9版対応デッキ試案 その?
2005年8月17日 スタンダード
【ヒッピー黒ウィニー編】
「ヒッピー強い」ってのはよく聞く。曲がりなりにも9版トップレアだしね。でも、ヒッピー使ったデッキってどんなのかってーと、あまり見たことがない。ネズミデッキに入れるって話もちらほら聞くけど、3マナ域の重いネズミデッキに入れるのは好きじゃない。てなわけで、黒いウィニーデッキに《惑乱の死霊》入れるってアプローチで今回は語ってみようと思う。
なーんにもメタを考えない、ただ黒ウィニーに《惑乱の死霊》を入れた場合はどうなるか。とりあえずそこからスタート。
まず、2マナ域の生物が12〜14体居れば2ターン目には出せるとする。なので、今回は14体。《惑乱の死霊》は単体のスペックとして、3マナ域に比類なき性能なので4枚は確定。生物枠を22と仮定するなら、残りは4枚。ある程度粘られた場合を考えて、ここにファッティを差し込むことにする。2枚の《墨目》は確定として、あとの2枚は《死を食うもの》にした。黒いクリーチャーとしては破格のタフネスがあるので、赤耐性がめっぽう上がる。
スペル枠として、4枚の《十手》は異論が無いハズ。除去には「腐ってもエディクト」な9版再録カード《残酷な布告》を採用。3ターン目の《惑乱の死霊》を守るために、相手の除去を叩き落す《困窮》もこれからは標準装備になるだろう、ってなことで追加。最後に《金属モックス》の手札損失分を補う《夜の囁き》で、スペル枠を埋める。
マナソースは、2ターン目のヒッピーを目論んで《金属モックス》をフル投入。あとは普通に《ちらつき蛾》と《死蔵》と《沼》を足して合計24枚。
ほら、なんかそこら辺に転がってそうなレシピになった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
クリーチャー:22
4《残虐の手/Hand of Cruelty》
4《悪臭のインプ/Foul Imp》
4《鼠の殺し屋/Nezumi Cutthroat》
2《ドロスのゴーレム/Dross Golem》
4《惑乱の死霊/Hypnotic Specter》
2《死を食うもの/Mortivore》
2《鬼の下僕、墨目/Ink-Eyes, Servant of Oni》
スペル:14
4《残酷な布告/Cruel Edict》
4《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
3《困窮/Distress》
3《夜の囁き/Night’s Whisper》
マナソース:24
4《金属モックス/Chrome Mox》
4《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》
1《死の溜まる地、死蔵/Shizo, Death’s Storehouse》
15《沼/Swamp》
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
さて、で。このデッキで青トロンと緑トロンに勝てるかってーと、まず無理。手札破壊とか部分的には耐性あるんだけど、デッキの構造的に間に合ってない。9版後のトーナメントなんてどうせそこら中、青トロンと緑トロンだらけなはず。なので、それを徹底的に対策したメタゲームの鬼子的なデッキを考えてみる。
トロン使う立場として、《惑乱の死霊》に何発殴られると死が見えるだろう。しゃかしゃかしゃか。6枚の手札から1枚ディスカードして、土地セットして、しゃかしゃか・・・。うーん、3回くらい殴られると重要なカードがどれかは落ちて、立て直し効かなくなるね。にゃるほど。
青トロンが安定するのはだいたい3〜4ターン目以降、緑トロンが《歯と爪》を打つのが3〜5ターン目なので、3ターン目に《惑乱の死霊》出してたんじゃ殴るチャンスは少ないねぇ。で、どーにかして1ターン早く殴れないかって考えた。(もちろん《金属モックス》で加速ってが答えの1つなのは判ってる)
で、考えた末に搾り出した答えが「ヒッピーに速攻つければイイじゃん」ってこと。かつて、《深淵の死霊》やら《沈黙の死霊》やら色んな死霊が居たけど、トーナメントで一番活躍したのは、速攻を持っただけのシンプルな《燃え立つ死霊》だったって事実もある。速攻もって殴ってくるヒッピーの恐怖たるや、想像するだにグッとくるっしょ?
で、速攻つける為のカードといえば、そう《稲妻のすね当て》。このカードはわずか2マナで出るし、装備コストはゼロ。3ターン目に出した《惑乱の死霊》に履かすのにピッタリ。しかも対象にならなくなるオマケ付きだから、《トリスケリオン》だって怖くない。
で、どうせ《稲妻のすね当て》使うんだったら、《鼠の短牙》をメインから4本入れちゃおうと思ったわけだ。《短牙》の起動までのタイムラグと、そのボディの脆弱さを完璧に補ってくれるんだからね。まさに《稲妻のすね当て》様様。魔法のお靴を履いたら、昨日までの貧弱なボディが嘘のよう! ヒャッホゥ! (なんだかんだで、《金属モックス》から1ターン目に出てくる《短牙》って超強いよね)
というわけで、トロンを親の仇のようにガンメタしたヒッピー黒ウィニーはこう↓なった。
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クリーチャー:18
4《残虐の手/Hand of Cruelty》
4《悪臭のインプ/Foul Imp》
4《鼠の短牙/Nezumi Shortfang》
4《惑乱の死霊/Hypnotic Specter》
2《鬼の下僕、墨目/Ink-Eyes, Servant of Oni》
スペル:18
4《困窮/Distress》
4《無効/Annul》
4《真髄の針/Pithing Needle》
3《逆行/Regress》
3《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》
マナソース:24
4《金属モックス/Chrome Mox》
4《地底の大河/Underground River》
2《氷の橋、天戸/Tendo Ice Bridge》
2《島/Island》
1《雲の宮殿、朧宮/Oboro, Palace in the Clouds》
1《死の溜まる地、死蔵/Shizo, Death’s Storehouse》
10《沼/Swamp》
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
・・なんつーか、
あと、かなりの人が《逆行》って忘れてるよね? ちなみにこんな↓カード。
http://whisper.wisdom-guild.net/card/Regress/
つまり、色拘束の薄い《ブーメラン》。
ちょっとMTG歴の長い人だと、バウンス&手札破壊って戦略に覚えがあるんじゃないかな。《貿易風ライダー》で戻して《底なしの奈落》で捨てさす、とか。このデッキでは、《惑乱の死霊》やら《鼠の短牙》やらで手札をゼロにした後の除去としてバウンスを選択している。また、序盤に適当に宣言して出した《真髄の針》をいったん戻して出し直すときとかにも使える。
色の薄いバウンスってーと、コンペチタには《残響する真実》がある。でも、《逆行》は土地も戻せるので《ウルザの塔》とか捨てさす時に便利だし、《残響する真実》みたいに余計な《真髄の針》まで戻してしまわなくて済むって点で、《逆行》を選択。
流石にこんだけやると、面白いようにトロンに勝てる(逆にこれくらいやらないとトロンに安定して勝てない)。メタがトロン1色に染まった時にオススメ。
「ヒッピー強い」ってのはよく聞く。曲がりなりにも9版トップレアだしね。でも、ヒッピー使ったデッキってどんなのかってーと、あまり見たことがない。ネズミデッキに入れるって話もちらほら聞くけど、3マナ域の重いネズミデッキに入れるのは好きじゃない。てなわけで、黒いウィニーデッキに《惑乱の死霊》入れるってアプローチで今回は語ってみようと思う。
なーんにもメタを考えない、ただ黒ウィニーに《惑乱の死霊》を入れた場合はどうなるか。とりあえずそこからスタート。
まず、2マナ域の生物が12〜14体居れば2ターン目には出せるとする。なので、今回は14体。《惑乱の死霊》は単体のスペックとして、3マナ域に比類なき性能なので4枚は確定。生物枠を22と仮定するなら、残りは4枚。ある程度粘られた場合を考えて、ここにファッティを差し込むことにする。2枚の《墨目》は確定として、あとの2枚は《死を食うもの》にした。黒いクリーチャーとしては破格のタフネスがあるので、赤耐性がめっぽう上がる。
スペル枠として、4枚の《十手》は異論が無いハズ。除去には「腐ってもエディクト」な9版再録カード《残酷な布告》を採用。3ターン目の《惑乱の死霊》を守るために、相手の除去を叩き落す《困窮》もこれからは標準装備になるだろう、ってなことで追加。最後に《金属モックス》の手札損失分を補う《夜の囁き》で、スペル枠を埋める。
マナソースは、2ターン目のヒッピーを目論んで《金属モックス》をフル投入。あとは普通に《ちらつき蛾》と《死蔵》と《沼》を足して合計24枚。
ほら、なんかそこら辺に転がってそうなレシピになった。
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クリーチャー:22
4《残虐の手/Hand of Cruelty》
4《悪臭のインプ/Foul Imp》
4《鼠の殺し屋/Nezumi Cutthroat》
2《ドロスのゴーレム/Dross Golem》
4《惑乱の死霊/Hypnotic Specter》
2《死を食うもの/Mortivore》
2《鬼の下僕、墨目/Ink-Eyes, Servant of Oni》
スペル:14
4《残酷な布告/Cruel Edict》
4《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
3《困窮/Distress》
3《夜の囁き/Night’s Whisper》
マナソース:24
4《金属モックス/Chrome Mox》
4《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》
1《死の溜まる地、死蔵/Shizo, Death’s Storehouse》
15《沼/Swamp》
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さて、で。このデッキで青トロンと緑トロンに勝てるかってーと、まず無理。手札破壊とか部分的には耐性あるんだけど、デッキの構造的に間に合ってない。9版後のトーナメントなんてどうせそこら中、青トロンと緑トロンだらけなはず。なので、それを徹底的に対策したメタゲームの鬼子的なデッキを考えてみる。
トロン使う立場として、《惑乱の死霊》に何発殴られると死が見えるだろう。しゃかしゃかしゃか。6枚の手札から1枚ディスカードして、土地セットして、しゃかしゃか・・・。うーん、3回くらい殴られると重要なカードがどれかは落ちて、立て直し効かなくなるね。にゃるほど。
青トロンが安定するのはだいたい3〜4ターン目以降、緑トロンが《歯と爪》を打つのが3〜5ターン目なので、3ターン目に《惑乱の死霊》出してたんじゃ殴るチャンスは少ないねぇ。で、どーにかして1ターン早く殴れないかって考えた。(もちろん《金属モックス》で加速ってが答えの1つなのは判ってる)
で、考えた末に搾り出した答えが「ヒッピーに速攻つければイイじゃん」ってこと。かつて、《深淵の死霊》やら《沈黙の死霊》やら色んな死霊が居たけど、トーナメントで一番活躍したのは、速攻を持っただけのシンプルな《燃え立つ死霊》だったって事実もある。速攻もって殴ってくるヒッピーの恐怖たるや、想像するだにグッとくるっしょ?
で、速攻つける為のカードといえば、そう《稲妻のすね当て》。このカードはわずか2マナで出るし、装備コストはゼロ。3ターン目に出した《惑乱の死霊》に履かすのにピッタリ。しかも対象にならなくなるオマケ付きだから、《トリスケリオン》だって怖くない。
で、どうせ《稲妻のすね当て》使うんだったら、《鼠の短牙》をメインから4本入れちゃおうと思ったわけだ。《短牙》の起動までのタイムラグと、そのボディの脆弱さを完璧に補ってくれるんだからね。まさに《稲妻のすね当て》様様。魔法のお靴を履いたら、昨日までの貧弱なボディが嘘のよう! ヒャッホゥ! (なんだかんだで、《金属モックス》から1ターン目に出てくる《短牙》って超強いよね)
というわけで、トロンを親の仇のようにガンメタしたヒッピー黒ウィニーはこう↓なった。
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クリーチャー:18
4《残虐の手/Hand of Cruelty》
4《悪臭のインプ/Foul Imp》
4《鼠の短牙/Nezumi Shortfang》
4《惑乱の死霊/Hypnotic Specter》
2《鬼の下僕、墨目/Ink-Eyes, Servant of Oni》
スペル:18
4《困窮/Distress》
4《無効/Annul》
4《真髄の針/Pithing Needle》
3《逆行/Regress》
3《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》
マナソース:24
4《金属モックス/Chrome Mox》
4《地底の大河/Underground River》
2《氷の橋、天戸/Tendo Ice Bridge》
2《島/Island》
1《雲の宮殿、朧宮/Oboro, Palace in the Clouds》
1《死の溜まる地、死蔵/Shizo, Death’s Storehouse》
10《沼/Swamp》
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
・・なんつーか、
4《困窮/Distress》ここら辺がやる気マンマン。除去とかドコ?
4《無効/Annul》
4《真髄の針/Pithing Needle》
あと、かなりの人が《逆行》って忘れてるよね? ちなみにこんな↓カード。
http://whisper.wisdom-guild.net/card/Regress/
つまり、色拘束の薄い《ブーメラン》。
ちょっとMTG歴の長い人だと、バウンス&手札破壊って戦略に覚えがあるんじゃないかな。《貿易風ライダー》で戻して《底なしの奈落》で捨てさす、とか。このデッキでは、《惑乱の死霊》やら《鼠の短牙》やらで手札をゼロにした後の除去としてバウンスを選択している。また、序盤に適当に宣言して出した《真髄の針》をいったん戻して出し直すときとかにも使える。
色の薄いバウンスってーと、コンペチタには《残響する真実》がある。でも、《逆行》は土地も戻せるので《ウルザの塔》とか捨てさす時に便利だし、《残響する真実》みたいに余計な《真髄の針》まで戻してしまわなくて済むって点で、《逆行》を選択。
流石にこんだけやると、面白いようにトロンに勝てる(逆にこれくらいやらないとトロンに安定して勝てない)。メタがトロン1色に染まった時にオススメ。
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