イゼット団なデッキ 第1回   --その1
さてさて。それでは、予告どおりカウンターバーンについて語ったっていきましょう。

●《メロクの落日

ギルドパクトが入って、相対的に《メロク》が弱くなりました。《炎樹族のシャーマン》が起動型能力を締め付けている、というのもあるんですが、《メロク》というカードの性質そのものがステロイドにあまり強くないのです。確かに《メロク》の能力は攻防一体です。しかし、その“防”の部分が発揮できるのは下記の2種類に対してです。

 ?攻め手の数は多いけどタフネスが低い場合
 ?攻め手のタフネスは高いけど数が少ない場合

そう?は白ウィニー系、?はけちなどのデッキですね。これらが跳梁跋扈してた環境だからこそ、《メロク》は鉄壁に見えてました。しかし、ギルドパクトの登場とともにステロイドが反撃の狼煙を上げました。ご存知のように、ステロイドの打撃は『攻め手の数が多くてタフネスが高い』という特徴があります。すなわち、《メロク》のトークンはもはや防御として用を成さなくなってしまうのです。よって、青いデッキは新たなフィニッシャーを求める時期となったのです。

●《ニヴ=ミゼット

そもそも、青系のデッキにとって「強いフィニッシャー」とはどのようなものでしょう? 僕は、下記の2つを満たしているものだと考えます。
・死ににくい
・制圧力がある
前者の死ににくいってはわかり易いですね。カウンターは有限なのですから、フィニッシャーはカウンターで守る必要性の薄いものがいいです。では「制圧力がある」とはどうゆうことでしょうか。実は先ほどの《メロク》のところで半分くらい答えを言ってしまいました。すなわち“攻防一体”というか、攻めに転じやすいクリーチャーだということです。

たとえば、《玉虫色の天使》などは無敵のブロッカー性能を誇りますが、だからと言って単体では相手の生物に干渉できるわけではなく、結局ブロッカーとしてもじもじしてしまいます。これが《変異種》だったら、アンタップ能力がついているので相手生物を牽制しつつ安心してアタックできます。これが“制圧力がある”ということです。

さて、やっと本題に入れました。《ニヴ=ミゼット》です。この《ミゼット》さん、殴りに行かなくても毎ターン《火》が撃てて、《ジェイムデー秘本》のおまけ付きなんですから制圧力としては相当なものです。しかも、ドロースペルが大量破壊に早変わり! 出して生き残りさえすればもはや負ける気がしません。神河ブロックの伝説の土地との相性も良く、《御心》や《真火》とのシナジィ、そして何より《水面院》とのコンボが素敵です。

問題はその死に易さ、タフネス4という箇所でしょうか。《黒焦げ》で堕ちる、はスタンダード環境を考える上で無視できない問題です。しかし、そんなんゆったら《メロク》だって同じですし、むしろ《信仰の足枷》を貼られても誘発型能力が健在なところは評価すべきです。そもそも《化膿》と《屈辱》の存在するこの環境では、死なないフィニッシャーなんてそうは居ません。ならばこそ、高い制圧力を評価して《ニヴ=ミゼット》を新たなフィニッシャーに迎え入れてみたいと思います。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索