☆クレジット

 原題:Drafting UW - The Right Way
 著者:Sam Gomersall
 ソース:http://www.brainburst.com/db/article.asp?id=5173

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☆前がきみたいなもの

リミテッド記事特集(っても、間が空きすぎてもはやアレですが)第2段として、サム・ゴマーサルの青白を翻訳してみました。ちなみにこのサム・ゴマーサルという人、先週行われたGPデトロイトでもトップ8入りするなど、かなりのリミッテッド巧者な方です。

ドラフトの青白というと、なんとなく《蛾》と《クチ》とその他38枚デッキみたいな印象だと思いますが、この記事に書かれている青白はひと味違います。《深き刻の忍者》を裏10点カードとして、如何に《忍者》中心に組み立てるかに焦点を当てたピック順序を提唱しています。カバ雄さんのストライクゾーンど真ん中でした。かつて僕がやったドラフトで、《深き刻の忍者》3枚、1マナ圏4枚、スペルはバウンスとコンバットトリックだけみたいなデッキを組んだことがありますが、あまりに強すぎて3-0/6-0しちゃいました。噛み合いさえすれば、卓内最強のポテンシャルを秘めたアーキタイプですので、是非お試しあれ。
サム・ゴマーサル

今現在、ネット上にはCCB環境のリミテッド記事が溢れかえっているし、その中には青白について書いたものも少なくない。私は常々思っているのだが、どうして、あんなに退屈な記事を読まなくてはならないのだろうか。なので私は、それらの記事とは一線を画した、私が考え得る最良のドラフト記事を書いてみようと思う。私がこのドラフト方法を発見したのは、チームプロツアーのC席用に練習していた時のことだ。私のチームでは、C席が青白をやることになっていたので、どうにかして最良の青白のドラフト方法を確立する必要があった。MOでの個人ドラフトの練習と、リアルでのチームドラフトの練習を多数重ねて、良い青白の感触をなんとか掴むことができた。以下に、私が好むだいたいのコモンピック順序を記載する。

☆神河物語
《兜蛾/Kabuto Moth》
《空民の鏡守り/Soratami Mirror-Guard》
《伝承の語り部/Teller of Tales》
《手の檻/Cage of Hands》
《狐の刃遣い/Kitsune Blademaster》
《消耗の渦/Consuming Vortex》
《古の法の神/Kami of Ancient Law》
《秘教の抑制/Mystic Restraints》
《空民の雨刻み/Soratami Rainshaper》
《祝福の息吹/Blessed Breath》
《灯籠の神/Lantern Kami》
《蛾乗りの侍/Mothrider Samurai》
《不退転の意志/Indomitable Will》
《未達の目/Eye of Nowhere》
《献身的な家来/Devoted Retainer》
《空民の雲乗り/Soratami Cloudskater》
《狐の易者/Kitsune Diviner》
《百爪の神/Hundred-Talon Kami》
《狐の裂け目歩き/Kitsune Riftwalker》
《無神経な詐欺師/Callous Deceiver》
《川の水神/River Kaijin》
《ねじれた鏡映の神/Kami of Twisted Reflection》
《虚飾の道の神/Kami of the Painted Road》
《浮き夢のずべら/Floating-Dream Zubera》
《思考縛り/Thoughtbind》
《狐の癒し手/Kitsune Healer》
《栄光の呼び声/Call to Glory》
《過酷な詐欺師/Harsh Deceiver》


☆神河謀叛
《深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours》
《蝋鬣の獏/Waxmane Baku》
《ゆらめく玻璃凧/Shimmering Glasskite》
《裂け尾の巫女/Split-Tail Miko》
《幻影の翼/Phantom Wings》
《霧刃の忍び/Mistblade Shinobi》
《涙の神/Teardrop Kami》
《大水招き/Floodbringer》
《百爪の一撃/Hundred-Talon Strike》
《月明かりの徘徊者/Moonlit Strider》
《偽りの希望の神/Kami of False Hope》
《筆鬣の獏/Quillmane Baku》
《破れ障子の神/Kami of Tattered Shoji》
《銀嵐の侍/Silverstorm Samurai》
《光の心/Heart of Light》
《繕いの手/Mending Hands》


いくつかのカードの順位付けに特徴があって、ちょっと面食らうかもしれない。《灯籠の神》や《未達の目》の評価がこんなに高いのは、個人的にこれらのカードは必須パーツだと思ってるからだ。この2枚のカードは、けっこう遅い順目でもピックできる筈だし、取れたら取れただけデッキに入れるべきだ。1ターン目《灯籠の神》、2ターン目《深き刻の忍者》って展開は青白の勝ちパターンの1つだし、これをバウンスでバックアップしてやれば、さらに盤石だ。

実際、《未達の目》は過小評価されてるカードだ。先手を取って《未達の目》を相手の土地に撃ち込んでやれば疑似《Time Walk》になるし、それで相手が1枚ディスカードに追い込まれれば尚更だ。もし後手を取ってしまったり、相手が1ターン目にクリーチャーを展開してしまった場合でも、相手の土地に《未達の目》を撃つ戦略はたいてい上手くいく。青白の攻め手は粒が小さいので、相手を遅らせて序盤にダメージを稼いでおくことが、終盤になってじわじわと効いてくるのだ。このピック順序リストを元に、私がMOで行ったドラフトについて記載してみよう(“○-△”という記述は○パック目の△手目のピックを表す)。
★ドラフト1回目

1-1 《兜蛾》ピック 他候補《手の檻》《山伏の炎》《怒りの狂乱》
1-2 《狐の易者》ピック 他候補《狐の裂け目歩き》《汚れ》
1-3 《灯籠の神》ピック 他候補《侍の処罰者》《浮き夢のずべら》《洞察力の花弁》
1-4 《虚飾の道の神》ピック 他候補《火の咆哮の神》《血塗られた悪姥》
1-5 《川の水神》ピック 他候補《木霊の力》
1-6 《強風の力》ピック 他候補《精神のくぐつ》《伍堂の大槌、天鎖》
1-7 《虚飾の道の神》ピック 他候補《密の反抗》《霧中の到達》
その他 《狐の癒し手》を遅い順目でピック

1パック目はかなり厳しいピックとなったが、上家からのサインをまるで無視しているのだから仕方ないだろう。普通にドラフトするなら2手目《汚れ》から白黒に進むべき流れだろうけど、本稿の主旨を貫くためにあえて青白を敢行した。

2-1 《兜蛾》ピック 他候補《不退転の意思》《空民の雨刻み》《返礼》
2-2 《古の法の神》ピック 他候補《嵐の種父》《灯籠の神》
2-3 《来世への旅》ピック 他候補《無神経な詐欺師》《未達の目》
2-4 《薄青幕の侍》ピック 他候補《祝福の息吹》
2-5 《百爪の神》ピック 他候補《宮殿の野の神》
その他 《未達の目》と《無神経な詐欺師》をピック

デッキに入るカードがたったの14枚しか取れてないのはかなり厳しいが、2枚目の《兜蛾》が手に入ったのはラッキーだ。謀叛では《深き刻の忍者》を2枚以上取るのがノルマだし、1マナ圏のクリーチャーも何枚か押さえておかなければならない。

3-1 《深き刻の忍者》ピック 他候補《月明かりの徘徊者》《幻影の翼》
3-2 《裂け尾の巫女》ピック 他候補《霧刃の忍び》
3-3 《浪人の戦棍》ピック 他候補《偽りの希望の神》
3-4 《天羅至の掌握》ピック 他候補なし
3-5 《信心深い従者》ピック 他候補《裂け尾の巫女》
3-6 《百爪の一撃》ピック
3-7 《破れ障子の神》ピック
3-8 《涙の神》ピック

全体的に使用に耐え得るカードが足りてないが、これは1パック目の時点で何となく予想はついていた。最終的なデッキリストは以下のようになった。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
クリーチャー17
1マナ圏 《狐の易者》《涙の神》《灯籠の神》
2マナ圏 《古の法の神》《裂け尾の巫女》《薄青幕の侍》
3マナ圏 《無神経な詐欺師》《信心深い従者》《川の水神》
      2《兜蛾》
4マナ圏 《過酷な詐欺師》《深き刻の忍者》《狐の癒し手》
5マナ圏 《百爪の神》《破れ障子の神》《虚飾の道の神》

スペル5
《百爪の一撃》《密の反抗》《来世への旅》《思考縛り》
《浪人の戦棍》

土地18
10《平地》、8《島》
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

マッチ自体はかなり楽勝で決勝まで進んだ、と言いたかったところだけど、実際にはそうはならなかった。結果は1ラウンド目で敗退。1マッチ目は12枚中7枚の土地をドロー、2マッチ目は10枚中6枚の土地をドローしてしまったのだから仕方ない。しかしこの結果は、青白における典型的な失敗ドラフトのパターンを示唆している。私の持論では、青白は土地17枚で組むべきであると言うのがあるが、このデッキでは5マナ圏が重すぎて17枚の土地では回らないのである。まぁどちらのゲームも、あと1枚でもスペルを引けていたら結果が変わったかもしれないが、今となっては詮無きこと。

この環境では土地18枚がセオリーとなりつつあるが、それは土地を6枚や7枚並べるデッキでのセオリーだ。例えば《嵐の種父》より《古の法の神》を優先して取れば、より少ない土地で回るデッキが構築できる。このデッキでは5マナ圏が重すぎたので、その理論を実践できなかったのが心残りだ。
★ドラフト2回目

1-1 《伝承の語り部》ピック 他候補《霜投げ》《清められし者、せし郎》
1-2 《空民の雨刻み》ピック 他候補《食い込む疫病》《貪る強欲》《浄火の本殿》
1-3 《空民の雲乗り》ピック 他候補《大蛇の支援者》《密の反抗》
1-4 《手の檻》ピック 他候補《内臓捻りの鬼》《鼠の殺し屋》《つぶやく神》
1-5 《狐の易者》ピック 他候補《思考の鈍化》《霧中の到達》
1-6 《浮き夢のずべら》ピック 他候補《川の水神》《ねじれた鏡映の神》
1-7 《秘境の抑制》ピック 他候補《思考縛り》
その他 《孤独の守護者》《密の反抗》《川の水神》ピック

さっきよりは良い感じだ。素直に青白に行ける流れがラッキーだった。特に4手目の《手の檻》と7手目の《秘境の抑制》が明確なサインとして感じられる。

2-1 《古の法の神》ピック 他候補《大蛇の孵卵器》《灯籠の神》
2-2 《空民の雨刻み》ピック 他候補《山伏の炎》《不退転の意思》《小走りの死神》
2-3 《生真面目な君、昌子》
2-4 《狐の裂け目歩き》ピック 他候補《苦痛の神》《武道家の庭師》
2-5 《空民の鏡守り》ピック 他候補《献身的な家来》
2-6 《消耗の渦》ピック 他候補《巻物の君、あざみ》
その他 《無神経な詐欺師》《ねじれた鏡映の神》《空民の雲乗り》ピック

そう悪くない流れだ。ただ、1パック目で黒いカードをスルーしたのだからもう少しお返しがあっても良かったとは思う。

3-1 《深き刻の忍者》ピック 他候補《鬼の下僕、墨目》《岩石流》
3-2 《幻影の翼》ピック 他候補《崩老卑の囁き》《偽りの希望の神》
3-3 《不忠の糸》ピック 他候補《大水招き》《涙の神》
3-4 《ゆらめく玻璃凧》ピック 他候補《空民の精神浚い》
3-5 《裂け尾の巫女》ピック 他候補《涙の神》
その他 《月明かりの徘徊者》《水面院の視線曲げ》《破れ障子の神》ピック

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
クリーチャー16
1マナ圏 《狐の易者》
2マナ圏 《古の法の神》《裂け尾の巫女》《水面院の視線曲げ》
      2《空民の雲乗り》
3マナ圏 《生真面目な君、昌子》《霧刃の忍び》
      2《空民の雨刻み》
4マナ圏 《月明かりの徘徊者》《深き刻の忍者》《空民の鏡守り》《ゆらめく玻璃凧》
5マナ圏 《伝承の語り部》《破れ障子の神》

スペル6
《祝福の息吹》《幻影の翼》《消耗の渦》《手の檻》
《不忠の糸》《秘境の抑制》

土地18
10《島》、8《平地》
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

だいたい理想通りのデッキに仕上がった。そうそう、青白デッキの成功の秘訣は飛行の多さにもある。このデッキでは7体も飛行クリーチャーが取れてるので、この点では上々だろう。今回は1ラウンド目こそ勝ったものの、2ラウンド目でライフ計算を間違えて負けてしまった。

青白自体はかなり強い戦略だ。もし《伝承の語り部》やそのクラスのカードが流れてきたら、是非にでも青白に突き進むべきだ。記事の最初に上げたピック順序はかなり良い出来だと自負しているので試してみて欲しい。それでは、ドラフトでの幸運と、この記事を実践してくれることを祈りつつ。。。。
☆クレジット

 原題:WG in Draft
 著者:Nick West
 ソース:http://www.brainburst.com/db/article.asp?id=5149

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☆前がきみたいなもの

せっかくGWなんだから、ちょっと読みごたえのある長い記事をじっくり読んでいただこうと思ったのですが、長すぎました。いやぁ、訳してる間にGW終わっちゃうとは。この本末転倒っぷりは、さすが僕といったところです。あ、いま気付きました。GW(ゴールデンウィーク)にGW(緑白)の記事・・・よっしゃ、噛み合った!

さて、で。

青緑、青白、緑白と3つにわたってドラフトアーキタイプの記事を翻訳したのですが、ピック順序リストを見比べて頂くとお気付きでしょう。
トリーヴァでグチャるは、無いな、と。
この3つのアーキタイプ、カードのピック優先度がぜんぜん違うんですね。共用できるパーツはあんま無いですし。早いパックの段階で指針決めとかないと、あっという間に必須パーツが足りなくなります。緑白といったん決めたら、青白に無理やり方向転換しようとしないのが無難です。むしろ、下家を青に染めたら返しの緑は安泰くらいの気持ちでドラフトせにゃ、成功ドラフトにはなり得ません。

それでは、緑白ドラフトについて、構築フォーマットの新星ニック・ウェストさんによるアーキタイプ解析記事をご堪能頂きましょう。
ニック・ウェスト


神河ドラフトについて書いた記事ならボクもいくつか読んだ。その中で、赤黒と青白と赤青の記事はかなりいいこと書いてあったね。でも、なにか大事なアーキタイプを忘れてるんじゃないかな? そのアーキタイプってのは、ここ数週間ボクに多大な勝利をもたらしてくれていて、個人的には“環境最強”だと思ってるアーキタイプさ。

緑白ビートダウン、それがそのアーキタイプ。でも“環境最強”って言っても、リミテッドでどんなデッキができるかは卓に依るし、アーキタイプ分析をしても必ず特定のカードが確保できるわけじゃない。それでも、以下の点で優れてるから“環境最強”って書いたんだ。まず、緑白は他の色にくらべて、カード選択が明確だ。それにカードも集めやすい。そして、それに勝ち筋もストレートだ。
でもボクの好きなアーキタイプは緑白だって言うとたいてい笑われるけどね。どれが好きかなんて、結局プレイヤーのスタイル次第なんだよ。ボクが好む緑白の中マナ域のカードは、嫌いな人が見ればピックにも値しないようなカードだろうしね。
ボクは緑白を何回もドラフトしてるから、緑白ってアーキタイプについてはかなり正確に語れるはずだ。だから、緑白をドラフトする上で重要な構成要素と、どうやったら成功ドラフトになるか紹介しようと思う。異論反論いっぱいあるだろうから、コメントつけてくれるのは大歓迎だよ。

緑白の目指すところはシンプルだ。早いターンから生物を並べて、相手の体勢が整う前に殴りきる、たったコレだけ。そう、つまり緑白はテンポデッキなんだよ。緑白でもクリーチャー除去スペルが何種類かあるけど、絶対数が少ないから、何枚もデッキに入ることは稀だ。だから、接触戦闘をさせて一方的に生き残ることで、戦線を正面突破するのが緑白の基本戦術になる。この戦術を成功させるには4〜5枚のコンバットトリックと、17〜18枚にも及ぶクリーチャーが必要だ。もちろん、クリーチャーはマナカーブに沿ってバランスよく取れてる必要がある。初手から手札が尽きるまでの毎ターンの展開で、それぞれのターンすべてマナを使い切ってるのが理想だ。デッキにはそれなりのデカブツも入ってなきゃならない。場に出したときに盤面に影響を与えるような生物を取り揃えておかないとね。パワー1の生物なんてほとんどデッキに入らないよ。そうそう、あと《謙虚な武道家》なんかもデッキに入らない。コンバットトリックで救えないようなクリーチャーに用は無いんだ。クリーチャーを出す、戦闘に送り込む、コンバットトリックを使う、相手だけ一方的にクリーチャーを失う、この流れでテンポを掴むんだ。

これから、どんなカードが緑白にとって重要なのか2つのカテゴリーに分けて書くね。1つはコンバットトリックについて、もう1つはクリーチャーについてだ。緑白に必要なパーツは、この2つに見事に分類されちゃうんだ。いくつかある除去(例えば《手の檻》や《返礼》や《天羅至の評決》)はほとんどコンバットトリックに近い使い方をする。つまり、こっちのクリーチャーのための道を開ける働きだ。また、ダメージレースに追いつくためにも便利だしね。ただし、これらのカードが必ずしも役に立つとは限らないって事は覚悟しとかなきゃね(手札に《返礼》握ったまんま勝っちゃう事はよくあるし)。

あと、戦闘には参加しないで除去のように働く《狐の易者》や《兜蛾》みたいなクリーチャーもいる。だから、除去をそれほど無理して取る必要も無く、とにかくマナカーブを整えることに留意してドラフトするべきだ。あと、スペルだと《自然との融和》や、たまに《緊急時》なんかも、プレイに値するカードだね。これらはクリーチャー引換券として状況に最適なクリーチャーに変わってくれるし、マナコストも格安だ。ただし、ボクは持ってこれるカードが2枚以上あるときじゃないと《緊急時》をデッキに入れない。だって無駄カードを抱えるのはイヤだからね。《緊急時》がデッキに入るときはたいてい、爆弾カードをピックできた時とイコールだ。一方《自然との融和》はいつ引いても嬉しいカードだ。マナカーブに沿ったクリーチャーを持って来ることもあるし、盤面への解答を探してくることもある。もし5枚めくって不発に終わっても、そんなライブラリートップをキープすることを考えたら、充分じゃないかな。これらのスペルは生物枠として数えられる上に、生物の質と整合性を整えてくれるんだ。
☆コンバットトリック

コンバットトリックこそが緑白の生命線だって言っても過言じゃない。緑も白もコンバットトリックの豊富な色だから、ぜんぜん取れなかったなんてことは稀なハズ。一言でコンバットトリックと言っても、何種類かに分類できる。マナが軽くてテンポの良いヤツ、パーマネントとして残るヤツ、それにフィニッシャーになるヤツだ。

一番最後のカテゴリーは、環境に2種類あって、どっちもアンコモンだ。そう《杉の力》と《野放しの成長》のことだよ。そうそう、アンコモンと言えば《来世への旅》なんかも便利だ。主に《不退転の意思》みたいな使い方をするんだけれど、いろいろ応用が利く。逆に《蝋燭の輝き》なんかは用途が狭すぎてできればデッキに入れたくない。

コモンのコンバットトリックの多くは、軽くてテンポの良いヤツだ。《木霊の力》《祝福の息吹》《百爪の一撃》はぜひデッキに入れたいカードだし、あとのレポートで採用してる《繕いの手》も使用に耐えるレベルだ。
そして、パーマネントとして残るタイプのはちょっとマナがかかるけど強力だ。《不退転の意思》と《蛇の皮》は緑白で最も重要なコンバットトリックで、接触戦闘からクリーチャーを救うだけでなく、更に大きな脅威として場に君臨させるんだ。テンポの点から見れば、すごい大きなアドバンテージだね。

ボクに言わせれば、《蛇の皮》は過小評価されすぎだ。緑白をやる上で、最低でも1枚は入れておきたいカードだよ。確かに、再生マナまで込んだらちょっと高コストだし、青のバウンスに弱いけど、対戦相手からすれば《蛇の皮》の着いたクリーチャーは悪夢に等しいんだよ。このカードは神河環境で数少ない再生をもたらしてくれるし、再生はほとんどの除去を回避できるんだ。もしトランプル生物にでも《蛇の皮》が着こうものなら、相手の息の根は速やかに止まってしまうだろうね。
☆クリーチャー

緑白デッキではクリーチャーが重要な地位を占めてるし、選択の幅も広いので、それぞれのマナ域に分けて書いていこうと思う。


・1マナ域

1マナ域の生物が取れなかったからって失敗ってワケじゃないけど、何種類かは有用な生物がいるから取れるなら取っておくべきだ。一番最初に挙げておきたいのは《狐の易者》。彼はほとんど除去と同等で、いわば白い《魂の奪取》さ。ボクは、このカードを《手の檻》よりも高く評価している。《手の檻》は3マナもかかるから序盤の展開を犠牲にしちゃうけど、《狐の易者》なら1ターン目に出せて、2〜4ターン目の展開を阻害しない。確かに赤いデッキにはちょっと弱いし、スピリットが少ないデッキには効きにくいけど、このカードが無駄になることなんて殆どない。

あと僕が好きな1マナ圏が《茨の子》かな。コイツが居るだけで、相手は戦闘が一気に難しくなるし、その分のテンポで追加ダメージが入ることが多い。しかも何時でも生贄にできるスピリットだから、デッキに転生が多ければ多いほど輝いてくるんだ。
その他にも1マナのクリーチャーは居るけど、ただのパワー1に僕は魅力を感じない。《灯篭の神》は青に対する良いサイドボードだし、マナ高速のきついデッキになったら《大蛇の葉読み》が便利だ。でも、これらは必須だって程じゃないね。


・2マナ域

2マナ域は混みあうね。でもそのほとんどがシステムクリーチャーで、ビートダウンできる生物となると途端に少なくなる。なのでシステムを差し置いてでも、殴れるクリーチャーを優先すべきだ。2マナ域がしっかり取れていれば、相手より早く殴り始めることができる。2マナ域のベストクリーチャーは《古の法の神》だ。2マナで2/2のサイズを持っていて、しかも便利な能力つき。《大蛇の野伏》は及第点で、コイツが強いかどうかはデッキの中の蛇シナジィによるね。

アンコモンになると、途端に殴れる2マナ域が多くなる。もちろんアンコモンだから毎回取れるとは限んないんだけどね。《薄青幕の侍》は文句の付けようもないアタッカーだけど、マナ拘束が強いんであまり2ターン目に出ることは期待できない。《泥穿ち》も強力なカードだ。時として致命的なダメージ源になるけど、このカードを生かすためには、毎ターン土地を生物化しても大丈夫なように、デッキを低マナ域シフトする必要がある。

2マナ域のシステムクリーチャーは多種多様で、有益なものも少なくない。特に緑のマナ加速生物は秀逸で、2マナ域アタッカーが欠けてる時には高マナ域へのジャンプが生命線になるので、ぜひとも取っておきたい。マナ加速生物が多ければ、4マナ域ヘビーなデッキを組んでも、毎ゲーム3ターン目に4マナ生物をキャストできるんだ。緑白では《大蛇の支援者》の方が、サクらない分《桜族の長老》より若干強い。
《松族の狙撃手》も本当に強力だ。確かに赤や緑のデッキ相手にはただのチャンプブロッカーだけど、青や白のデッキ相手にはゲームを支配するほどの決定力がある。最低でも1枚は欲しいし、2枚取れたら喜んで2枚ともデッキに入れる。そうそう、赤緑デッキ相手に《狙撃手》に《蛇の皮》着けてブロッカーにしたこともあったよ。
《裂け尾の巫女》も悪くないカードだけど、タフネス1なのと起動にマナが必要なのがマイナスだ。この起動コストが気にならないくらいデッキが低マナに寄ってる時なら、アクティブになった《裂け尾の巫女》はホントに強い。
・3マナ域

一番ぶっ壊れたコモンがこのマナ域にある。緑白なら、とにかく優先してそいつらを取るべきだ。そう、《兜蛾》《狐の刃遣い》《蝋鬣の獏》《節くれ塊》《狩猟の神》あたりのカードだね。このマナ域は、アンコやレアも充実している。マナカーブを見ながらピックして、2マナ域から3マナ域にかけて流れるように展開できるデッキを目指すべきだね。

そうそう、他のデッキでは見向きもされないのに、緑白ではぜひ欲しいクリーチャーがいる。1/3のボディを持つナイスガイ、《松族のおとり》だ。こいつの能力は、《そう介》や《蛇の皮》や《不退転の意思》のバックアップがあるとゲームに勝ててしまうほどの影響力がある。緑におけるクリーチャー除去のような働きだ。また、最後の全軍突撃のときには《寄せ餌》的にも使える。緑白をやるなら1枚は押さえておきたいカードだね。


・4マナ域

ここら辺から、マナカーブの下り坂に入る。この4マナ域は、5マナ域以降の枚数とマナ加速の枚数との兼ね合いで、3〜6枚くらいの間で枚数が変動する。カードプールとしては《そう介》や《長雄》を筆頭に、緑のコモンが集中してる。ここが重くなり過ぎないように注意してピックしよう。戦闘要員をちょっとでも多く入れようとすると、4マナ域ヘビーなデッキに成りがちだ。そこをぐっと我慢してこそ成功ドラフトへの道が開ける。キミのデッキにどのクリーチャーが必要なのか、ちゃんと選択しよう。例えば、スピリット型のデッキになったら、《刻みを継ぐもの》の評価はぐっと上がるよ。


・5マナ域以上

ボクはこのマナ域のクリーチャーを3体以下に押さえることにしている。欲しいカードといえば、なんといっても《苔の神》だね。それに、レアのデカくて重いクリーチャーもできれば取りたい。白の重いフライヤーもフィニッシャーとして悪くないし、《無垢の神》なんかは擬似除去として働いてくれる。どんなカードをこのマナ域に採用するかは状況次第だけど、爆弾カードがいっぱい出たからってくれぐれも3枚以下に抑えるようにね。
ボクのPCに保存されてたMOのドラフト履歴の中から、緑白のデッキ2つをお見せしよう。2つともかなりゴッドデッキで、上で述べたことが綺麗に実践できてるのでぜひ見て欲しい。ここまで爆弾カードを含んでない緑白もたくさんドラフトしたけど、残念ながら別のPCに入ってるんで、お見せすることができない。この記事を書き終えたあと、内容を実践すべく緑白をMOでドラフトしてみて、それを追記してみた。デッキ3個目と4個目がそれで、爆弾カードはないけど1マッチも落とすことはなかったよ。

☆デッキ1個目

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
クリーチャー17
1マナ圏 《狐の易者》
2マナ圏 《古の法の神》、2《壌土に住むもの》《松族の狙撃手》
     《薄青幕の侍》、2《大蛇の支援者》
3マナ圏 《節くれ塊》《兜蛾》《松族のおとり》
4マナ圏 《素拳の岩守》《樫族の肉裂き》《南の樹の木霊》
5マナ圏 《尊い蜘蛛》《別れ枝がらみ》《苔の神》

スペル6
《野の源獣》《自然との融和》《不退転の意思》《蛇の皮》
《野放しの成長》《杉の力》

土地17
9《森》、8《平地》
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


☆デッキ2個目

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
クリーチャー16
1マナ圏 《狐の易者》《大蛇の葉読み》
2マナ圏 《薄青幕の侍》《古の法の神》《松族の狙撃手》
     《大蛇の支援者》《桜族の長老》
3マナ圏 《狐の刃遣い》《兜蛾》《松族のおとり》《今田の用心棒、乳目》
4マナ圏 《刻みを継ぐもの》《桜族の春呼び》
5マナ圏 《別れ枝がらみ》《清められしもの、せし郎》《大蛇の守護神》

スペル7
2《自然との融和》、2《祝福の息吹》
《手の檻》《蛇の皮》《浪人の戦棍》

土地17
9《森》、8《平地》
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

見ての通り、2つのデッキリストには共通するカードが何種類かあって、それはボクが必要カードだって書いたやつだ。これらのデッキは《南の樹の木霊》スタートや《せし朗》スタートができてラッキーだった。緑白に進む上で、爆弾カードのフィニッシャーは重要な要素だからね。でも、爆弾カードが出なくても悲観しちゃいけない。デッキ全体のシナジィさえ整ってれば、充分勝てるデッキに仕上がるよ。両方のデッキをよく見て欲しいんだけど、マナ加速もしっかり取れてるし、マナカーブも下に寄ってる。だから、土地17枚でもちゃんと回るんだ。他のデッキだと、土地18枚は必要なとこだよ。
そうそう、いちおう緑白のピック順序リストを書いてみたんだ。レア・アンコ・コモン取り混ぜた完全なピック順序だけど、勿論これはただの指針でしかない。何が取れてて何が取れてないかで、ピックの順序は当然変わってくるし、同じカードが2枚も3枚も必要じゃないようなカードもある。レア同士に順序が着いてるのも意味がないように見えるかもしれないけど、相対的にどれくらいの優先度か判断する基準にはなるよね。もちろん、デッキのシナジィはすごく大切だ。早い段階でピックしたカードが基準になって、シナジィを強めていくピックになることも多い。よくあるのがスピリットで、蛇や侍シナジィなんかもそういうケースだ。

もっとも、侍デッキ組もうとしても緑に侍は1体しか居なくて、しかも謀叛のレアだ。そう考えると、《長雄》《狐の刃遣い》《蛾乗り侍》なんかはどっちにしろピック順位の高いカードだし、あまり意識する必要がないのかもしれない。考慮蛾必要なのはなのは《武野》《正守》《献身的な家来》《栄光への呼び声》あたりかな。

スピリットは、緑白が一番目指しやすいシナジィだ。なにせデッキの半分以上はスピリットになるだろうからね。スピリットクラフトを何枚か取ったら、意識してスピリット型を目指そう。転生も考えなきゃね。転生って言っても、《茨の子》と《月明かりの徘徊者》や《刻みを継ぐもの》だけってのでも充分だけどね。ほとんどの転生はあんまり意識しなくても、ゲーム展開上ナチュラルに転生するわけだし。デッキのほとんどがスピリットだったら、転生付きクリーチャーを優先して取るくらいの感じでいいと思う。あと、スピリットクラフトを早い段階でピックした場合だね。《南の樹の木霊》はもちろん、《泥穿ち》や複数体の《狩猟の神》をピックできた場合なんかもアグレッシブにスピリットを狙ってみるといい。

蛇については言うことがあんまりない。侍と似たようなもんだね。どっちにしろピック順序リストを見てもらって、デッキのシナジィと必須カードから何が足りてないかを比べながらドラフティングを進めるべきだし。ボクが使ってる、緑白のテンプレートもついでに書いておくよ。


☆緑白テンプレート

 6以上:2マナ以下生物(1〜2枚のマナ加速を含む)
 約5:3マナ域生物
 3〜6:4マナ域生物、3マナ域の多さで調整
 3以下:5マナ以上生物
 4〜5:コンバットトリック
 17〜18:土地

☆神河物語ピック順序

《南の樹の木霊/Kodama of the South Tree》
《清められし者、せし郎/Seshiro the Anointed》
《黄昏の守護者、秘加理/Hikari, Twilight Guardian》
《兜蛾/Kabuto Moth》
《八ツ尾半/Eight-and-a-Half-Tails》
《今田家の猟犬、勇丸/Isamaru, Hound of Konda》
《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》
《昇る星、珠眼/Jugan, the Rising Star》
《杉の力/Strength of Cedars》
《せし郎の息子、そう介/Sosuke, Son of Seshiro》
《義理に縛られし者、長雄/Nagao, Bound by Honor》
《狐の刃遣い/Kitsune Blademaster》
《苔の神/Moss Kami》
《古の法の神/Kami of Ancient Law》
《大蛇の支援者/Orochi Sustainer》
《浄火明神/Myojin of Cleansing Fire》
《木霊の力/Kodama’s Might》
《無垢の神/Innocence Kami》
《樫族の肉裂き/Kashi-Tribe Reaver》
《蛇の皮/Serpent Skin》
《金之尾師範/Sensei Golden-Tail》
《来世への旅/Otherworldly Journey》
《不退転の意志/Indomitable Will》
《松族のおとり/Matsu-Tribe Decoy》
《狐の易者/Kitsune Diviner》
《蛾乗りの侍/Mothrider Samurai》
《聖鐘の僧団/Order of the Sacred Bell》
《返礼/Reciprocate》
《手の檻/Cage of Hands》
《根走り/Rootrunner》
《狩猟の神/Kami of the Hunt》
《生真面目な君、昌子/Masako the Humorless》
《祝福の息吹/Blessed Breath》
《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》
《北の樹の木霊/Kodama of the North Tree》
《武道家の庭師/Budoka Gardener》
《刻みを継ぐもの/Burr Grafter》
《薄青幕の侍/Samurai of the Pale Curtain》
《自然との融和/Commune with Nature》
《泥穿ち/Soilshaper》
《残忍な詐欺師/Feral Deceiver》
《永岩城の君主、今田/Konda, Lord of Eiganjo》
《宮殿の野の神/Kami of the Palace Fields》
《大蛇の野伏/Orochi Ranger》
《百爪の神/Hundred-Talon Kami》

ここまでがデッキに入れたいカード。次からが、できればサイドボードに入れておきたいカードだ。

《狐の裂け目歩き/Kitsune Riftwalker》
《虚飾の道の神/Kami of the Painted Road》
《浄火の本殿/Honden of Cleansing Fire》
《生網の本殿/Honden of Life’s Web》
《強風の力/Gale Force》
《灯籠の神/Lantern Kami》
《献身的な家来/Devoted Retainer》
《今田の旗本/Konda’s Hatamoto》
《新参の武士/Bushi Tenderfoot》
《亡霊の牢獄/Ghostly Prison》
《栄光の呼び声/Call to Glory》
《蝋燭の輝き/Candles’ Glow》
《尊い蜘蛛/Venerable Kumo》
《摩滅/Wear Away》
《狐の癒し手/Kitsune Healer》
《謙虚な武道家/Humble Budoka》
《半弓/Hankyu》
《野太刀/No-Dachi》
《寄せ餌/Lure》
《侍の処罰者/Samurai Enforcers》
ここからは、シナジィによっては入ることもあるカードだ。

《伍堂の大槌、天鎖/Tenza, Godo’s Maul》
《遥か忘れられし御幣/Long-Forgotten Gohei》
《武野の大小、正守/Oathkeeper, Takeno’s Daisho》
《侍の御大将、武野/Takeno, Samurai General》
《緊急時/Time of Need》
《せし郎の娘、さ千/Sachi, Daughter of Seshiro》
《花の神/Hana Kami》
《翡翠の彫像/Jade Idol》
《大蛇の孵卵器/Orochi Hatchery》


☆神河謀叛ピック順序

《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
《最後の裁き/Final Judgment》
《蝋鬣の獏/Waxmane Baku》
《素拳の岩守/Iwamori of the Open Fist》
《武道家の学徒/Budoka Pupil》
《信心深い従者/Faithful Squire》
《悟りの武士、勲雄/Isao, Enlightened Bushi》
《今田の用心棒、乳眼/Opal-Eye, Konda’s Yojimbo》
《松族の狙撃手/Matsu-Tribe Sniper》
《天を裂くもの、央誉飛/Oyobi, Who Split the Heavens》
《狐の守護神/Patron of the Kitsune》
《輝く群れ/Shining Shoal》
《野放しの成長/Unchecked Growth》
《脂火玉/Tallowisp》
《塵を飲み込むもの、放粉痢/Hokori, Dust Drinker》
《壌土に住むもの/Loam Dweller》
《節くれ塊/Gnarled Mass》
《笑む猫、憲太郎/Kentaro, the Smiling Cat》
《裂け尾の巫女/Split-Tail Miko》
《別れ枝絡み/Forked-Branch Garami》
《そう介の召喚術/Sosuke’s Summons》
《手裏剣/Shuriken》
《野の源獣/Genju of the Fields》
《天羅至の評決/Terashi’s Verdict》
《生紡ぎ/Lifespinner》
《茨の子/Child of Thorns》
《大蛇の守護神/Patron of the Orochi》
《鱗の大男/Scaled Hulk》
《香杉の源獣/Genju of the Cedars》
《月明かりの徘徊者/Moonlit Strider》
《百爪の一撃/Hundred-Talon Strike》
《目つぶしの粉/Blinding Powder》
《偽りの希望の神/Kami of False Hope》
《桜族の春呼び/Sakura-Tribe Springcaller》
《恩義ある侍/Indebted Samurai》
《繕いの手/Mending Hands》
《銀嵐の侍/Silverstorm Samurai》
《破れ障子の神/Kami of Tattered Shoji》
《花鬣の獏/Petalmane Baku》
《廃院の神主/Empty-Shrine Kannushi》
☆デッキ3個目

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
クリーチャー17
2マナ圏 3《古の法の神》《薄青幕の侍》《松族の狙撃手》
3マナ圏 《武道家の学徒》《兜蛾》《狐の刃遣い》
     《蝋鬣の爆》《狩猟の神》《節くれ塊》
4マナ圏 《刻みを継ぐもの》《月明かりの俳諧者》
     《聖鐘の僧団》《蛾乗り侍》
5マナ圏 《宮殿の野の神》《鱗の大男》

スペル6
2《自然との融和》《木霊の力》《繕いの手》
《手の檻》《返礼》

土地17
9《森》、8《平地》
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

このデッキには失敗が1つある。土地を17枚にしちゃったことだ。本当ならあと1枚《平地》を入れて、《自然との融和》か白白必要なスペルを1枚切るべきだった。ドラフト時の選択として、《古の法の神》3枚目と《無垢の神》が一緒に流れてきたけど、ボクは前者を取った。おかげでマナ域が低くシフトしていい感じになったよ。ちょっとコンバットトリックが頼りないけど、クリーチャーに関しては言うことがない。このデッキはレアを1枚も含んでなくて、ちょっとのアンコと、ほぼコモンで構成されてる。なんら特徴もないように見えるけど、マナカーブが整ってて素晴らしい出来だ。土地が6ターン目まで2枚で止まっちゃったデュエルも勝てたんだから、低マナ域万歳だね。ちなみにそのデュエルは、勝つ瞬間まで3枚しか土地を置けなかったよ。

4個目のデッキはボクがやった中でも最悪の緑白だった。黒から始めて、1パック目5手目辺りで緑白に方向転換したんだ。こんなデッキでも勝てちゃうあたり(おもに《蝋鬣の獏》が偉かったんだけど)、緑白のデッキパワーの証明になるんじゃないかな。コンバットトリックはそんな多くないけど、除去で何とかごまかしたような感じだった。
☆デッキ4個目

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
クリーチャー16
1マナ圏 《狐の易者》
2マナ圏 《古の法の神》《大蛇の野伏》《松族の狙撃手》《大蛇の支援者》
3マナ圏 《狩猟の神》《松族のおとり》《狐の刃遣い》
     2《蝋鬣の爆》、《節くれ塊》
4マナ圏 《刻みを継ぐもの》《残忍な詐欺師》
5マナ圏 2《百爪の神》《苔の神》

スペル7
《自然との融和》《祝福の息吹》《百爪の一撃》《繕いの手》
《天羅至の評決》《返礼》《翡翠の彫像》

土地17
9《森》、8《平地》
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

この記事のリストがキミの役に立てたんだったら、ボクは嬉しいよ。このリストを基に議論をしてみて、自分なりのピック順序を作ってみるのもいいんじゃないかな。ボク自身、このリストで怪しいと思ってるのが《北の樹の木霊》のあたり。でも、実際には《祝福の息吹》より優先して取ったことはないんだから、しょうがないのかも。緑白では《祝福の息吹》がかなり重要なんだけど、フィニッシャーも欲しいしなぁ。

あと、《松族のおとり》が《手の檻》より上に来てるのも不思議だよね。確かに《松族のおとり》は1枚は欲しいカードなんだけど、《手の檻》取っちゃって《おとり》が1週してくるのを期待するのもアリかもね。

ボクがこれだけ緑白で勝ててるのはただのラッキーかもしれないし、ピック順序リストも間違いだらけかもしれない。だから、キミが緑白をどう思ってるか、キミなら緑白のどのカードを優先するか、聞かせて欲しい。じゃあ、緑白をドラフトしたキミの成功を祈って!
MacicTheGathering.comで神河救済のカードの画像が公開されておりました。

ソース:
http://www.wizards.com/magic/images/mtgcom/wallpapers/Wallpaper_KatakiWarsWage_1280x960.jpg

Kataki,War’s Wageというカードだそうです。ちなみに
wage
【@】ウェイジ
【名】賃金、給料、時間給、応報、報い
とのこと。

ご興味のある方は↓も併せて読んでみるとよいのではないでしょうか。
http://www.wizards.com/default.asp?x=magic/sok/kataki
ソース:
http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/ptphi05/feat2

テッド・ナットソン

デッキの多様性という点では、このプロツアーは私がかつて出場した中でも類を見ない大会となった。同じタイプのデッキと言ってもデッキの中の50枚のカードが同じだけで、残り10枚がまったく別物なこともしばしば。だから、相手のデッキがどう設計されていてどういう風に動くか予想するのすら困難なのだ。なので、もっと精度の高いデッキ分析はPT終盤での記事に譲るとして、メジャーなアーキタイプだけ拾っていこう。これを見るだけでも、この環境の多様性が伺えるだろう。

蛇 - 78
けちコントロール - 49
白ウィニー - 48
黒緑 - 27
白赤レジェンド - 12
明神フレア - 11
けち明神フレア - 7
星の揺らぎ - 10
黒単アグロ - 7
青緑赤レジェンド - 5
忍者アグロ - 3
凧エンジンコントロール - 3
御霊/裂け目デッキ - 1

蛇デッキ
蛇デッキは《桜族の長老》《そう介の召喚術》《せし郎》がほぼ全てのデッキで使われているカードで、より早く《せし郎》まで辿り着くために、たいていは《さ千》も入っている。基盤となる部分を除くと、蛇デッキは実にバリエーションに富んでいる。一番多いのが、赤を加えて《伍堂》を散らし《十手》や《辰正》をサーチするパターン。蛇デッキを選択した有名プレイヤーは、ブライアン・キブラーやジャスティン・ゲィリーなどだ。

けちコントロール
蛇デッキ同様、《けちな贈り物》デッキも基盤となるカードと、バリエーションの部分に分けられるデッキだ。このデッキの戦術は、相手にとって理不尽な《けちな贈り物》を叩きつけてアドバンテージを確保すること。いくつかのデッキは、クリーチャーデッキを完封する《花の神》《天空のもや》エンジンをメインから搭載している。また、デッキに1枚ずつ詰め込んだレジェンドを状況によってサーチしてくるデザインのものも、多く見受けられた。オランダ勢の多くがこのデッキを選択している。先週のブライアン・ディビット・マーシャルの金曜のコラムで、ミネソタのプログループとして紹介された彼らだ。

白ウィニー
クールなデッキを使えないんだったら、原点に立ち返るのもいい。原点のデッキたる白ウィニーは、大きく2つのタイプに分類される。よりスピードに特化したものと、、《運命の日》を使うためにレジェンドを多用したものだ。フランク・カルステンやカミエル・コーネリッセンなどの有名なオランダ人数人がこのデッキを使っていて、最新の情報によれば、日本勢でも何人か使用者が居るらしい。

黒緑
この環境、黒と緑のカードの強さが抜きん出ていて、その2色を融合させたのがこの黒緑だ。このデッキに《伍堂》のために赤を加えてタイプや、《メロク》のために青を加えたタイプも存在する。これらを引っくるめて、つまり「相手のチビを蹴散らして、俺のデカブツで殴るぜ」デッキだと分類できる。

白赤レジェンド
別名、白赤侍デッキ。白い侍と白い除去に加えて、赤い《伍堂》で打撃力アップって感じだ。

明神フレア
クールなデッキ発見。日本人レポーター森慶太によれば、日本勢の明神デッキは石田格の原案だそうだ。そして、このデッキで目覚しい活躍をしてるのが日本のスターの一人、浅原晃なのだ。このデッキは、《春の鼓動》と緑のマナ加速をエンジンとして、高コストの爆弾カードをキャストするタイプのデッキだ。

けち明神フレア
ノーマルな明神フレアを発展させたのがこのデッキで、石田格は最終的にはこれをプレイすることに決めたようだ。浅原のデッキに比べると、実に多種多様な《明神》が搭載されていて、さながら《けちな贈り物》を《直観》のように使えるデッキに仕上がっている。

星の揺らぎ
この悪戯心に満ちたデッキではフランス特有のものだ。そして、フランスを代表するほとんどのプレイヤーはこのデッキを選択している。《春の鼓動》などのエンジンでマナを加速し、《星の揺らぎ》をプレイし盤面を一掃、引いた7枚のカードと浮いたマナでフィニッシャーをキャストして勝利。まるで往年の《激動》デッキのような勝ち方で、抵抗できない相手をねじ伏せる。

青緑赤レジェンド
藤田剛史特製のこのデッキは、他のデッキリストとは一線を画している。青と緑のレジェンドを4枚積みし、チューターと伝説のパーマネントがその脇を固めているんだ。

忍者アグロ
ガブリエル・ナシフの最新作たるこのデッキは、プレイテスト中にルーエル兄弟に拒絶されてしまったが、ナシフの親友モーガン・ダグラスには気に入られたようだ。モーガンはこのデッキで4-1スタートを記録した。《十手》と3種類の青忍者(《霧刃の忍び》《深き刻の忍者》《日暮》)、それに少量のカウンターによって盤面を支配するデッキだ。

凧エンジンコントロール
会場内の噂の的、カイ・ブッディ操る《旅行者の凧》《師範の占い独楽》デッキだ。暴走機関車ジャーマンジャガーノートの快進撃は、5ラウンドで当たったジェルガー・ウェイガズマの初日連勝記録すら食い止めた。このデッキは黒白ベースで、コントロール系のカードが満載され、《墨目》や《幽孤羅》をフィニッシャーに据えている。カイの説明によれば、環境すべてのコントロールデッキに勝てるようにデザインしたとのこと。マジック史上もっとも偉大なプレイヤーが、力強く2日目に突き進む。

御霊/裂け目デッキ
会場内でただ一人、この興味深いデッキを使ってるのがオランダ人ブラム・スネップベンジャーズだ。このデッキは《御霊の復讐》と《裂け目の突破》を使ったリアニメイター型のデッキで、巨大クリーチャーを相手に叩きつけて勝利する。このデッキで出場したこと自体が、よもや賞賛に値するだろう。
井の中のブラックタイガーさん初日突破オメです。PT初出場にしてLeader Boardに名を連ねるとは、すげーっす。

さてさて、↑(↓か?)で訳したカバレッジの記事、寝起きに1時間くらいでちゃちゃっと仕上げたもんで、いつにもまして翻訳精度が低いです。2ちゃんねるで翻訳されてる方が居たので、そちらをご覧になって下さいましー。

http://game9.2ch.net/test/read.cgi/tcg/1091763722/528-535n

トレカ板ってのができたんですねー。へふーん。
GWに帰省したときに、件のライフカウンター素材を大人買いしてきました。いやまぁ、仙台だとこういう面白いモン買えないんで、ここぞとばかりに、バックがパンパンになるくらい一杯買いました。必死で店の在庫探してる店員さんがちょっとお気の毒でした。

東京のツレにもカバ雄さん謹製ライフカウンター配りましたが、おおむね好評でした。東京土産として、仙台の知り合いにも配り歩く予定です。大会会場でカバ雄を見かけましたら「お土産よこせゴルァ」と声をかけてみて下さい。ライフカウンター貰えるかも知れません。品切れの際は悪しからず。
PTフィラデルフィアのラストチャンス予選(LCQ:PT会場でPT本戦前日に行われる文字通り最後の予選)はスタンダードで行われたっぽい。ベスト8のデッキリストがBBにあったので紹介してみる。

ソース:
http://magic.tcgplayer.com/db/deck_search_result.asp?Location=2005+PTQ+Philadelphia+Philadelphia+LCQ

ベスト8の内訳は
 トロン:3人
 黒コン:1人
 ポンザ:1人
 緑コン:1人
 死の雲:1人
 4CG:1人

となっていて、1位が緑コン、2位がトロン。
ベスト8に青単不在ということからも全体的にトロン圧勝のトーナメントだった所感で、その中で緑コンが優勝したのもある意味当然。優勝デッキはこちら↓。

http://magic.tcgplayer.com/db/deck.asp?deck_id=33316

最近の海外デッキで流行の《火と氷の剣》《梅澤の十手》両方・計5枚搭載型。《剣》を3枚にするか《十手》を3枚にするかはかなり議論を呼んでいて、
「スリー ソード ツー ジッテ?」
は社交界に集う紳士淑女の間で今もっともトレンディな話題だとか。

さて、ベスト8でひときわ目を引くのが4CGデッキ。そのあまりに斬新なデッキリストにカバ雄さん感激したので、最後に掲載してみる。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
          4CG
 ────────────────────
 David Sharfman / PTフィリーLCQ Top4
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
クリーチャー:17
 4《極楽鳥/Birds of Paradise》
 4《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》
 3《粗石の魔道士/Trinket Mage》
 2《永遠の証人/Eternal Witness》
 3《刻まれた巫女/Etched Oracle》
 1《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror》

スペル:19
 2《マナ漏出/Mana Leak》
 2《卑下/Condescend》
 2《火の玉/Fireball》
 3《帰化/Naturalize(ONS)》
 2《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》
 4《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice》
 1《光と影の剣/Sword of Light and Shadow》
 1《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
 2《木霊の手の内/Kodama’s Reach》

土地:24
 4《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》
 2《真鍮の都/City of Brass》
 1《先祖の院、翁神社/Okina, Temple to the Grandfathers》
 1《水辺の学舎、水面院/Minamo, School at Water’s Edge》
 10《森/Forest》
 3《島/Island》
 2《山/Mountain》
 1《平地/Plains》

サイドボード:15
 4《沸騰/Boil》
 4《塩まき/Sowing Salt》
 3《赤の防御円/Circle of Protection: Red》
 3《すき込み/Plow Under》
 1《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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