○決勝ラウンド

この環境のドラフトは、あまり明確な指針を持ってなかった。
・色は赤と黒と緑の中から2色でやりたい。
・青にだけは手を出しちゃダメだって、婆ちゃんの遺言だ。
・雪ドラに向かうのも、やぶさかでない。
ホントこれくらい。

そう、雪ドラ。氷雪に寄せたドラフティングのこと。
この環境には2つのアーキタイプがある。雪ドラと、それ以外だ。この2つはまったく異質のもので、雪ドラをしてるか否かで点数付けがまったく変わる。《ボリアルのケンタウルス》なんかが、その好例かな。ここら辺は、気が向いたらそのうち1本の記事にまとめるかも。

で、ドキドキしながらドラフト開始。

☆1パック目
1-1《雪崩し/Skred》
1-2《猿人の喧嘩屋/Simian Brawler》
1-3《ファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfoot》
1-4《雪崩し/Skred》
1-5《ゴブリンの霧氷走り/Goblin Rimerunner》
1-6《ボリアルのドルイド/Boreal Druid》
4手目で《雪崩し》が取れる僥倖に恵まれ、俄然、雪ドラに。この時点で氷雪土地2枚を含む、デッキに入るカード赤緑の12枚と、かなりの好位置につけていた。正直、席順が良かった。

☆2パック目
2-1《大いなる石の精/Greater Stone Spirit》
2-2《雪崩し/Skred》
2-3《寸法変更/Resize》
2-4《冷鉄の心臓/Coldsteel Heart》
2-5《オーランのイエティ/Ohran Yeti》
あとは適当に。3枚目の《雪崩し》を捕獲し、3手目に流れてくる《寸法変更》。小躍りしてたんだけど、その後微妙に流れが悪い。《氷結地獄》とか《霜網の蜘蛛》とかを細々と取ってた。氷雪土地は1枚しかゲットできなかった。1週してきた《テヴェシュ・ザットの信奉者》を見たとき、もうカットしちゃおっかなと思った。でも、この環境で隣と喧嘩するのは自殺行為なので、上家を信じてスルー。この決断が報われることとなる。

☆3パック目
3-1《雪崩し/Skred》
3-2《ロノムの口/Mouth of Ronom》
3-3《ロノムの大男/Ronom Hulk》
3-4《高地の森林/Highland Weald》
3-5《雪崩し/Skred》
3-6《ボリアルのケンタウルス/Boreal Centaur》
祭りじゃー。3手目に《大男》、なんと5手目に5枚目の《雪崩し》と望外の順目で流してもらい、しかも8・9手目に氷雪土地、10手目に《カープルーザンのミノタウルス》。ドラフトが終わった瞬間、これはいけると思った。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
生物:16
1CC
《ボリアルのドルイド/Boreal Druid》
2CC
2《雄オーロクス/Bull Aurochs》
《ボリアルのケンタウルス/Boreal Centaur》
3CC
3《ゴブリンの霧氷走り/Goblin Rimerunner》
2《オークの血塗り/Orcish Bloodpainter》
《ファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfoot》
4CC
《猿人の喧嘩屋/Simian Brawler》
《オーランのイエティ/Ohran Yeti》
《カープルーザンのミノタウルス/Karplusan Minotaur》
5CC
《ロノムの大男/Ronom Hulk》
《熱足ナメクジ/Thermopod》
6CC
《大いなる石の精/Greater Stone Spirit》

スペル:7
5《雪崩し/Skred》
《寸法変更/Resize》
《冷鉄の心臓/Coldsteel Heart》

土地:17
《ロノムの口/Mouth of Ronom》
《冠雪の平地/Snow-Covered Plains》
《極北の干潟/Arctic Flats》
《高地の森林/Highland Weald》
3《冠雪の森/Snow-Covered Forest》
2《森/Forest》
8《山/Mountain》
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

デッキ強っ! 5枚の《雪崩し》と7枚の氷雪土地。これだけでも勝てる理由は充分なのに、加えて、極悪非道な《寸法変更》と、初手でもまったく依存は無い《鉄足》まである。《霧氷走り》は緑赤だと点数が跳ね上がるんだけど、これが3枚も入ってる。マナカーブも教科書のように美しい。赤緑の雪ドラとしてはこれ以上望むべくも無い。この先、これ以上のデッキをドラフトできる自信は無いってくらい会心の出来。

コメント

nophoto
MONO
2006年7月30日1:41

2パック目3手目《寸法変更》ということは、2パック目の流れを見ても下家か下々家は《柏槙教団のレインジャー》とって緑白っぽいですね。《寸法変更》のパックのアンコモンが抜けていたらの話ですが。

カバ雄
カバ雄
2006年7月30日8:44

ええ、《ガラクタ》も見たような気がするので、おそらく《柏槙》かと。ただ、CSPは下家をコントロールするものであって、ソートによる色解析が重要なのは上家のみだと考えております。つまり、1週目で色は絶対に決めて、逆周りの2週目ではふらふらしない、ということです。ですので、2週目のソートなんて、読む意味を殆ど感じていません。

nophoto
Terror
2006年7月31日22:13

これだけ見るとただのざるドラフトだったような…。気のせいでしょうか。

カバ雄
カバ雄
2006年7月31日23:49

>>Terrorさん
確かに《雪崩し》の評価は低かった気がします。優勝した後、「《雪崩し》ってダメージの期待値は何点ですか?」とインタビューされたので、「序盤から終盤まで、そのマナ域の生物を全部殺せます」みたいな事を答えたような。

ただ、このドラフトがCSP発売から3日後だってことも、考慮して下さい。環境初期に評価が固まってない、もしくは、認識にズレがあるってのはよくあることです。だからこそ、僕もレポートを書いて、少しでも評価の手助けができたらと思ったわけですし。

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