☆マッチアップ解析

それでは、各マッチアップについて解析していきましょう。と言っても、この環境で当たるのなんて、白ウィニーとけちコン(明神含む)と、せいぜい黒ビートくらいなので、そこだけに絞って書きますね。

【v.s.白ウィニー】
相手のバージョンにも依りますが、基本的に有利なマッチアップです。相手が先攻《勇丸》スタートで、2ターン目に2/2か《十手》出して、こっちの《木霊の手の内》の返しの4ターン目にキッチリ《放粉痢》ってな展開されたらさすがに死にますが、逆に、このパターン以外そうそう負ける気はしません。
このマッチアップでもっとも大事なのが《影麻呂》によるリセットです。結局、《影麻呂》を出せる5マナ域までキッチリ伸びれば問題ないのですから、《勇丸》を2ターン目にブロックするなどあまり焦って《長老》を生け贄にする必要はありません。《十手》を出されることを勘定に入れて、3ターン目辺りまで取っておくのも1つの手です。
序盤はとにかく生き延びることに専念して下さい。一発目の《けちな贈り物》は下記のように持ってくることが多いです。
 ・《忌まわしい笑い》
 ・《影麻呂》
 ・《魂無き蘇生》
 ・《不快な群れ》
状況によっては、このうち数枚が《摩滅》か《メロク》か《花の神》に変わります。
IN
《忌まわしい笑い》×3、《摩滅》×2、《崩老卑の囁き》×1、《肉体の奪取》×1
OUT
《鼠の墓荒らし》×4、《けちな贈り物》×1、《頭蓋の摘出》×1、《死の否定》×1
サイド後は更に相性が良くなります。よく《忌まわしい笑い》が余り気味になるので、手札に余裕があるならあんまり欲張らず打ってしまうのが良いかもしれません。あと、《崩老卑の囁き》は、なるべくなら連繋で使いたいです。中盤以降、《木霊の手の内》などの秘儀を引いても、何も考えず打ってしまわないで、《崩老卑の囁き》と絡ませる可能性をつねに思慮していて下さい。

【v.s.けちコン】
当然のことながら相性は互角です。ただし、相手が《鼠の墓荒らし》をメイン採用していないなら、それなりにこちらが有利になります。採用してない場合、最初の《けちな贈り物》で持って来るのは下記のようになります。
 ・《木霊の手の内》or《頭蓋の摘出》
 ・《花の神》
 ・《魂無き蘇生》
 ・《死の否定》

《鼠の墓荒らし》を巡るプレイングは、いくつかのコツがあります。一番大事なのは《鼠の墓荒らし》を簡単に反転させないことでしょうか。コイツが反転前の状態で、かつマナがオープンになっていると、かなり相手からすればかなり動きが制限されます。2体目を引いたとか、相手が出したのをいつでも除去できるとかの状況になって、やっと反転すべきです。反転を急がないのですから、当然、2ターン目に《長老》と《鼠の墓荒らし》が出せる状況なら、一択で《長老》を出しましょう。
IN
《鼠の短牙》×4、《北の樹の木霊》×3、《沼》×1
OUT
《けちな贈り物》×2、《頭蓋の摘出》×1、《花の神》×1、《魂無き蘇生》×1、《摩滅》×1、《始めて苦しんだもの、影麻呂》×1

相手も8ラット体勢なら、《肉体の奪取》をサイドインするのもアリかと思います。とにかく相手のクリーチャーとの消耗戦になるので、《不快な群れ》をサイドアウトするのは間違いであると確信しています。また、《影麻呂》は対消滅用とか打撃要員とかでいろいろ役に立つのですが、サイドボード後は《霊光の追跡者》や《鼠の短牙》や《三つの悲劇》や《夜陰明神》などで手札を攻められる可能性も高いので、1枚はアウトしてしまっていいと考えています。

【v.s.黒単ビート】
基本的には白ウィニーに準ずるマッチアップですが、《放粉痢》でマナを縛られない分、手札と墓地を攻められます。このマッチアップでも《影麻呂》を出せるか出せないかで、ゲームの流れがガラッと変わります。
IN
《忌まわしい笑い》×3、《摩滅》×2、《肉体の奪取》×1
OUT
《鼠の墓荒らし》×4、《けちな贈り物》×1、《頭蓋の摘出》×1

《摩滅》をサイドインするかどうかについては、相手の構成に依ります。一戦目に《万力鎖》や《大薙刀》を見たとか、《真髄の針》をサイドインしてきそうだとか、そういう部分で判断して下さい。

そうそう、とりわけサイド後に顕著なのですが、相手がおびただしい数の手札破壊をサイドインしてきて、むしろ相手のほうがコントロールデッキの様相を呈してしまうことがあります。フローレスの「Who’s The Beatdown?」(※1)じゃないですが、そんなときは“けちコン”側がビートダウンになるのが有効です。これは、僕が実際に、GPT準々決勝で黒単忍者相手に行ったサイドボーディングです。これが正しいかどうか、ご判断はお任せいたしますが、僕自身に限って言えばあのマッチアップでは唯一の正解だったと確信しています。
IN
《忌まわしい笑い》×3、《摩滅》×2、《肉体の奪取》×1、《北の樹の木霊》×3
OUT
《けちな贈り物》×4、《頭蓋の摘出》×1、《花の神》×1、《魂無き蘇生》×1、《始めて苦しんだもの、影麻呂》×2


※1
マイク・フローレスの名著。それぞれのマッチアップには“ビートダウン”の役割をする側と“コントロール”の役割をする側が存在し、自分がどちらの役割なのかをマッチアップごとに把握するのが大切だという趣旨が書かれている。
http://members.at.infoseek.co.jp/braingeyser/03/1024.html

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