☆クレジット

 原題:WG in Draft
 著者:Nick West
 ソース:http://www.brainburst.com/db/article.asp?id=5149

この記事はBrainburst.Comのプレミアム記事です。以降の翻訳文は、プレミアム会員の方を対象としています。まだプレミアム会員でない方は、↓からプレミアム会員にご契約してからお読み下さい。
https://secure.ascensionweb.com/pfp/BBPremiumInfo.asp
また、この記事に対して捕捉リンクを張って頂く際は、必ず“Brainburst.Comのプレミア記事”であることを明記して下さい。

この翻訳文は、カバ雄個人の裁量によって、非営利目的で作成いたしました。一切の責任はカバ雄に帰属します。誤訳/不適切な表現など無きよう充分に配慮致しましたが、もしご在ましたらご指摘頂けると幸いです。


☆前がきみたいなもの

せっかくGWなんだから、ちょっと読みごたえのある長い記事をじっくり読んでいただこうと思ったのですが、長すぎました。いやぁ、訳してる間にGW終わっちゃうとは。この本末転倒っぷりは、さすが僕といったところです。あ、いま気付きました。GW(ゴールデンウィーク)にGW(緑白)の記事・・・よっしゃ、噛み合った!

さて、で。

青緑、青白、緑白と3つにわたってドラフトアーキタイプの記事を翻訳したのですが、ピック順序リストを見比べて頂くとお気付きでしょう。
トリーヴァでグチャるは、無いな、と。
この3つのアーキタイプ、カードのピック優先度がぜんぜん違うんですね。共用できるパーツはあんま無いですし。早いパックの段階で指針決めとかないと、あっという間に必須パーツが足りなくなります。緑白といったん決めたら、青白に無理やり方向転換しようとしないのが無難です。むしろ、下家を青に染めたら返しの緑は安泰くらいの気持ちでドラフトせにゃ、成功ドラフトにはなり得ません。

それでは、緑白ドラフトについて、構築フォーマットの新星ニック・ウェストさんによるアーキタイプ解析記事をご堪能頂きましょう。
ニック・ウェスト


神河ドラフトについて書いた記事ならボクもいくつか読んだ。その中で、赤黒と青白と赤青の記事はかなりいいこと書いてあったね。でも、なにか大事なアーキタイプを忘れてるんじゃないかな? そのアーキタイプってのは、ここ数週間ボクに多大な勝利をもたらしてくれていて、個人的には“環境最強”だと思ってるアーキタイプさ。

緑白ビートダウン、それがそのアーキタイプ。でも“環境最強”って言っても、リミテッドでどんなデッキができるかは卓に依るし、アーキタイプ分析をしても必ず特定のカードが確保できるわけじゃない。それでも、以下の点で優れてるから“環境最強”って書いたんだ。まず、緑白は他の色にくらべて、カード選択が明確だ。それにカードも集めやすい。そして、それに勝ち筋もストレートだ。
でもボクの好きなアーキタイプは緑白だって言うとたいてい笑われるけどね。どれが好きかなんて、結局プレイヤーのスタイル次第なんだよ。ボクが好む緑白の中マナ域のカードは、嫌いな人が見ればピックにも値しないようなカードだろうしね。
ボクは緑白を何回もドラフトしてるから、緑白ってアーキタイプについてはかなり正確に語れるはずだ。だから、緑白をドラフトする上で重要な構成要素と、どうやったら成功ドラフトになるか紹介しようと思う。異論反論いっぱいあるだろうから、コメントつけてくれるのは大歓迎だよ。

緑白の目指すところはシンプルだ。早いターンから生物を並べて、相手の体勢が整う前に殴りきる、たったコレだけ。そう、つまり緑白はテンポデッキなんだよ。緑白でもクリーチャー除去スペルが何種類かあるけど、絶対数が少ないから、何枚もデッキに入ることは稀だ。だから、接触戦闘をさせて一方的に生き残ることで、戦線を正面突破するのが緑白の基本戦術になる。この戦術を成功させるには4〜5枚のコンバットトリックと、17〜18枚にも及ぶクリーチャーが必要だ。もちろん、クリーチャーはマナカーブに沿ってバランスよく取れてる必要がある。初手から手札が尽きるまでの毎ターンの展開で、それぞれのターンすべてマナを使い切ってるのが理想だ。デッキにはそれなりのデカブツも入ってなきゃならない。場に出したときに盤面に影響を与えるような生物を取り揃えておかないとね。パワー1の生物なんてほとんどデッキに入らないよ。そうそう、あと《謙虚な武道家》なんかもデッキに入らない。コンバットトリックで救えないようなクリーチャーに用は無いんだ。クリーチャーを出す、戦闘に送り込む、コンバットトリックを使う、相手だけ一方的にクリーチャーを失う、この流れでテンポを掴むんだ。

これから、どんなカードが緑白にとって重要なのか2つのカテゴリーに分けて書くね。1つはコンバットトリックについて、もう1つはクリーチャーについてだ。緑白に必要なパーツは、この2つに見事に分類されちゃうんだ。いくつかある除去(例えば《手の檻》や《返礼》や《天羅至の評決》)はほとんどコンバットトリックに近い使い方をする。つまり、こっちのクリーチャーのための道を開ける働きだ。また、ダメージレースに追いつくためにも便利だしね。ただし、これらのカードが必ずしも役に立つとは限らないって事は覚悟しとかなきゃね(手札に《返礼》握ったまんま勝っちゃう事はよくあるし)。

あと、戦闘には参加しないで除去のように働く《狐の易者》や《兜蛾》みたいなクリーチャーもいる。だから、除去をそれほど無理して取る必要も無く、とにかくマナカーブを整えることに留意してドラフトするべきだ。あと、スペルだと《自然との融和》や、たまに《緊急時》なんかも、プレイに値するカードだね。これらはクリーチャー引換券として状況に最適なクリーチャーに変わってくれるし、マナコストも格安だ。ただし、ボクは持ってこれるカードが2枚以上あるときじゃないと《緊急時》をデッキに入れない。だって無駄カードを抱えるのはイヤだからね。《緊急時》がデッキに入るときはたいてい、爆弾カードをピックできた時とイコールだ。一方《自然との融和》はいつ引いても嬉しいカードだ。マナカーブに沿ったクリーチャーを持って来ることもあるし、盤面への解答を探してくることもある。もし5枚めくって不発に終わっても、そんなライブラリートップをキープすることを考えたら、充分じゃないかな。これらのスペルは生物枠として数えられる上に、生物の質と整合性を整えてくれるんだ。
☆コンバットトリック

コンバットトリックこそが緑白の生命線だって言っても過言じゃない。緑も白もコンバットトリックの豊富な色だから、ぜんぜん取れなかったなんてことは稀なハズ。一言でコンバットトリックと言っても、何種類かに分類できる。マナが軽くてテンポの良いヤツ、パーマネントとして残るヤツ、それにフィニッシャーになるヤツだ。

一番最後のカテゴリーは、環境に2種類あって、どっちもアンコモンだ。そう《杉の力》と《野放しの成長》のことだよ。そうそう、アンコモンと言えば《来世への旅》なんかも便利だ。主に《不退転の意思》みたいな使い方をするんだけれど、いろいろ応用が利く。逆に《蝋燭の輝き》なんかは用途が狭すぎてできればデッキに入れたくない。

コモンのコンバットトリックの多くは、軽くてテンポの良いヤツだ。《木霊の力》《祝福の息吹》《百爪の一撃》はぜひデッキに入れたいカードだし、あとのレポートで採用してる《繕いの手》も使用に耐えるレベルだ。
そして、パーマネントとして残るタイプのはちょっとマナがかかるけど強力だ。《不退転の意思》と《蛇の皮》は緑白で最も重要なコンバットトリックで、接触戦闘からクリーチャーを救うだけでなく、更に大きな脅威として場に君臨させるんだ。テンポの点から見れば、すごい大きなアドバンテージだね。

ボクに言わせれば、《蛇の皮》は過小評価されすぎだ。緑白をやる上で、最低でも1枚は入れておきたいカードだよ。確かに、再生マナまで込んだらちょっと高コストだし、青のバウンスに弱いけど、対戦相手からすれば《蛇の皮》の着いたクリーチャーは悪夢に等しいんだよ。このカードは神河環境で数少ない再生をもたらしてくれるし、再生はほとんどの除去を回避できるんだ。もしトランプル生物にでも《蛇の皮》が着こうものなら、相手の息の根は速やかに止まってしまうだろうね。
☆クリーチャー

緑白デッキではクリーチャーが重要な地位を占めてるし、選択の幅も広いので、それぞれのマナ域に分けて書いていこうと思う。


・1マナ域

1マナ域の生物が取れなかったからって失敗ってワケじゃないけど、何種類かは有用な生物がいるから取れるなら取っておくべきだ。一番最初に挙げておきたいのは《狐の易者》。彼はほとんど除去と同等で、いわば白い《魂の奪取》さ。ボクは、このカードを《手の檻》よりも高く評価している。《手の檻》は3マナもかかるから序盤の展開を犠牲にしちゃうけど、《狐の易者》なら1ターン目に出せて、2〜4ターン目の展開を阻害しない。確かに赤いデッキにはちょっと弱いし、スピリットが少ないデッキには効きにくいけど、このカードが無駄になることなんて殆どない。

あと僕が好きな1マナ圏が《茨の子》かな。コイツが居るだけで、相手は戦闘が一気に難しくなるし、その分のテンポで追加ダメージが入ることが多い。しかも何時でも生贄にできるスピリットだから、デッキに転生が多ければ多いほど輝いてくるんだ。
その他にも1マナのクリーチャーは居るけど、ただのパワー1に僕は魅力を感じない。《灯篭の神》は青に対する良いサイドボードだし、マナ高速のきついデッキになったら《大蛇の葉読み》が便利だ。でも、これらは必須だって程じゃないね。


・2マナ域

2マナ域は混みあうね。でもそのほとんどがシステムクリーチャーで、ビートダウンできる生物となると途端に少なくなる。なのでシステムを差し置いてでも、殴れるクリーチャーを優先すべきだ。2マナ域がしっかり取れていれば、相手より早く殴り始めることができる。2マナ域のベストクリーチャーは《古の法の神》だ。2マナで2/2のサイズを持っていて、しかも便利な能力つき。《大蛇の野伏》は及第点で、コイツが強いかどうかはデッキの中の蛇シナジィによるね。

アンコモンになると、途端に殴れる2マナ域が多くなる。もちろんアンコモンだから毎回取れるとは限んないんだけどね。《薄青幕の侍》は文句の付けようもないアタッカーだけど、マナ拘束が強いんであまり2ターン目に出ることは期待できない。《泥穿ち》も強力なカードだ。時として致命的なダメージ源になるけど、このカードを生かすためには、毎ターン土地を生物化しても大丈夫なように、デッキを低マナ域シフトする必要がある。

2マナ域のシステムクリーチャーは多種多様で、有益なものも少なくない。特に緑のマナ加速生物は秀逸で、2マナ域アタッカーが欠けてる時には高マナ域へのジャンプが生命線になるので、ぜひとも取っておきたい。マナ加速生物が多ければ、4マナ域ヘビーなデッキを組んでも、毎ゲーム3ターン目に4マナ生物をキャストできるんだ。緑白では《大蛇の支援者》の方が、サクらない分《桜族の長老》より若干強い。
《松族の狙撃手》も本当に強力だ。確かに赤や緑のデッキ相手にはただのチャンプブロッカーだけど、青や白のデッキ相手にはゲームを支配するほどの決定力がある。最低でも1枚は欲しいし、2枚取れたら喜んで2枚ともデッキに入れる。そうそう、赤緑デッキ相手に《狙撃手》に《蛇の皮》着けてブロッカーにしたこともあったよ。
《裂け尾の巫女》も悪くないカードだけど、タフネス1なのと起動にマナが必要なのがマイナスだ。この起動コストが気にならないくらいデッキが低マナに寄ってる時なら、アクティブになった《裂け尾の巫女》はホントに強い。
・3マナ域

一番ぶっ壊れたコモンがこのマナ域にある。緑白なら、とにかく優先してそいつらを取るべきだ。そう、《兜蛾》《狐の刃遣い》《蝋鬣の獏》《節くれ塊》《狩猟の神》あたりのカードだね。このマナ域は、アンコやレアも充実している。マナカーブを見ながらピックして、2マナ域から3マナ域にかけて流れるように展開できるデッキを目指すべきだね。

そうそう、他のデッキでは見向きもされないのに、緑白ではぜひ欲しいクリーチャーがいる。1/3のボディを持つナイスガイ、《松族のおとり》だ。こいつの能力は、《そう介》や《蛇の皮》や《不退転の意思》のバックアップがあるとゲームに勝ててしまうほどの影響力がある。緑におけるクリーチャー除去のような働きだ。また、最後の全軍突撃のときには《寄せ餌》的にも使える。緑白をやるなら1枚は押さえておきたいカードだね。


・4マナ域

ここら辺から、マナカーブの下り坂に入る。この4マナ域は、5マナ域以降の枚数とマナ加速の枚数との兼ね合いで、3〜6枚くらいの間で枚数が変動する。カードプールとしては《そう介》や《長雄》を筆頭に、緑のコモンが集中してる。ここが重くなり過ぎないように注意してピックしよう。戦闘要員をちょっとでも多く入れようとすると、4マナ域ヘビーなデッキに成りがちだ。そこをぐっと我慢してこそ成功ドラフトへの道が開ける。キミのデッキにどのクリーチャーが必要なのか、ちゃんと選択しよう。例えば、スピリット型のデッキになったら、《刻みを継ぐもの》の評価はぐっと上がるよ。


・5マナ域以上

ボクはこのマナ域のクリーチャーを3体以下に押さえることにしている。欲しいカードといえば、なんといっても《苔の神》だね。それに、レアのデカくて重いクリーチャーもできれば取りたい。白の重いフライヤーもフィニッシャーとして悪くないし、《無垢の神》なんかは擬似除去として働いてくれる。どんなカードをこのマナ域に採用するかは状況次第だけど、爆弾カードがいっぱい出たからってくれぐれも3枚以下に抑えるようにね。
ボクのPCに保存されてたMOのドラフト履歴の中から、緑白のデッキ2つをお見せしよう。2つともかなりゴッドデッキで、上で述べたことが綺麗に実践できてるのでぜひ見て欲しい。ここまで爆弾カードを含んでない緑白もたくさんドラフトしたけど、残念ながら別のPCに入ってるんで、お見せすることができない。この記事を書き終えたあと、内容を実践すべく緑白をMOでドラフトしてみて、それを追記してみた。デッキ3個目と4個目がそれで、爆弾カードはないけど1マッチも落とすことはなかったよ。

☆デッキ1個目

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
クリーチャー17
1マナ圏 《狐の易者》
2マナ圏 《古の法の神》、2《壌土に住むもの》《松族の狙撃手》
     《薄青幕の侍》、2《大蛇の支援者》
3マナ圏 《節くれ塊》《兜蛾》《松族のおとり》
4マナ圏 《素拳の岩守》《樫族の肉裂き》《南の樹の木霊》
5マナ圏 《尊い蜘蛛》《別れ枝がらみ》《苔の神》

スペル6
《野の源獣》《自然との融和》《不退転の意思》《蛇の皮》
《野放しの成長》《杉の力》

土地17
9《森》、8《平地》
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


☆デッキ2個目

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
クリーチャー16
1マナ圏 《狐の易者》《大蛇の葉読み》
2マナ圏 《薄青幕の侍》《古の法の神》《松族の狙撃手》
     《大蛇の支援者》《桜族の長老》
3マナ圏 《狐の刃遣い》《兜蛾》《松族のおとり》《今田の用心棒、乳目》
4マナ圏 《刻みを継ぐもの》《桜族の春呼び》
5マナ圏 《別れ枝がらみ》《清められしもの、せし郎》《大蛇の守護神》

スペル7
2《自然との融和》、2《祝福の息吹》
《手の檻》《蛇の皮》《浪人の戦棍》

土地17
9《森》、8《平地》
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

見ての通り、2つのデッキリストには共通するカードが何種類かあって、それはボクが必要カードだって書いたやつだ。これらのデッキは《南の樹の木霊》スタートや《せし朗》スタートができてラッキーだった。緑白に進む上で、爆弾カードのフィニッシャーは重要な要素だからね。でも、爆弾カードが出なくても悲観しちゃいけない。デッキ全体のシナジィさえ整ってれば、充分勝てるデッキに仕上がるよ。両方のデッキをよく見て欲しいんだけど、マナ加速もしっかり取れてるし、マナカーブも下に寄ってる。だから、土地17枚でもちゃんと回るんだ。他のデッキだと、土地18枚は必要なとこだよ。
そうそう、いちおう緑白のピック順序リストを書いてみたんだ。レア・アンコ・コモン取り混ぜた完全なピック順序だけど、勿論これはただの指針でしかない。何が取れてて何が取れてないかで、ピックの順序は当然変わってくるし、同じカードが2枚も3枚も必要じゃないようなカードもある。レア同士に順序が着いてるのも意味がないように見えるかもしれないけど、相対的にどれくらいの優先度か判断する基準にはなるよね。もちろん、デッキのシナジィはすごく大切だ。早い段階でピックしたカードが基準になって、シナジィを強めていくピックになることも多い。よくあるのがスピリットで、蛇や侍シナジィなんかもそういうケースだ。

もっとも、侍デッキ組もうとしても緑に侍は1体しか居なくて、しかも謀叛のレアだ。そう考えると、《長雄》《狐の刃遣い》《蛾乗り侍》なんかはどっちにしろピック順位の高いカードだし、あまり意識する必要がないのかもしれない。考慮蛾必要なのはなのは《武野》《正守》《献身的な家来》《栄光への呼び声》あたりかな。

スピリットは、緑白が一番目指しやすいシナジィだ。なにせデッキの半分以上はスピリットになるだろうからね。スピリットクラフトを何枚か取ったら、意識してスピリット型を目指そう。転生も考えなきゃね。転生って言っても、《茨の子》と《月明かりの徘徊者》や《刻みを継ぐもの》だけってのでも充分だけどね。ほとんどの転生はあんまり意識しなくても、ゲーム展開上ナチュラルに転生するわけだし。デッキのほとんどがスピリットだったら、転生付きクリーチャーを優先して取るくらいの感じでいいと思う。あと、スピリットクラフトを早い段階でピックした場合だね。《南の樹の木霊》はもちろん、《泥穿ち》や複数体の《狩猟の神》をピックできた場合なんかもアグレッシブにスピリットを狙ってみるといい。

蛇については言うことがあんまりない。侍と似たようなもんだね。どっちにしろピック順序リストを見てもらって、デッキのシナジィと必須カードから何が足りてないかを比べながらドラフティングを進めるべきだし。ボクが使ってる、緑白のテンプレートもついでに書いておくよ。


☆緑白テンプレート

 6以上:2マナ以下生物(1〜2枚のマナ加速を含む)
 約5:3マナ域生物
 3〜6:4マナ域生物、3マナ域の多さで調整
 3以下:5マナ以上生物
 4〜5:コンバットトリック
 17〜18:土地

☆神河物語ピック順序

《南の樹の木霊/Kodama of the South Tree》
《清められし者、せし郎/Seshiro the Anointed》
《黄昏の守護者、秘加理/Hikari, Twilight Guardian》
《兜蛾/Kabuto Moth》
《八ツ尾半/Eight-and-a-Half-Tails》
《今田家の猟犬、勇丸/Isamaru, Hound of Konda》
《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》
《昇る星、珠眼/Jugan, the Rising Star》
《杉の力/Strength of Cedars》
《せし郎の息子、そう介/Sosuke, Son of Seshiro》
《義理に縛られし者、長雄/Nagao, Bound by Honor》
《狐の刃遣い/Kitsune Blademaster》
《苔の神/Moss Kami》
《古の法の神/Kami of Ancient Law》
《大蛇の支援者/Orochi Sustainer》
《浄火明神/Myojin of Cleansing Fire》
《木霊の力/Kodama’s Might》
《無垢の神/Innocence Kami》
《樫族の肉裂き/Kashi-Tribe Reaver》
《蛇の皮/Serpent Skin》
《金之尾師範/Sensei Golden-Tail》
《来世への旅/Otherworldly Journey》
《不退転の意志/Indomitable Will》
《松族のおとり/Matsu-Tribe Decoy》
《狐の易者/Kitsune Diviner》
《蛾乗りの侍/Mothrider Samurai》
《聖鐘の僧団/Order of the Sacred Bell》
《返礼/Reciprocate》
《手の檻/Cage of Hands》
《根走り/Rootrunner》
《狩猟の神/Kami of the Hunt》
《生真面目な君、昌子/Masako the Humorless》
《祝福の息吹/Blessed Breath》
《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》
《北の樹の木霊/Kodama of the North Tree》
《武道家の庭師/Budoka Gardener》
《刻みを継ぐもの/Burr Grafter》
《薄青幕の侍/Samurai of the Pale Curtain》
《自然との融和/Commune with Nature》
《泥穿ち/Soilshaper》
《残忍な詐欺師/Feral Deceiver》
《永岩城の君主、今田/Konda, Lord of Eiganjo》
《宮殿の野の神/Kami of the Palace Fields》
《大蛇の野伏/Orochi Ranger》
《百爪の神/Hundred-Talon Kami》

ここまでがデッキに入れたいカード。次からが、できればサイドボードに入れておきたいカードだ。

《狐の裂け目歩き/Kitsune Riftwalker》
《虚飾の道の神/Kami of the Painted Road》
《浄火の本殿/Honden of Cleansing Fire》
《生網の本殿/Honden of Life’s Web》
《強風の力/Gale Force》
《灯籠の神/Lantern Kami》
《献身的な家来/Devoted Retainer》
《今田の旗本/Konda’s Hatamoto》
《新参の武士/Bushi Tenderfoot》
《亡霊の牢獄/Ghostly Prison》
《栄光の呼び声/Call to Glory》
《蝋燭の輝き/Candles’ Glow》
《尊い蜘蛛/Venerable Kumo》
《摩滅/Wear Away》
《狐の癒し手/Kitsune Healer》
《謙虚な武道家/Humble Budoka》
《半弓/Hankyu》
《野太刀/No-Dachi》
《寄せ餌/Lure》
《侍の処罰者/Samurai Enforcers》
ここからは、シナジィによっては入ることもあるカードだ。

《伍堂の大槌、天鎖/Tenza, Godo’s Maul》
《遥か忘れられし御幣/Long-Forgotten Gohei》
《武野の大小、正守/Oathkeeper, Takeno’s Daisho》
《侍の御大将、武野/Takeno, Samurai General》
《緊急時/Time of Need》
《せし郎の娘、さ千/Sachi, Daughter of Seshiro》
《花の神/Hana Kami》
《翡翠の彫像/Jade Idol》
《大蛇の孵卵器/Orochi Hatchery》


☆神河謀叛ピック順序

《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
《最後の裁き/Final Judgment》
《蝋鬣の獏/Waxmane Baku》
《素拳の岩守/Iwamori of the Open Fist》
《武道家の学徒/Budoka Pupil》
《信心深い従者/Faithful Squire》
《悟りの武士、勲雄/Isao, Enlightened Bushi》
《今田の用心棒、乳眼/Opal-Eye, Konda’s Yojimbo》
《松族の狙撃手/Matsu-Tribe Sniper》
《天を裂くもの、央誉飛/Oyobi, Who Split the Heavens》
《狐の守護神/Patron of the Kitsune》
《輝く群れ/Shining Shoal》
《野放しの成長/Unchecked Growth》
《脂火玉/Tallowisp》
《塵を飲み込むもの、放粉痢/Hokori, Dust Drinker》
《壌土に住むもの/Loam Dweller》
《節くれ塊/Gnarled Mass》
《笑む猫、憲太郎/Kentaro, the Smiling Cat》
《裂け尾の巫女/Split-Tail Miko》
《別れ枝絡み/Forked-Branch Garami》
《そう介の召喚術/Sosuke’s Summons》
《手裏剣/Shuriken》
《野の源獣/Genju of the Fields》
《天羅至の評決/Terashi’s Verdict》
《生紡ぎ/Lifespinner》
《茨の子/Child of Thorns》
《大蛇の守護神/Patron of the Orochi》
《鱗の大男/Scaled Hulk》
《香杉の源獣/Genju of the Cedars》
《月明かりの徘徊者/Moonlit Strider》
《百爪の一撃/Hundred-Talon Strike》
《目つぶしの粉/Blinding Powder》
《偽りの希望の神/Kami of False Hope》
《桜族の春呼び/Sakura-Tribe Springcaller》
《恩義ある侍/Indebted Samurai》
《繕いの手/Mending Hands》
《銀嵐の侍/Silverstorm Samurai》
《破れ障子の神/Kami of Tattered Shoji》
《花鬣の獏/Petalmane Baku》
《廃院の神主/Empty-Shrine Kannushi》
☆デッキ3個目

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
クリーチャー17
2マナ圏 3《古の法の神》《薄青幕の侍》《松族の狙撃手》
3マナ圏 《武道家の学徒》《兜蛾》《狐の刃遣い》
     《蝋鬣の爆》《狩猟の神》《節くれ塊》
4マナ圏 《刻みを継ぐもの》《月明かりの俳諧者》
     《聖鐘の僧団》《蛾乗り侍》
5マナ圏 《宮殿の野の神》《鱗の大男》

スペル6
2《自然との融和》《木霊の力》《繕いの手》
《手の檻》《返礼》

土地17
9《森》、8《平地》
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

このデッキには失敗が1つある。土地を17枚にしちゃったことだ。本当ならあと1枚《平地》を入れて、《自然との融和》か白白必要なスペルを1枚切るべきだった。ドラフト時の選択として、《古の法の神》3枚目と《無垢の神》が一緒に流れてきたけど、ボクは前者を取った。おかげでマナ域が低くシフトしていい感じになったよ。ちょっとコンバットトリックが頼りないけど、クリーチャーに関しては言うことがない。このデッキはレアを1枚も含んでなくて、ちょっとのアンコと、ほぼコモンで構成されてる。なんら特徴もないように見えるけど、マナカーブが整ってて素晴らしい出来だ。土地が6ターン目まで2枚で止まっちゃったデュエルも勝てたんだから、低マナ域万歳だね。ちなみにそのデュエルは、勝つ瞬間まで3枚しか土地を置けなかったよ。

4個目のデッキはボクがやった中でも最悪の緑白だった。黒から始めて、1パック目5手目辺りで緑白に方向転換したんだ。こんなデッキでも勝てちゃうあたり(おもに《蝋鬣の獏》が偉かったんだけど)、緑白のデッキパワーの証明になるんじゃないかな。コンバットトリックはそんな多くないけど、除去で何とかごまかしたような感じだった。
☆デッキ4個目

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
クリーチャー16
1マナ圏 《狐の易者》
2マナ圏 《古の法の神》《大蛇の野伏》《松族の狙撃手》《大蛇の支援者》
3マナ圏 《狩猟の神》《松族のおとり》《狐の刃遣い》
     2《蝋鬣の爆》、《節くれ塊》
4マナ圏 《刻みを継ぐもの》《残忍な詐欺師》
5マナ圏 2《百爪の神》《苔の神》

スペル7
《自然との融和》《祝福の息吹》《百爪の一撃》《繕いの手》
《天羅至の評決》《返礼》《翡翠の彫像》

土地17
9《森》、8《平地》
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

この記事のリストがキミの役に立てたんだったら、ボクは嬉しいよ。このリストを基に議論をしてみて、自分なりのピック順序を作ってみるのもいいんじゃないかな。ボク自身、このリストで怪しいと思ってるのが《北の樹の木霊》のあたり。でも、実際には《祝福の息吹》より優先して取ったことはないんだから、しょうがないのかも。緑白では《祝福の息吹》がかなり重要なんだけど、フィニッシャーも欲しいしなぁ。

あと、《松族のおとり》が《手の檻》より上に来てるのも不思議だよね。確かに《松族のおとり》は1枚は欲しいカードなんだけど、《手の檻》取っちゃって《おとり》が1週してくるのを期待するのもアリかもね。

ボクがこれだけ緑白で勝ててるのはただのラッキーかもしれないし、ピック順序リストも間違いだらけかもしれない。だから、キミが緑白をどう思ってるか、キミなら緑白のどのカードを優先するか、聞かせて欲しい。じゃあ、緑白をドラフトしたキミの成功を祈って!

最新の日記 一覧

<<  2005年5月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930311234

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索