僕が東北予選に持っていったネズミデッキについて3日間にわたって書いてみようと思う。

っつっても、フルボッコにされたデッキな上に、現行スタンはあと1週間ってな状況なんで、需要は限りなくゼロに近いことは知っている。このデッキ自体、別に環境のソリューションってワケでも無いし、然したる情報価値のない内容なんで、興味を持った方だけ読んで下されば、それでいい。むしろ、今回のこの文章のメインの目的が、TKさんへの公開ラブレターだったりするわけなので、ネズミデッキについて書くこと自体に意味があるわけだ。

さて、ネズミデッキというと、インビテーショナルで3-0したティム・アトンの黒単ネズミ↓が思い浮かぶことだろう。当然、僕もこのデッキからスタートした。

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          黒単ネズミ
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 Tim Aten / 2005 Magic Invitational
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クリーチャー:29
 4《貪欲なるネズミ/Ravenous Rats》
 4《鼠の短牙/Nezumi Shortfang》
 3《鼠の殺し屋/Nezumi Cutthroat》
 4《骨奪い/Skullsnatcher》
 4《騒がしいネズミ/Chittering Rats》
 3《喉笛切り/Throat Slitter》
 4《ネクラタル/Nekrataal》
 3《鬼の下僕、墨目/Ink-Eyes, Servant of Oni》

スペル:8
 4《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
 4《霊気の薬瓶/AEther Vial》

土地:23
 4《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》
 1《死の溜まる地、死蔵/Shizo, Death’s Storehouse》
 18《沼/Swamp》

サイドボード:15
 4《減衰のマトリックス/Damping Matrix》
 2《困窮/Distress》
 3《恐怖/Terror》
 3《残響する衰微/Echoing Decay》
 3《頭蓋の摘出/Cranial Extraction》
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僕がこのデッキでいたく感激したのが、《骨奪い》だった。凡百なデッキなら《鼠の墓荒らし》でも使うところだけど、このデッキでは《骨奪い》こそが素晴らしいパフォーマンスを魅せてくれる。そう、「《骨奪い》ってこんな事ができたんだ」、と。

以下に、このデッキにおける《骨奪い》のトリッキーな使い方を列挙してみる。

?187まとめて回収
忍術ってのは、クリーチャー戻すのはコストで、忍術の宣言自体は何度でも起動できる。なので、《骨奪い》1体で《貪欲なネズミ》と《騒がしいネズミ》を回収って事は、わりと頻発する。

?ダブルストライク
このデッキには先制攻撃の付いた《ネクラタル》が入っているので、先制攻撃のダメージがスタックに乗った後に忍術して、2回分の戦闘ダメージを与えることもできる。攻めの細いデッキであるだけに、こんな細かいクニックでダメージを稼ぐのが、後々効いてきたりする。

?忍者回収
《喉笛切り》とか《大牙の衆の忍び》みたいに、1度出てしまうともう攻撃を通してもらえない忍者がいる。つまり、コイツらは手札にいたほうが圧倒的に強い。そこで、忍術で《喉笛切り》が出て、ダメージを与えて能力が誘発して、解決して、更にその後、《骨奪い》が忍術して《喉笛切り》を回収すればいい。そんなタイミングあるの?、と疑問に思う人もいるかもしれないけど、ここでルールをおさらいしてみよう。

「Saturday School」 2005年4月30日掲載分より
http://mtg.takaratoys.co.jp/others/column/rule/20050614/index.html

戦闘フェイズの流れは以下のようになっています。

・戦闘開始ステップ:攻撃クリーチャー宣言前に何かできる最後の機会

・攻撃クリーチャー指定ステップ:攻撃クリーチャーを指定する。指定されたクリーチャーは「攻撃に参加している」状態になる。この後、呪文や能力をプレイできる(《象の待ち伏せ》でブロック・クリーチャーを出すならここ)。

・ブロック・クリーチャー指定ステップ:ブロック・クリーチャーを指定する。攻撃クリーチャーは「ブロックされている」または「ブロックされていない」状態になる。この後、呪文や能力をプレイできる(戦闘に参加しているクリーチャーを《巨大化/Giant Growth》で強化したり《恐怖/Terror》で除去したり)。

・戦闘ダメージ・ステップ:戦闘ダメージをスタックに積む。戦闘ダメージをそのまま見過ごすつもりでなければ、クリーチャーを救う最後の機会はここ。

・戦闘終了ステップ:戦闘終了時の誘発型能力がスタックに積まれる。戦闘終了前に何かする最後の機会。

 フェイズ終了に際して、クリーチャーは「攻撃に参加している」「ブロックしている」「ブロックされている」という状態ではなくなる。


分かった? つまり、戦闘終了ステップまでは、“ブロックされていない”《喉笛切り》が存在するわけで、このタイミングで《骨奪い》を忍術すれば良いんだね。


と、《骨奪い》素晴らしさを解かって頂いた所で、今日はここまで、

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