アグロ ドメインと奇才ジム・ロイ?
PTロスアンゼルスは、フォーマット更新の黎明期ってことで実に様々なデッキが登場した。今日はそんな中で、PTQシーズンを通して斬新な発展を遂げた或るデッキのお話。

ラヴニカがエクテンに与えたもっとも大きなインパクトというと、やっぱりデュアルランドの存在。随所で言われていることだけど、これとフェッチランドの組み合わせは、エクテンの爆発的な多色化に寄与した。環境が変わればカードの価値なんて激変することもあるもんで、INブロックの“所有地カード”なんかは、その影響を受けた好例と言える。

《部族の炎》というカードをご存知だろうか?
Tribal Flames / 部族の炎→画像 (1)(赤)
ソーサリー Invasion,コモン
クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。部族の炎は、それにX点のダメージを与える。Xは、あなたがコントロールする土地の中の基本土地タイプの数に等しい。
Illus.Tony Szczudlo (176/350)
Wisdom Guild様より引用
カード性能が低すぎて構築では見向きもされなかったカードだけど、デュアルランドの登場で状況が一変した。わずか2マナで5点火力! 多色化したビートダウン型のデッキ、すなわちジャンクや3デュースみたいなデッキなら、《火/氷》や《終止》などの除去を抑えてでも投入したくなる性能だ。

PTロスでも、3デュースに所有地カードのコンセプトを投入した“アグロ ドメイン”とでも言うべきデッキタイプが存在していた。スペイン勢が持ち込んだDinosaursだ。

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           Dinosaurs(恐竜)
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 Aniol Alcaraz / Type1.X-Rav / PT LA 64th place
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クリーチャー28
 4《密林の猿人/Kird Ape》
 3《サバンナ・ライオン/Savannah Lions》
 3《今田家の猟犬、勇丸/Isamaru, Hound of Konda》
 4《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》
 4《闇の腹心/Dark Confidant》
 4《ボロスの速太刀/Boros Swiftblade》
 4《野生の雑種犬/Wild Mongrel》
 2《番狼/Watchwolf》

スペル12
 4《部族の炎/Tribal Flames》
 3《ガイアの力/Gaea’s Might》
 3《捕食者の一撃/Predator’s Strike》
 2《アルマジロの外套/Armadillo Cloak》

土地20
 4《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
 4《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
 4《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》 
 2《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》
 2《寺院の庭/Temple Garden》
 2《草むした墓/Overgrown Tomb》
 1《湿った墓/Watery Grave》
 1《山/Mountain》
 
サイドボード15
 4《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War’s Wage》
 4《酸化/Oxidize》
 4《仕組まれた疫病/Engineered Plague》
 2《マグマの噴流/Magma Jet》
 1《ショック/Shock》
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さて、このデッキ。PTでは4人のプレイヤーがほぼ同型のものを使用していたけど、最高順位は64位と振るわなかった。目新しさがあっても結果を残せなければ認められないこの業界、このデッキもlこのまま歴史の闇に埋もれそうな気配が濃厚だった。

・・・・そう、あの男の手に掛かるまで、は。

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