T.E.Sとグラコロ仙台?
T.E.Sというデッキをご存知だろうか?

ジ・エピック・ストーム。レガシーでも屈指の難易度を誇る、変態系コンボデッキだ。

基本的には、《ライオンの瞳のダイアモンド》(=《LED》)を《不正利得/Ill-Gotten Gains》で使い回すストーム系のデッキ。しかし、その安定性たるや、回しててまったく安心できない。マリガンしていいのか悪いのかよく分からない初手になりがちなのに、構造上せいぜいダブルマリガンまでしか許容しない、悩ましいキープ基準。常に薄氷の上を渡るように、カツカツのマナと手札枚数でコンボに突入する。やり直しの効かない複雑なマナ計算と手順を踏む。それでもストームが足りないことがあるので、むりやり《巣穴からの総出》で接触戦闘に持ち込まなければならないことも、しばしば。

しかし不完全であるがゆえ、人は惹かれてしまうものである。

その不安定感はいつの間にか僕を魅了し、このデッキのプレイングを延々と磨くことになる。そう、気の遠くなるような量の一人回しの日々が始まった。ツライ朝も、出勤前に2回ほど一人回しするのを愉しみに、がんばって起床した。週に1度休める日曜も、回し出したら、いつの間にか日が暮れてた。そして、目の前のアクローマが貼ってある壁相手に、もう幾十度目かの《苦悶の触手》を打ち込んだとき、ふとある疑問が頭をよぎった。

もはや、この護身プレイングは完成したのではないか? と。

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       T.E.S (ジ・エピック・ストーム)
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クリーチャー:4
4《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide》

スペル:45
4《オアリムの詠唱/Orim’s Chant》
1《強迫/Duress》
4《冥府の教示者/Infernal Tutor》
4《燃え立つ願い/Burning Wish》
4《渦まく知識/Brainstorm》
2《思案/Ponder》
1《先細りの収益/Diminishing Returns》
1《不正利得/Ill-Gotten Gains》
1《苦悶の触手/Tendrils of Agony》
3《巣穴からの総出/Empty the Warrens》
4《炎の儀式/Rite of Flame》
4《暗黒の儀式/Dark Ritual》
4《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond》
4《水蓮の花びら/Lotus Petal》
4《金属モックス/Chrome Mox》

土地:11
4《真鍮の都/City of Brass》
4《宝石鉱山/Gemstone Mine》
2《知られざる楽園/Undiscovered Paradise》
1《禁忌の果樹園/Forbidden Orchard》

サイドボード:15
4《火薬樽/Powder Keg》
2《ハーキルの召還術/Hurkyl’s Recall》
2《強迫/Duress》
1《溶融/Meltdown》
1《先細りの収益/Diminishing Returns》
1《不正利得/Ill-Gotten Gains》
1《苦悶の触手/Tendrils of Agony》
1《ゴブリンの集中攻撃/Goblin War Strike》
1《巣穴からの総出/Empty the Warrens》
1《紅蓮地獄/Pyroclasm》
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いかに不安定とは言え、このデッキにも基本の型が存在する。
キャスト《LED》2枚。
キャスト《冥府の教示者》。
スタックして両方の《LED》サクって6マナ。
暴勇したので《不正利得》サーチ。
キャスト《不例利得》。
墓地から《LED》2枚と《冥府の教示者》持ってくる。
キャスト《LED》2枚。
キャスト《冥府の教示者》。
スタックして両方の《LED》サクって6マナ。
暴勇してるので《冥府の教示者》サーチ。
キャスト《冥府の教示者》。
暴勇してるので《苦悶の触手》サーチ。
キャスト《苦悶の触手》
ここまででストーム8なので、大抵《水蓮の花びら》とかで足りてる。《冥府の教示者》が墓地に落ちていれば、この部分が《燃え立つ願い》でも可なので、《冥府の教示者》を非暴勇で撃って2枚目の《LED》をサーチする場合も多い。どうしても回らない場合は、《LED》から青マナ出して《先細りの収益》に繋げたり、何だりかんだりで《巣穴からの総出》で勘弁してあげることもやぶさかではない。

言ってて何だか解らなくなってきたけど没問題(めいうぇんてぃ)。もはやプレイングは完成しているのだ。あとは実戦において証明するのみ。

というわけで(ここまでが前フリ)、グラコロ仙台さんに参加してきた。参加者18人のスイスドロー4回戦。

第1回戦 対フリゴリッド@マスター
1ゲーム目:
僕1マリガン、マスター2マリガン。後手ながら初手が強い。
《LED》2枚
《冥府の教示者》
《真鍮の都》
《渦巻く知識》
《オアリムの詠唱》
1ターンキルすら見える手札。

そして、先手のマスター、1ターン目から長考。お互いコンボデッキなので、1ターン毎の濃いこと濃いこと。まず《Underground Sea》から《LED》、生け贄で青青青、《綿密な分析》FB、《臭い草のインプ》発掘。幸いなことに、ここで発掘生物がめくれずエンド。

そして僕のドロー、《水蓮の花びら》。噛み合った!
《苦悶の触手》ストーム9で本体。1ターンキル成功。

サイドボード
IN:《火薬樽》4
OUT:《オアリムの詠唱》4

2ゲーム目:
初手
《火薬樽》
《渦巻く知識》
《猿人の指導霊》2
《燃え立つ願い》
《土地》2
を悩んだ末、キープ。マスターの初動は《入念な研究》で《臭い草のインプ》ディスカード。その後、《火薬樽》即起動し、2枚目を引き寄せて即死を免れる。しかし順調に発掘がつながり、4ターン目エンドで既に僕は死に体。念のための2回目の《陰謀団式療法》のFBの時の手札が
《猿人の指導霊》
《燃え立つ願い》
《知られざる楽園》
《炎の儀式》
なんとか、《先細りの収益》で墓地を掃除して、《樽》で返しの1ターン凌いで、手札満タンからゴブリンばら撒けるかな、といったところ。そしてドロー《LED》。セコっ。

土地は4枚。ストーム数3の状態で《先細りの収益》、適当に10枚リムーブして、手札には《花びら》やら《暗黒の儀式》やら《LED》やらと《冥府の教示者》。暴勇状態で《教示者》、ストーム足りてないので《巣穴からの総出》サーチしたら、ライブラリーに1枚だけだった。リムーブした10枚に2枚含まれてたらしい。

てなわけで、16体くらいゴブリン出てきて撲殺。
2ゲームあわせて6ターン。なのに、かかった時間は48分(笑)。

てなわけで次回に続く。
かも、続かないかも。

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