グルール一族なデッキ 第1回 --その1
2006年1月28日 スタンダード コメント (1)
さぁ、恒例となりつつあります新セットでのデッキ妄想、今回もギルドパクトのデッキについて語ってみませう。第1回ってことで、おそらく一番人気なデッキから。今日のお題は緑赤2色でステロイドです。
やー、まぁ色んなところでギルドパクト入りのステロイドを目にしたのですが、僕にはどうもしっくり来ません。低マナ域が薄く、《北の樹の木霊》やらの重い生物をこれでもかとばかりに入れているデッキを見ると、もうアレです。
「小坊主ども、そこに正座じゃ。
ステロイドとは何たるか、儂がたっぷり講釈してくれよう!」
などと説教垂れたくなってしまいます。やれやれ、だいぶオヤジ化が進んでおりますな。
僕たちは、神河ブロックというゴン重いブロックに慣らされすぎて、ちょっと感覚が麻痺していたんじゃないでしょうか? 神河のドラゴンやらは、単純に“デカい”イコール“強い”みたいな図式を実によく表しています。
でも、かつてマジックにはそうでない時代が確かにありました。昔、(たしか)ローリーさんの記事に書いてあった言葉を借りれば「《セラの天使》を1体出すよりも、《白騎士》2体出した方が強い。そういう時代だ。」ってことです。
そもそもステロイドの没落は《野生の雑種犬》の脱落から始まりました。緑の2マナ域は空前の不毛地帯となり、《桜族の長老》がベストな選択肢という、ビートダウン戦略からはかけ離れた時代がまるまる2ブロック以上も続いたのです。優秀な2マナ域が居なければ、序盤からの効率的なビートダウンは成り立たず、結果、緑のデッキは重いマナ域に移行していったんですね。
しかし、ギルドパクトでグルール一族を迎え、2マナ域の選択肢はかなり実用レベルになってきました。
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ステロイド Set:7th,OD〜LGN
───────────────────────
Kazumasa Shiki / 03 Japan Nationals / Top8
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クリーチャー23
4《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
3《日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla》
3《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》
4《野生の雑種犬/Wild Mongrel》
4《獣群の呼び声/Call of the Herd》
2《焦熱の火猫/Blistering Firecat》
3《幻影のケンタウロス/Phantom Centaur》
スペル15
4《炎の稲妻/Firebolt》
4《火山の鎚/Volcanic Hammer》
4《激発/Violent Eruption》
3《象の導き/Elephant Guide》
土地22
4《カープルーザンの森/Karplusan Forest》
4《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
3《モスファイアの谷/Mossfire Valley》
8《山/Mountain》
3《森/Forest》
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生物のマナカーブでみてみると、1マナ域が10体、2マナ域が4体と、デッキの生物の6割が2マナ以下です。《ラノワールのエルフ》からの3マナ域へのジャンプがあるものの、3マナ域は変異込みでわずか6体、4マナ域が3体と、低マナ域での展開力に重きを置いた構成となっています。
にゃるほど。こーいうバランスですね。だいぶ勘が戻ってきました。じゃあ、ギルドパクト対応版をちゃちゃっと組んでみましょう。
やー、まぁ色んなところでギルドパクト入りのステロイドを目にしたのですが、僕にはどうもしっくり来ません。低マナ域が薄く、《北の樹の木霊》やらの重い生物をこれでもかとばかりに入れているデッキを見ると、もうアレです。
「小坊主ども、そこに正座じゃ。
ステロイドとは何たるか、儂がたっぷり講釈してくれよう!」
などと説教垂れたくなってしまいます。やれやれ、だいぶオヤジ化が進んでおりますな。
僕たちは、神河ブロックというゴン重いブロックに慣らされすぎて、ちょっと感覚が麻痺していたんじゃないでしょうか? 神河のドラゴンやらは、単純に“デカい”イコール“強い”みたいな図式を実によく表しています。
でも、かつてマジックにはそうでない時代が確かにありました。昔、(たしか)ローリーさんの記事に書いてあった言葉を借りれば「《セラの天使》を1体出すよりも、《白騎士》2体出した方が強い。そういう時代だ。」ってことです。
そもそもステロイドの没落は《野生の雑種犬》の脱落から始まりました。緑の2マナ域は空前の不毛地帯となり、《桜族の長老》がベストな選択肢という、ビートダウン戦略からはかけ離れた時代がまるまる2ブロック以上も続いたのです。優秀な2マナ域が居なければ、序盤からの効率的なビートダウンは成り立たず、結果、緑のデッキは重いマナ域に移行していったんですね。
しかし、ギルドパクトでグルール一族を迎え、2マナ域の選択肢はかなり実用レベルになってきました。
《瘡蓋族のやっかい者/Scab-Clan Mauler》などなどです。ならばこそ、低マナ域にシフトしたステロイドが、今こそ復権のチャンスなのではないでしょうか。というわけで、デッキのバランスを参考にするために、ちょっと古典を紐解いてみました。最後のステロイド全盛期、オデッセイからレギオンにかけての時代のデッキです。03年日本選手権でトップ8入りした時の、志岐和政さんのレシピを挙げてみましょう。
《ブリキ通りの悪党/Tin Street Hooligan》
《グルールのギルド魔道士/Gruul Guildmage》
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《セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage》
《エルフの戦士/Elvish Warrior》
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ステロイド Set:7th,OD〜LGN
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Kazumasa Shiki / 03 Japan Nationals / Top8
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クリーチャー23
4《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
3《日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla》
3《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》
4《野生の雑種犬/Wild Mongrel》
4《獣群の呼び声/Call of the Herd》
2《焦熱の火猫/Blistering Firecat》
3《幻影のケンタウロス/Phantom Centaur》
スペル15
4《炎の稲妻/Firebolt》
4《火山の鎚/Volcanic Hammer》
4《激発/Violent Eruption》
3《象の導き/Elephant Guide》
土地22
4《カープルーザンの森/Karplusan Forest》
4《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
3《モスファイアの谷/Mossfire Valley》
8《山/Mountain》
3《森/Forest》
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生物のマナカーブでみてみると、1マナ域が10体、2マナ域が4体と、デッキの生物の6割が2マナ以下です。《ラノワールのエルフ》からの3マナ域へのジャンプがあるものの、3マナ域は変異込みでわずか6体、4マナ域が3体と、低マナ域での展開力に重きを置いた構成となっています。
にゃるほど。こーいうバランスですね。だいぶ勘が戻ってきました。じゃあ、ギルドパクト対応版をちゃちゃっと組んでみましょう。
コメント
普通なら深き闇のエルフとかに凍らし入れたくなるもんですよね。