも、わりとそこかしこで起こっておりました。

あなたのデッキにこう言った手札依存型のカードがない場合でも、後手を取るメリットが有ります。それは、相手の手札依存型カードを弱体化させることができる点です。考えてみて下さい。先手取って、相手に《悪忌の手下》を出されるのと、後手取って出されるの、どちらがダメージが少ないでしょうか?

また、先手取ってマリガンしてしまった場合、相手との手札の枚数差を生めるのは、かなり困難です。先手でマリガンしたら、7/6になった相手の《翁神社の夜警/Okina Nightwatch》が小さくなることは、まず殆どありません。先手のマリガンは、勝率が3割は減ると考えて頂いて結構です。

テク?:デッキは3色を基準に

もちろん、充分2色でデッキを組めるなら2色で組むべきですし、そこはケースバイケースです。しかし、世の中には「色事故が怖いからシールドは絶対2色」と信じて止まない人もいるわけでして、そういう人もこの環境では3色を試して頂きたいわけです。

もちろん、土地バランス6-6-6の満開3色をやれといってるのではありません。あくまでタッチの3色目として7-7-3とか8-7-2とか、そういうレベルの3色を推奨するということです。正直、2色にして《過酷な詐欺師》みたいな微妙なカードを使うくらいなら、《苔の神》だけでもタッチした方が良いって環境なのです。

先程、テンポで差し込まれることが少ないと書きましたが、それにはいくつか理由があります。まず、クマ(2マナのパワー2生物)が少ないことが挙げられます。救済のコモンのクマは赤に1種、白に1種と、たったこれだけです。しかも赤のクマは、後手のほうが殴り値が高い始末、2ターン目からの流れるようなビートがかなり構築しにくい環境です。さらに、謀叛が入らないことによって、忍者を心配する必要がありません。序盤のスルーが致命的になることが少ないのです。そして、軽量コンバットトリックの激減も挙げられます。コンバットトリックが少ないと接触戦闘でテンポをつかまれにくいので、単純に「でかいクリーチャーが強い」という図式が成り立ってしまうのです。

救済のコモンをざっと目を通してもらうとお判り頂けると思いますが、わりと色拘束が薄いです。3色目をタッチしたからといって、色事故が頻発するわけでもありません。除去のために3色目をタッチ、というのはよくありますが、突破力たるデカい生物のために3色にすることを恐れないで下さい。

テク?:土地は安易に置かない

思考停止した如く、引いてきた土地をそのまま置く人が居ますが、非常に危険です。この環境では必ず後悔します。手札が空のときに《影麻呂の手中/Kagemaro’s Clutch》をトップデッキしたら?、手札が空のときに相手に《翁神社の夜警/Okina Nightwatch》を出されたら?、デメリットになるケースは枚挙に暇がありません。うっかり土地を置いてしまったがために負けたなんて、悔やんでも悔やみきれませんね。

常に相手との手札の差を把握して、必要となる最低限の土地を展開するのが理想です。先手を取ってしまった場合など、4ターン目に土地を置かないことすら正当化されることもあるのです。とにかく、土地を引いたら「本当に置いていいのか」と一度考えてからセットする癖をつけて下さい。

テク?:手札増減カードを活用する

たとえば、《空民の助言》は神側救済が出てから評価の上がったカードの一つです。後手で2ターン目《悪忌の手下》、3ターン目《空民の助言》と展開できれば、そのデュエルは半ば勝ったようなものです。任意に土地を手札に戻せる《空民》全般も、救済環境では非常に有用です。《朧宮の微風呼び/Oboro Breezecaller》で一気に手札が3枚増えた、とかけっこう頻発しますよ。

また、黒の手札破壊もかなり効果的です。《目覚めの悪夢》はもとより、《灰色肌のずべら》なんかも評価が上がりました。軽快に《清麻呂の末裔/Descendant of Kiyomaro》でビートしているところに、ブロッカーとして出てくる《黒ずべら》はかなり嫌なものです。そうそう、掃引つきの《竹沼への沈み込み/Sink into Takenuma》は、手札の枚数差を一瞬で引っくり返せるので、黒の濃いデッキならぜひ入れておきたいところです。

以上、4点が我輩の考えうる救済プレリのテクです。騙されたと思って試してみて、本当に騙されてみるのもオツなものですよ。それでは、あなたの手札が対戦相手より多いことを願いつつ、本日の空想科学理論講座を終了させて頂きます。それでは、また会う日まで。

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