スレッショルドv.s.セファリッド?
2008年1月2日 エターナルアンロッキング・レガシー
UGスレッショルドv.s.セファリッド・ブレイクファースト
マッチアップ解析
byダグ リン
僕がこの原稿を書いてる時点で、ウラジミール・プーチンがロシア政府を解散させるために画策中だ。この原稿があなたの目に触れる頃になっても、きっとあの戦車が再び議会に発砲すべくウロチョロしてるはず。その頃まで僕が生きてる保障がどこにもないあたり、連載始まって以来のワクワクする回だね!
さて、GenCon内の2007 レガシーチャンピオンシップが終わって、たくさんの《タルモゴイフ》と、幾つかの新しいデッキがレガシーにお目見えした。スレッショルドは、いまやトップメタの一角に躍り出たわけだ。ピーター・オルシェフスキーのスレッショルドは、ボードコントロールのために赤や白をタッチする伝統的な手法じゃなくて、ピュアな青緑で大量に《もみ消し》などの妨害手段を放り込む方法を取っている。クサイものには、場に出る前に蓋をしろってことだ。
そうそう、他に目新しいレガシーデッキって言うと、《ナルコメーバ》と《戦慄の復活》のコンボを得たセファリッド・ブレイクファーストが挙げられるだろう。このデッキについては、最近アダム・バーネロがこのデッキへの素晴らしい入門書を記事にしてた。もし、このデッキの動きがイマイチよく解らないなら、ぜひ読んでみてくれ。
http://www.starcitygames.com/php/news/article/14715.html
今日は、この2つのデッキを直接対決させてみて、マッチアップ解析をしてみようと思う。いくつかの掲示板では、既にこれらのデッキのサイドボーディングまで検証されてたので、それらを踏まえてちょっと新しいアプローチにも挑戦してみた。対戦相手として、チームメイトでレガシーのベテランでもあるライアン・リチャードを呼んだ。僕がセファリッド・ブレイクファースト、ライアンがUGスレッショルドを使うことにした。ここからの文章は、ライアンと議論した上で書いたものだ。
セファリッド・ブレイクファースト:僕の意見
いずれがビートダウンか?
一概には言えないね。コンボパーツが揃うまで相手に気持ちよく展開させないために、コンボに入るぞってプレッシャーをかけ続けるつもりだし。でも、アダム・バーネロの記事に依れば、セファリッド・ブレイクファーストにとってすごく不利なマッチアップらしい。スレッショルドの妨害手段の多さは、こっちのコンボを止めるのに充分だそうだ。圧勝っていう展望は期待できないね。
対戦相手のデッキで一番イヤなカードは?
まず《呪文嵌め》。このデッキにブッ刺さる1枚だ。でも、もっと恐いのは、妨害手段を連打されるような展開だ。《Force of Will》や《目くらまし》、《応じ返し》などなど、コンボを妨害するカードが目白押しだし、これに対して僕の取れる抵抗は《陰謀団式療法》の表裏しかない。2度撃てるとは言え、1発目は相手の手札が見えないわけだから、割がいいとは言えないね。
こちらのデッキで戦略の中心になるカードは?
間違いなく、《霊気の薬瓶》がこのマッチのキーになる。パーマネントなので、カウンター中心のスレッショルドでは対処しにくいし、《もみ消し》や《不毛の大地》によるマナ破壊戦略にも対処できる。これが来るまでマリガン、っていうのも正当化されるカードだ。
サイド後はどうする?
そうだなぁ。たぶんスレッショルド側は《相殺》+《独楽》コンボにシフトして、受けに回るんじゃないかと思ってる。“カウンター&独楽”型にシフトするのが判ってるなら、《クローサの掌握》や《破滅的な行為》をサイドインするかな。もしシフトしてなきゃ、こっちの《クローサの掌握》は完全に無駄カードになっちゃうけどね。できれば《中断》も取りたいところだけど、そこまでスロットを空けられるとは思えない。サイドアウトできるのはせいぜい、2枚の《俗世の教示者》と1枚の《Lim-Dul’s Vault》くらい、見た感じ、コイツ等はアドバンテージの取れないチューターだし。チューターしてきた《中断》は《目くらまし》や《呪文嵌め》の格好の的なのが難点だ。とりあえず、《クローサの掌握》を3枚入れるのは確定だね。
スレッショルド:ライアンの意見
いずれがビートダウンか?
スレッショルドの方が若干ビートダウンになりがちかな。でも、スレッショルドの妨害手段を持ってすればコンボを止めるのは容易く、そうなればセファリッド側はデキの悪いアグロデッキとして振舞わなきゃならないだろう。
対戦相手のデッキで一番イヤなカードは?
まず《霊気の薬瓶》と、たまに《タルモゴイフ》も恐い。
こちらのデッキで戦略の中心になるカードは?
こちらの《タルモゴイフ》と、それに《Force of Will》と《渦巻く知識》かな。使い方は自明だろ? シンプルであるが故、信じられないくらい効率的で、しかも無駄がない。
サイド後はどうする?
いくつかのキャントリップを抜いて、《相殺》と《師範の占い独楽》を入れる。あと、《目くらまし》1枚を抜いて、空いたスペースに《クローサの掌握》を詰め込む。やっぱり《霊気の薬瓶》は恐いからね。
-4《先触れ/Portent》
-1《目くらまし/Daze》
-4《予報/Predict》
+4《相殺/Counterbalance》
+3《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
+2《クローサの掌握/Krosan Grip》
UGスレッショルドv.s.セファリッド・ブレイクファースト
マッチアップ解析
byダグ リン
僕がこの原稿を書いてる時点で、ウラジミール・プーチンがロシア政府を解散させるために画策中だ。この原稿があなたの目に触れる頃になっても、きっとあの戦車が再び議会に発砲すべくウロチョロしてるはず。その頃まで僕が生きてる保障がどこにもないあたり、連載始まって以来のワクワクする回だね!
さて、GenCon内の2007 レガシーチャンピオンシップが終わって、たくさんの《タルモゴイフ》と、幾つかの新しいデッキがレガシーにお目見えした。スレッショルドは、いまやトップメタの一角に躍り出たわけだ。ピーター・オルシェフスキーのスレッショルドは、ボードコントロールのために赤や白をタッチする伝統的な手法じゃなくて、ピュアな青緑で大量に《もみ消し》などの妨害手段を放り込む方法を取っている。クサイものには、場に出る前に蓋をしろってことだ。
そうそう、他に目新しいレガシーデッキって言うと、《ナルコメーバ》と《戦慄の復活》のコンボを得たセファリッド・ブレイクファーストが挙げられるだろう。このデッキについては、最近アダム・バーネロがこのデッキへの素晴らしい入門書を記事にしてた。もし、このデッキの動きがイマイチよく解らないなら、ぜひ読んでみてくれ。
http://www.starcitygames.com/php/news/article/14715.html
今日は、この2つのデッキを直接対決させてみて、マッチアップ解析をしてみようと思う。いくつかの掲示板では、既にこれらのデッキのサイドボーディングまで検証されてたので、それらを踏まえてちょっと新しいアプローチにも挑戦してみた。対戦相手として、チームメイトでレガシーのベテランでもあるライアン・リチャードを呼んだ。僕がセファリッド・ブレイクファースト、ライアンがUGスレッショルドを使うことにした。ここからの文章は、ライアンと議論した上で書いたものだ。
セファリッド・ブレイクファースト:僕の意見
いずれがビートダウンか?
一概には言えないね。コンボパーツが揃うまで相手に気持ちよく展開させないために、コンボに入るぞってプレッシャーをかけ続けるつもりだし。でも、アダム・バーネロの記事に依れば、セファリッド・ブレイクファーストにとってすごく不利なマッチアップらしい。スレッショルドの妨害手段の多さは、こっちのコンボを止めるのに充分だそうだ。圧勝っていう展望は期待できないね。
対戦相手のデッキで一番イヤなカードは?
まず《呪文嵌め》。このデッキにブッ刺さる1枚だ。でも、もっと恐いのは、妨害手段を連打されるような展開だ。《Force of Will》や《目くらまし》、《応じ返し》などなど、コンボを妨害するカードが目白押しだし、これに対して僕の取れる抵抗は《陰謀団式療法》の表裏しかない。2度撃てるとは言え、1発目は相手の手札が見えないわけだから、割がいいとは言えないね。
こちらのデッキで戦略の中心になるカードは?
間違いなく、《霊気の薬瓶》がこのマッチのキーになる。パーマネントなので、カウンター中心のスレッショルドでは対処しにくいし、《もみ消し》や《不毛の大地》によるマナ破壊戦略にも対処できる。これが来るまでマリガン、っていうのも正当化されるカードだ。
サイド後はどうする?
そうだなぁ。たぶんスレッショルド側は《相殺》+《独楽》コンボにシフトして、受けに回るんじゃないかと思ってる。“カウンター&独楽”型にシフトするのが判ってるなら、《クローサの掌握》や《破滅的な行為》をサイドインするかな。もしシフトしてなきゃ、こっちの《クローサの掌握》は完全に無駄カードになっちゃうけどね。できれば《中断》も取りたいところだけど、そこまでスロットを空けられるとは思えない。サイドアウトできるのはせいぜい、2枚の《俗世の教示者》と1枚の《Lim-Dul’s Vault》くらい、見た感じ、コイツ等はアドバンテージの取れないチューターだし。チューターしてきた《中断》は《目くらまし》や《呪文嵌め》の格好の的なのが難点だ。とりあえず、《クローサの掌握》を3枚入れるのは確定だね。
スレッショルド:ライアンの意見
いずれがビートダウンか?
スレッショルドの方が若干ビートダウンになりがちかな。でも、スレッショルドの妨害手段を持ってすればコンボを止めるのは容易く、そうなればセファリッド側はデキの悪いアグロデッキとして振舞わなきゃならないだろう。
対戦相手のデッキで一番イヤなカードは?
まず《霊気の薬瓶》と、たまに《タルモゴイフ》も恐い。
こちらのデッキで戦略の中心になるカードは?
こちらの《タルモゴイフ》と、それに《Force of Will》と《渦巻く知識》かな。使い方は自明だろ? シンプルであるが故、信じられないくらい効率的で、しかも無駄がない。
サイド後はどうする?
いくつかのキャントリップを抜いて、《相殺》と《師範の占い独楽》を入れる。あと、《目くらまし》1枚を抜いて、空いたスペースに《クローサの掌握》を詰め込む。やっぱり《霊気の薬瓶》は恐いからね。
-4《先触れ/Portent》
-1《目くらまし/Daze》
-4《予報/Predict》
+4《相殺/Counterbalance》
+3《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
+2《クローサの掌握/Krosan Grip》
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