ネズミデッキについて書いてみよう その?
2005年6月15日 スタンダード僕が東北予選に持っていったネズミデッキについて3日間にわたって書いてみようと思う。
っつっても、フルボッコにされたデッキな上に、現行スタンはあと1週間ってな状況なんで、需要は限りなくゼロに近いことは知っている。このデッキ自体、別に環境のソリューションってワケでも無いし、然したる情報価値のない内容なんで、興味を持った方だけ読んで下されば、それでいい。むしろ、今回のこの文章のメインの目的が、TKさんへの公開ラブレターだったりするわけなので、ネズミデッキについて書くこと自体に意味があるわけだ。
さて、ネズミデッキというと、インビテーショナルで3-0したティム・アトンの黒単ネズミ↓が思い浮かぶことだろう。当然、僕もこのデッキからスタートした。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
黒単ネズミ
────────────────────
Tim Aten / 2005 Magic Invitational
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
クリーチャー:29
4《貪欲なるネズミ/Ravenous Rats》
4《鼠の短牙/Nezumi Shortfang》
3《鼠の殺し屋/Nezumi Cutthroat》
4《骨奪い/Skullsnatcher》
4《騒がしいネズミ/Chittering Rats》
3《喉笛切り/Throat Slitter》
4《ネクラタル/Nekrataal》
3《鬼の下僕、墨目/Ink-Eyes, Servant of Oni》
スペル:8
4《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
4《霊気の薬瓶/AEther Vial》
土地:23
4《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》
1《死の溜まる地、死蔵/Shizo, Death’s Storehouse》
18《沼/Swamp》
サイドボード:15
4《減衰のマトリックス/Damping Matrix》
2《困窮/Distress》
3《恐怖/Terror》
3《残響する衰微/Echoing Decay》
3《頭蓋の摘出/Cranial Extraction》
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
僕がこのデッキでいたく感激したのが、《骨奪い》だった。凡百なデッキなら《鼠の墓荒らし》でも使うところだけど、このデッキでは《骨奪い》こそが素晴らしいパフォーマンスを魅せてくれる。そう、「《骨奪い》ってこんな事ができたんだ」、と。
以下に、このデッキにおける《骨奪い》のトリッキーな使い方を列挙してみる。
?187まとめて回収
忍術ってのは、クリーチャー戻すのはコストで、忍術の宣言自体は何度でも起動できる。なので、《骨奪い》1体で《貪欲なネズミ》と《騒がしいネズミ》を回収って事は、わりと頻発する。
?ダブルストライク
このデッキには先制攻撃の付いた《ネクラタル》が入っているので、先制攻撃のダメージがスタックに乗った後に忍術して、2回分の戦闘ダメージを与えることもできる。攻めの細いデッキであるだけに、こんな細かいクニックでダメージを稼ぐのが、後々効いてきたりする。
?忍者回収
《喉笛切り》とか《大牙の衆の忍び》みたいに、1度出てしまうともう攻撃を通してもらえない忍者がいる。つまり、コイツらは手札にいたほうが圧倒的に強い。そこで、忍術で《喉笛切り》が出て、ダメージを与えて能力が誘発して、解決して、更にその後、《骨奪い》が忍術して《喉笛切り》を回収すればいい。そんなタイミングあるの?、と疑問に思う人もいるかもしれないけど、ここでルールをおさらいしてみよう。
分かった? つまり、戦闘終了ステップまでは、“ブロックされていない”《喉笛切り》が存在するわけで、このタイミングで《骨奪い》を忍術すれば良いんだね。
と、《骨奪い》素晴らしさを解かって頂いた所で、今日はここまで、
っつっても、フルボッコにされたデッキな上に、現行スタンはあと1週間ってな状況なんで、需要は限りなくゼロに近いことは知っている。このデッキ自体、別に環境のソリューションってワケでも無いし、然したる情報価値のない内容なんで、興味を持った方だけ読んで下されば、それでいい。むしろ、今回のこの文章のメインの目的が、TKさんへの公開ラブレターだったりするわけなので、ネズミデッキについて書くこと自体に意味があるわけだ。
さて、ネズミデッキというと、インビテーショナルで3-0したティム・アトンの黒単ネズミ↓が思い浮かぶことだろう。当然、僕もこのデッキからスタートした。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
黒単ネズミ
────────────────────
Tim Aten / 2005 Magic Invitational
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
クリーチャー:29
4《貪欲なるネズミ/Ravenous Rats》
4《鼠の短牙/Nezumi Shortfang》
3《鼠の殺し屋/Nezumi Cutthroat》
4《骨奪い/Skullsnatcher》
4《騒がしいネズミ/Chittering Rats》
3《喉笛切り/Throat Slitter》
4《ネクラタル/Nekrataal》
3《鬼の下僕、墨目/Ink-Eyes, Servant of Oni》
スペル:8
4《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
4《霊気の薬瓶/AEther Vial》
土地:23
4《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》
1《死の溜まる地、死蔵/Shizo, Death’s Storehouse》
18《沼/Swamp》
サイドボード:15
4《減衰のマトリックス/Damping Matrix》
2《困窮/Distress》
3《恐怖/Terror》
3《残響する衰微/Echoing Decay》
3《頭蓋の摘出/Cranial Extraction》
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
僕がこのデッキでいたく感激したのが、《骨奪い》だった。凡百なデッキなら《鼠の墓荒らし》でも使うところだけど、このデッキでは《骨奪い》こそが素晴らしいパフォーマンスを魅せてくれる。そう、「《骨奪い》ってこんな事ができたんだ」、と。
以下に、このデッキにおける《骨奪い》のトリッキーな使い方を列挙してみる。
?187まとめて回収
忍術ってのは、クリーチャー戻すのはコストで、忍術の宣言自体は何度でも起動できる。なので、《骨奪い》1体で《貪欲なネズミ》と《騒がしいネズミ》を回収って事は、わりと頻発する。
?ダブルストライク
このデッキには先制攻撃の付いた《ネクラタル》が入っているので、先制攻撃のダメージがスタックに乗った後に忍術して、2回分の戦闘ダメージを与えることもできる。攻めの細いデッキであるだけに、こんな細かいクニックでダメージを稼ぐのが、後々効いてきたりする。
?忍者回収
《喉笛切り》とか《大牙の衆の忍び》みたいに、1度出てしまうともう攻撃を通してもらえない忍者がいる。つまり、コイツらは手札にいたほうが圧倒的に強い。そこで、忍術で《喉笛切り》が出て、ダメージを与えて能力が誘発して、解決して、更にその後、《骨奪い》が忍術して《喉笛切り》を回収すればいい。そんなタイミングあるの?、と疑問に思う人もいるかもしれないけど、ここでルールをおさらいしてみよう。
「Saturday School」 2005年4月30日掲載分より
http://mtg.takaratoys.co.jp/others/column/rule/20050614/index.html
戦闘フェイズの流れは以下のようになっています。
・戦闘開始ステップ:攻撃クリーチャー宣言前に何かできる最後の機会
・攻撃クリーチャー指定ステップ:攻撃クリーチャーを指定する。指定されたクリーチャーは「攻撃に参加している」状態になる。この後、呪文や能力をプレイできる(《象の待ち伏せ》でブロック・クリーチャーを出すならここ)。
・ブロック・クリーチャー指定ステップ:ブロック・クリーチャーを指定する。攻撃クリーチャーは「ブロックされている」または「ブロックされていない」状態になる。この後、呪文や能力をプレイできる(戦闘に参加しているクリーチャーを《巨大化/Giant Growth》で強化したり《恐怖/Terror》で除去したり)。
・戦闘ダメージ・ステップ:戦闘ダメージをスタックに積む。戦闘ダメージをそのまま見過ごすつもりでなければ、クリーチャーを救う最後の機会はここ。
・戦闘終了ステップ:戦闘終了時の誘発型能力がスタックに積まれる。戦闘終了前に何かする最後の機会。
フェイズ終了に際して、クリーチャーは「攻撃に参加している」「ブロックしている」「ブロックされている」という状態ではなくなる。
分かった? つまり、戦闘終了ステップまでは、“ブロックされていない”《喉笛切り》が存在するわけで、このタイミングで《骨奪い》を忍術すれば良いんだね。
と、《骨奪い》素晴らしさを解かって頂いた所で、今日はここまで、