CS of CS 《アダーカーの戦乙女/Adarkar Valkyrie》 その1
某月某日。
確か、MTG.comで《アダーカーの戦乙女》がプレヴューされた3日後くらい。みらー様から電話がかかってきた。曰く「《戦乙女》はオカシイ。壊れてる。」。ちょうどその頃は、僕の仕事の忙しさのピークで、プレヴューなんて見てなかった。で、《戦乙女》のスペックを電話口で聴いたんだけど、あんまり強いとは感じなかった。

「だって、召喚酔い解けなきゃ何もしてくれないんでしょ。6マナで出して《屈辱》で除去られたら、目も当てらんないじゃん。」

でも、仕事の最忙期も終わり、マジックについて少し考えるゆとりが出てくるにつれ、このカードの強さが認識できるようになってきた。そう、このカードは、“壊れている”という程のインパクトはないけど、非常に“手堅い”強さを持ったカードだと思うようになった。


6マナ4/5。
飛行、警戒。

《セラの天使》が1マナ重くなったらタフネスが1上がった。もしくは《大天使》が1マナ軽くなったらパワーが1下がった。

これだけ考えても、スペックとしては“妥当”だよね。さらにコイツは能力がついている。

(T):アダーカーの戦乙女以外のクリーチャー1体を対象とする。このターン、それが墓地に置かれたとき、そのカードをあなたのコントロールの下で場に戻す。


単純に神河のドラゴンを使い回すとか、そういう使い方ももちろんできるんだけど、この能力の真骨頂は“盤面に与える制圧力”にあると思う。この制圧力という概念については、遥か昔に拙稿(http://diarynote.jp/d/60094/20060201.html)で書いたので省略。で、この《戦乙女》の制圧力について、対ステロイドを例に考えてみよう。
こちらの場:《アダーカーの戦乙女》
相手の場:《密林の猿人》、《瘡蓋族のやっかい者》、《炎樹族のシャーマン》
たった1体の《戦乙女》で相手のアタックを見事に牽制してるよね(もちろんライフがそれなりに残ってることが前提だけど)。で、相手がアタックできずにモジモジしてる間にも、飛行・警戒のパワー4でドツイてるわけだ。

ここで、相手が《戦乙女》を超えられる生物(たとえば《喧騒の貧霊》)をキャストしたとする。そしたら、《戦乙女》の能力で《貧霊》を対象にとってから、《神の怒り》を撃ってやればいい。本来なら《神の怒り》で真っ平らになるはずの場が、こちら有利な場になるわけだ。すなわち、《戦乙女》は、潜在的に相手の展開まで抑制してるわけだね。

もうじき神河が落ちる。長らく使ってきたフィニッシャーである《神河ドラゴン》や《メロク》ともお別れ。次のフィニッシャーを探さなきゃいけなくなるわけだ。そん時に、制圧力として白眉である《アダーカーの戦乙女》はなかなかに魅力的な存在だ。

コメント

ria’
ria’
2006年7月20日10:46

こんにちわ、はじめまして^^
足跡からきました☆
青白コン使いのria’と申します。
お気に入りにいれさせていただきました☆
陰ながら更新楽しみにしています、では失礼します。

nophoto
アルス
2006年7月20日22:45

こんにちは、ここで、相手が《戦乙女》を超えられる生物(たとえば《喧騒の貧霊》)をキャストしたとする。そしたら、《戦乙女》の能力で《貧霊》を対象にとってから、《神の怒り》を撃ってやればいい。
のスタックの流れがよくわからないんですけど
ご指南お願いします。

nophoto
ニックネーム無し
2006年7月20日22:52

T):アダーカーの戦乙女以外のクリーチャー1体を対象とする。「このターン、それが墓地に置かれたとき、そのカードをあなたのコントロールの下で場に戻す。」

カバ雄
カバ雄
2006年7月22日0:49

>>アルスさん
《貧霊》が出た“返しのターン”で、《戦乙女》起動して《ラス》ってことです。スタックとかあまり深い絡みじゃないです。

蛇足かもしれませんが。《戦乙女》の能力の「このターン〜」のくだりは遅延誘発型能力であり、対象となった生物が戻ってくる際に《戦乙女》が場に存在しいるかどうかを問いません。例えば《戦乙女》が2体場に並んだなら、お互いを対象に取り合い能力を起動して、《ラス》を撃つと2体とも戻ってくるとか、面白いトリックが使えます。

nophoto
アルス
2006年7月23日9:04

申し訳ないアダーカーの戦乙女の効果を間違っていました。
甘く見てましたこれマジ強いス

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索