--土地
このデッキでは、土地が詰まるのは致命的です。6ターン目までは連続でセットランドというのが理想でしょう。《カササギ》と《渇望》のバックアップを考慮すると、26枚というランド量は完璧だと考えています。この土地のうち、何枚かはミシュラ系の土地に充てたいのですが、4枚の《隠れ石》と4枚の《ちらつき蛾の生息地》を何も考えずに投入してしまうのは如何な物かと思います。確かに、26枚の土地のうち8枚くらい無色ランドでもデッキとしては回る筈です。ただ、これが正しいかと言われると、答えはNoです。あくまでそれは机上の空論であり、実際のデュエルでは、引きの偏りなどで思うように青マナが出ないことも多いのです。よって、《隠れ石》か《生息地》のいずれかを使うとします。さて、では、どちらがより優れているでしょうか。私は《隠れ石》だと思います。《生息地》の1ダメージというのはあまりにも小さく、しかも毎ターンマナを要求されるのもマイナスです。《隠れ石》ならいったん6マナを注ぎ込んでしまえば、3/3という十分なサイズとなります。土地の引きすぎを軽減する意味でミシュラ系の土地を入れるのであれば、《隠れ石》3枚で充分です。あまり《島》を減らしすぎると、思ったように《枷》が動かなくなってしまう恐れもありますし。
それと、青マナが出る《水辺の学舎、水面院》は、普通の《島》に比べて明らかに優れた存在です。ただ一つ欠点があるとすれば、《枷》のカウントに入らないことだけでしょう。《水面院》は、《京河》をアンタップしてブロッカーにしたり、相手の《死者の嘆き、崩老卑l》を殺したりできます。デッキに1枚だけ伝説の土地を刺しておくのは、もはや紳士の嗜みといえるでしょう。
--サイドボード
《機械の行進》
スタンダードのデッキを組んだときに真っ先に考えるべきことは、いかに親和に対抗するかです。親和は環境最強で、かつ、人気の高いアーキタイプです。青には対親和の最終兵器というべき《機械の行進》が存在します。このカードは、相手の茶土地をロックしつつ、《頭蓋囲い》を無害な2/2生物に変えてくれます。ただ、《機械の行進》だけで勝てるわけではないのため過信は禁物です。《行進》を出す前に展開された脅威は場に残っているはずですし、《霊気の薬瓶》や《空僻地》《ちらつき蛾の生息地》などで、まだまだ相手は展開可能なのです。でも、《行進》に加えて何らかの対抗処置があった場合、《行進》を張れた時点でゲームはほぼ勝ちといって過言ではありません。
《秘法の障壁》
このカードには2通りの使い方があります。序盤は相手の土地を縛り、中盤以降は大きく育った《荒廃者》や《頭蓋囲い》の付いた生物をタップします。これだけの効果がありながら、《秘法の障壁》はわずか2マナとお買い得です。もちろん4枚投入します。
《無効》
4枚目の《無効》も対親和用です。これで合計9枚ものカードを対親和に割いているわけですが、決してやり過ぎだとは考えていません。しかし、一部のプレイヤーのように《機械の行進》や《秘法の障壁》をメインボードから投入するのには賛同しかねます。以下に親和がメタの中心とはいえ、せいぜい環境に30%程度しか居ないのですから、残りの70%のマッチアップで無駄になるカードをメインに入れるのは間違いなのです。よって、汎用性の高い《無効》のみをメインに残しました。このカードは対親和以外にも、《真面目な身代わり》《忘却石》《精神隷属器》《秘法の障壁》など様々なカードをカウンターしてくれるので、無駄になりにくいのです。
《時間の名人》
これは、青単にとって致命的な《母聖樹》に対する回答です。しかも、メタ内2番手たるトロンに対して強烈なプレッシャーともなるのです。土地を毎ターンに渡りバウンスし続けて相手のマナを縛るのは、トロンのみならずコントロールにも効く戦術です。
《最後の言葉》《京河》
サイドボードの残り3枚は、主にメインに入れた《無効》と入れ替えられることの多いカードです。《無効》が効かず、かつ《時間の名人》も遅すぎて入れられないマッチアップ、すなわち青緑コントロールや赤緑、黒緑デスクラウドなどにサイドインします。
このデッキでは、土地が詰まるのは致命的です。6ターン目までは連続でセットランドというのが理想でしょう。《カササギ》と《渇望》のバックアップを考慮すると、26枚というランド量は完璧だと考えています。この土地のうち、何枚かはミシュラ系の土地に充てたいのですが、4枚の《隠れ石》と4枚の《ちらつき蛾の生息地》を何も考えずに投入してしまうのは如何な物かと思います。確かに、26枚の土地のうち8枚くらい無色ランドでもデッキとしては回る筈です。ただ、これが正しいかと言われると、答えはNoです。あくまでそれは机上の空論であり、実際のデュエルでは、引きの偏りなどで思うように青マナが出ないことも多いのです。よって、《隠れ石》か《生息地》のいずれかを使うとします。さて、では、どちらがより優れているでしょうか。私は《隠れ石》だと思います。《生息地》の1ダメージというのはあまりにも小さく、しかも毎ターンマナを要求されるのもマイナスです。《隠れ石》ならいったん6マナを注ぎ込んでしまえば、3/3という十分なサイズとなります。土地の引きすぎを軽減する意味でミシュラ系の土地を入れるのであれば、《隠れ石》3枚で充分です。あまり《島》を減らしすぎると、思ったように《枷》が動かなくなってしまう恐れもありますし。
それと、青マナが出る《水辺の学舎、水面院》は、普通の《島》に比べて明らかに優れた存在です。ただ一つ欠点があるとすれば、《枷》のカウントに入らないことだけでしょう。《水面院》は、《京河》をアンタップしてブロッカーにしたり、相手の《死者の嘆き、崩老卑l》を殺したりできます。デッキに1枚だけ伝説の土地を刺しておくのは、もはや紳士の嗜みといえるでしょう。
--サイドボード
《機械の行進》
スタンダードのデッキを組んだときに真っ先に考えるべきことは、いかに親和に対抗するかです。親和は環境最強で、かつ、人気の高いアーキタイプです。青には対親和の最終兵器というべき《機械の行進》が存在します。このカードは、相手の茶土地をロックしつつ、《頭蓋囲い》を無害な2/2生物に変えてくれます。ただ、《機械の行進》だけで勝てるわけではないのため過信は禁物です。《行進》を出す前に展開された脅威は場に残っているはずですし、《霊気の薬瓶》や《空僻地》《ちらつき蛾の生息地》などで、まだまだ相手は展開可能なのです。でも、《行進》に加えて何らかの対抗処置があった場合、《行進》を張れた時点でゲームはほぼ勝ちといって過言ではありません。
《秘法の障壁》
このカードには2通りの使い方があります。序盤は相手の土地を縛り、中盤以降は大きく育った《荒廃者》や《頭蓋囲い》の付いた生物をタップします。これだけの効果がありながら、《秘法の障壁》はわずか2マナとお買い得です。もちろん4枚投入します。
《無効》
4枚目の《無効》も対親和用です。これで合計9枚ものカードを対親和に割いているわけですが、決してやり過ぎだとは考えていません。しかし、一部のプレイヤーのように《機械の行進》や《秘法の障壁》をメインボードから投入するのには賛同しかねます。以下に親和がメタの中心とはいえ、せいぜい環境に30%程度しか居ないのですから、残りの70%のマッチアップで無駄になるカードをメインに入れるのは間違いなのです。よって、汎用性の高い《無効》のみをメインに残しました。このカードは対親和以外にも、《真面目な身代わり》《忘却石》《精神隷属器》《秘法の障壁》など様々なカードをカウンターしてくれるので、無駄になりにくいのです。
《時間の名人》
これは、青単にとって致命的な《母聖樹》に対する回答です。しかも、メタ内2番手たるトロンに対して強烈なプレッシャーともなるのです。土地を毎ターンに渡りバウンスし続けて相手のマナを縛るのは、トロンのみならずコントロールにも効く戦術です。
《最後の言葉》《京河》
サイドボードの残り3枚は、主にメインに入れた《無効》と入れ替えられることの多いカードです。《無効》が効かず、かつ《時間の名人》も遅すぎて入れられないマッチアップ、すなわち青緑コントロールや赤緑、黒緑デスクラウドなどにサイドインします。
--カウンター呪文
近来のスタンダードには多種多様なカウンター呪文が存在します。《卑下》《マナ漏出》《無効》《邪魔》《巻き直し》《思考縛り》《最後の言葉》、枚挙に暇がありません。しかして、親和最強のこの環境では4マナのカウンターというのは若干重く感じます。3ターン目以降が重要となるマッチアップ用に、《巻き直し》や《最後の言葉》はサイドに用意しておくのが良いでしょう。《邪魔》はコスト的にギリギリで、メイン4枚の使用に耐えます。私のデッキでは、カウンターに15枚のスロットを割きました。《卑下》4枚、《マナ漏出》4枚、《無効》3枚、《邪魔》4枚です。けっこうな量でしょう? 過去のサイカトグやウェイクなんかを紐解いても、15枚という量はちょっとお目に懸かれませんよ。
《無効》
これは、親和以外のデッキにはちょっと用途が限られたカウンターとなってしまい、若干はサイドアウトするでしょうが、完全には無駄カードになることはない筈です。《タリスマン》《精神隷属器》《独楽》《身代わり》、その他様々なアーティファクトやエンチャントが環境には存在しています。そして、《無効》は対親和において信じられないほどテンポの良い、最良の防御手段となりえるのです。たった1マナで《対抗呪文》にも等しい効果の得られる《無効》は、親和のスピードに付いて行く為に必須と言っていいでしょう。
《邪魔》
確定カウンターとしては環境最強で、しかもちょっと嬉しいオマケ付き。それが《邪魔》です。このカードは、青使いの頭痛の種となってきた《永遠の証人》に対してリムーブにも等しい効果を発揮し、また《記憶の欠落》のようにも使えるので事故った相手にも追い討ちをかけられます。このような柔軟性こそ《邪魔》の強さでしょう。
《マナ漏出》《卑下》
カウンター基盤を補完してくれるのがこの2つのスペルです。残念ながら、スタンダードでは殆どのデッキが何かしらのマナ加速を入れているので、対戦相手がこのマナ追加支払い型のカウンターを躱わすのは造作もないでしょう。でも、これらが完全に無駄カードになるマッチアップは在りませんし、2ターン目に撃つにはベストなカードであることに変わりはありません。
--コントロール呪文
《残響する真実》
このデッキには、場に出てしまったパーマネントを処理するカードが絶対に必要です。対戦相手の全てのカードをカウンターできる訳はないのですから。しばしば、あなたは4ターン目にタップアウトで《泥棒カササギ》をプレイする必要に迫られるでしょうし、その隙に相手が致命的なカードを通してしまうこともあります。でも、そこで《残響する真実》を撃ってやればいいのです。《残響する真実》はわずか2マナ、それに対してバウンスされたカードはそれより高いマナ域のカードな筈です。よって、《残響する真実》によってテンポ的なアドバンテージを稼ぐことができます。また、このカードは、対親和において《エイトグ》や《荒廃者》の致命的な一撃を躱わすという役割もあります。いったんバウンスを見せてしまえば、親和側も迂闊には全てのアーティファクトを生け贄にする事ができなくなるでしょう。
《ヴィダルケンの枷》
このデッキが青単である理由の一つがこのカードです。《枷》は、“支配魔法型”のカードの中で、歴代最高の性能を持っています。もし、奪ったクリーチャーが殺されたら、また次を奪えばいいんですから! しばしば、《枷》で相手の最強クリーチャーではなく、その取り巻きから奪っていくのが正解なこともあります。そして最強クリーチャーをチャンプブロックし続けて、取り巻きが居なくなったところで、満を持してそのクリーチャーを奪えばいいのです。
親和は通常、アーティファクト除去手段を持たないので、《枷》は良く効きます。一方、多数のアーティファクト除去を擁する緑デッキには、《枷》はいいマトとなってしまいます。なにせ、このデッキ唯一のアーティファクトが《枷》なのです。では、サイド後は《枷》を抜いてしまうべきでしょうか? 実はそんなことはなく、対緑においても、壊されさえしなければ非常に強力なのです。あなたが《枷》をプレイした時に必ずしも相手が《酸化》や《シャーマン》を引いてるとは限りませんし、よしんば引いていたとしても、あなたはカウンターや《残響する真実》で守ることもできるのですから。
--ドロー手段
《泥棒カササギ》
このカードは8版の知られざる財産であり、私が青単を組む上で最も重要な部分のひとつです。不思議なことに、ネット上に出回っている青単で《カササギ》を使用したものを見たことがないのですが、何故なのか理解に苦しみます。過去の青単では《知恵の蛇》や《ミューズの囁き》が非常に強力なドロー手段として採用されていましたが、《カササギ》もこれらのカードに勝るとも劣らない実力の持ち主なのです。ゲームが長引くにつれ、相手の2倍のカードを引けるという事実は重要な意味を持ってきます。当たり前ですね。しかも、《カササギ》はタフネスが3もあるので、メタ的に主要な《静電気の稲妻》や《マグマの噴出》では殺せないのです。
《知識の渇望》
このカードは、スタンダードのほぼ全ての青系コントロールで4枚投入が当たり前だと考えられていますが、個人的にはあまり好きではありません。ほとんどの場合、3枚引いて2枚捨てるだけで手札が増えないですし、こと青単においては捨てる為のアーティファクトなんてそう多くはありません。確かに、3枚引いて2枚捨てるという行動自体は、より多くのカードにアクセスしてるわけですから悪いことではありません。ただ、特にキーカードに依存するデッキでない場合、その行動自体にどれほどの意味があるでしょうか。しかも《渇望》は3マナ、決して軽くはありません。このタイプのデッキに真に必要なドロースペルは、単純にアドバンテージの稼げるタイプの方が良いのです。でも、結局のところスタンダードにはあまり有用な選択肢がなく、結局のところ2枚のみデッキに採用することになりました。
近来のスタンダードには多種多様なカウンター呪文が存在します。《卑下》《マナ漏出》《無効》《邪魔》《巻き直し》《思考縛り》《最後の言葉》、枚挙に暇がありません。しかして、親和最強のこの環境では4マナのカウンターというのは若干重く感じます。3ターン目以降が重要となるマッチアップ用に、《巻き直し》や《最後の言葉》はサイドに用意しておくのが良いでしょう。《邪魔》はコスト的にギリギリで、メイン4枚の使用に耐えます。私のデッキでは、カウンターに15枚のスロットを割きました。《卑下》4枚、《マナ漏出》4枚、《無効》3枚、《邪魔》4枚です。けっこうな量でしょう? 過去のサイカトグやウェイクなんかを紐解いても、15枚という量はちょっとお目に懸かれませんよ。
《無効》
これは、親和以外のデッキにはちょっと用途が限られたカウンターとなってしまい、若干はサイドアウトするでしょうが、完全には無駄カードになることはない筈です。《タリスマン》《精神隷属器》《独楽》《身代わり》、その他様々なアーティファクトやエンチャントが環境には存在しています。そして、《無効》は対親和において信じられないほどテンポの良い、最良の防御手段となりえるのです。たった1マナで《対抗呪文》にも等しい効果の得られる《無効》は、親和のスピードに付いて行く為に必須と言っていいでしょう。
《邪魔》
確定カウンターとしては環境最強で、しかもちょっと嬉しいオマケ付き。それが《邪魔》です。このカードは、青使いの頭痛の種となってきた《永遠の証人》に対してリムーブにも等しい効果を発揮し、また《記憶の欠落》のようにも使えるので事故った相手にも追い討ちをかけられます。このような柔軟性こそ《邪魔》の強さでしょう。
《マナ漏出》《卑下》
カウンター基盤を補完してくれるのがこの2つのスペルです。残念ながら、スタンダードでは殆どのデッキが何かしらのマナ加速を入れているので、対戦相手がこのマナ追加支払い型のカウンターを躱わすのは造作もないでしょう。でも、これらが完全に無駄カードになるマッチアップは在りませんし、2ターン目に撃つにはベストなカードであることに変わりはありません。
--コントロール呪文
《残響する真実》
このデッキには、場に出てしまったパーマネントを処理するカードが絶対に必要です。対戦相手の全てのカードをカウンターできる訳はないのですから。しばしば、あなたは4ターン目にタップアウトで《泥棒カササギ》をプレイする必要に迫られるでしょうし、その隙に相手が致命的なカードを通してしまうこともあります。でも、そこで《残響する真実》を撃ってやればいいのです。《残響する真実》はわずか2マナ、それに対してバウンスされたカードはそれより高いマナ域のカードな筈です。よって、《残響する真実》によってテンポ的なアドバンテージを稼ぐことができます。また、このカードは、対親和において《エイトグ》や《荒廃者》の致命的な一撃を躱わすという役割もあります。いったんバウンスを見せてしまえば、親和側も迂闊には全てのアーティファクトを生け贄にする事ができなくなるでしょう。
《ヴィダルケンの枷》
このデッキが青単である理由の一つがこのカードです。《枷》は、“支配魔法型”のカードの中で、歴代最高の性能を持っています。もし、奪ったクリーチャーが殺されたら、また次を奪えばいいんですから! しばしば、《枷》で相手の最強クリーチャーではなく、その取り巻きから奪っていくのが正解なこともあります。そして最強クリーチャーをチャンプブロックし続けて、取り巻きが居なくなったところで、満を持してそのクリーチャーを奪えばいいのです。
親和は通常、アーティファクト除去手段を持たないので、《枷》は良く効きます。一方、多数のアーティファクト除去を擁する緑デッキには、《枷》はいいマトとなってしまいます。なにせ、このデッキ唯一のアーティファクトが《枷》なのです。では、サイド後は《枷》を抜いてしまうべきでしょうか? 実はそんなことはなく、対緑においても、壊されさえしなければ非常に強力なのです。あなたが《枷》をプレイした時に必ずしも相手が《酸化》や《シャーマン》を引いてるとは限りませんし、よしんば引いていたとしても、あなたはカウンターや《残響する真実》で守ることもできるのですから。
--ドロー手段
《泥棒カササギ》
このカードは8版の知られざる財産であり、私が青単を組む上で最も重要な部分のひとつです。不思議なことに、ネット上に出回っている青単で《カササギ》を使用したものを見たことがないのですが、何故なのか理解に苦しみます。過去の青単では《知恵の蛇》や《ミューズの囁き》が非常に強力なドロー手段として採用されていましたが、《カササギ》もこれらのカードに勝るとも劣らない実力の持ち主なのです。ゲームが長引くにつれ、相手の2倍のカードを引けるという事実は重要な意味を持ってきます。当たり前ですね。しかも、《カササギ》はタフネスが3もあるので、メタ的に主要な《静電気の稲妻》や《マグマの噴出》では殺せないのです。
《知識の渇望》
このカードは、スタンダードのほぼ全ての青系コントロールで4枚投入が当たり前だと考えられていますが、個人的にはあまり好きではありません。ほとんどの場合、3枚引いて2枚捨てるだけで手札が増えないですし、こと青単においては捨てる為のアーティファクトなんてそう多くはありません。確かに、3枚引いて2枚捨てるという行動自体は、より多くのカードにアクセスしてるわけですから悪いことではありません。ただ、特にキーカードに依存するデッキでない場合、その行動自体にどれほどの意味があるでしょうか。しかも《渇望》は3マナ、決して軽くはありません。このタイプのデッキに真に必要なドロースペルは、単純にアドバンテージの稼げるタイプの方が良いのです。でも、結局のところスタンダードにはあまり有用な選択肢がなく、結局のところ2枚のみデッキに採用することになりました。
次に、デッキの最終選考から漏れたカードについて解説します。これで「なんでこのカードが入ってないんだ?」という疑問もスッキリ解消する筈です。
《旅人のガラクタ》《タリスマン》
マナ加速は確かに有用ですが、この手のマナ加速は相手のアーティファクト破壊の餌食になり易いのです。マナ基盤が攻撃しやすいとなれば、相手に付け入る隙を与えてしまいます。逆に1〜3ターン目までアンタップ状態で構えていれば、相手のアクションに対して隙なくカウンターを行えます。よって、アーティファクトマナはこのデッキには合わないのです。その分、土地の増量に充てた方がマシでしょう。
《真面目な身代わり》
これが出る頃にはもう既に4枚も土地を展開していますし、4マナ域にはより優れた《泥棒カササギ》が居ます。
《時間停止》
これを《抹消》対策として採用する人もいますし、《母聖樹》+《歯と爪》コンボ対策と考える人もいます。しかし、どちらにしろこのカードは重過ぎますし、《母聖樹》対策なら《時間の名人》で充分でしょう。
《袖の下》
思ったほどはトロンに効きません。《袖の下》を撃ってクリーチャーを奪ったとしても、相手は更にその対抗策を《歯と爪》で探して来れるのです。《母聖樹》にバックアップされた《粗野な覚醒》や《歯と爪》に対して、《袖の下》はあまりに無力であり、また《時間の名人》の方がトロンには効果的です。赤緑や黒緑デスクラウドにもそれなりに効くのですが、《無効》を抜いて《最後の言葉》2枚と《京河》1枚というサイドプランを突き崩す程ではありません。
《けちな贈り物》
断じて《嘘か真か》ではありません。確かに同じマナコストですし相手にカードを分けさせるのも同じですが、《嘘か真か》なら確実に欲しいものが手に入るのに対して、《けちな贈り物》は本当に欲しいものは手に入らないのです。
《忌みの像》
効果覿面(てきめん)という程ではありませんし、他に入れるべきカードがあるはずです。確かに《秘法の障壁》とのタッグは凶悪ですが、ゲームに勝てるくらいのインパクトはありません。たとえ《秘法の障壁》《無効》《機械の行進》《忌みの像》で対親和の完璧な布陣を引いても、《エイトグ》と《信奉者》の前に成す術もなく敗れることはよくあります。○○対策系カードは、過信が禁物なのです。親和に対して9枚サイドインするということは、メインから入れるほどの強いカードを9枚も抜くという事を忘れないで下さい。これ以上、サイドに割くスロットを増やしたところで、対親和性能が上がるとは到底思えません。
《忘却石》
青単デッキにとっては《神の怒り》足り得るカードです。しかし、起動までの8マナは重く、アーティファクト破壊が蔓延する環境ではあまりに心許なく思えます。しかもこのデッキには《泥棒カササギ》など有益なパーマネントも多く、それらをまとめて流してしまう恐れもあるのです。弱くはないのですが重過ぎる、これがこのカードに対する評価です。
《深遠の覗き見》
これが《衝動》なら良かったんですが、インスタントかソーサリーしか持って来れないというのは汎用性に欠きます。序盤の土地事故を回避できませんしね。
《呪師の弟子》
これは《泥棒カササギ》の下位互換です。タフネスが2しかないので、相手の手札に余っている《静電気の稲妻》《マグマの噴出》《残響する衰微》の格好の餌食になってしまいます。しかも起動に要する3マナをキープしなければいけないので、テンポが悪くなります。確かに2マナで場に出るので相手のカウンターをかいくぐり易いですが、それでも私は《カササギ》の方が強いと思います。
《霊感》
4マナで2枚ドローは、コストに見合いません。これが3マナならまだ考慮に入れたのですが、4マナの時点で存在価値すら認めません。
《血清の幻視》
これを入れるとしたら、少し土地を削らなければいけない筈です。それは即ち、土地を途切れさせないために1-3ターン目に《血清の幻視》を撃たざるをえない場面があり得るという事です。序盤にマナを寝かせてしまうのは青単のスタイルじゃありませんよね。カウンターを構えてこその青単です。後半に引いても、カードアドバンテージが取れる訳ではありませんし、序盤に引いてもマナ喰い虫です。このカードはあまり使いたくありません。
《集中》
これも《泥棒カササギ》の方が優れています。毎ターン継続的にカードを引ける方が、一気に3枚引くよりも長期戦略に向きます。私は未だかつて「《集中》引いたからゲームに勝っちゃった」という体験はしたことがありません。そう、《集中》はアタックもブロックもしてくれないのです。デッキには、メインフェイズから4マナを要するドロー手段にそんな多くスロットを割く余裕などありません。ですから、私には《カササギ》だけで充分です。
《風見の本殿》
1マナ重くなった上にレジェンドになった《カササギ》です。これのメリットは、《カササギ》に比べて除去されにくいことですが、それでも私は《カササギ》を選びます。
《旅人のガラクタ》《タリスマン》
マナ加速は確かに有用ですが、この手のマナ加速は相手のアーティファクト破壊の餌食になり易いのです。マナ基盤が攻撃しやすいとなれば、相手に付け入る隙を与えてしまいます。逆に1〜3ターン目までアンタップ状態で構えていれば、相手のアクションに対して隙なくカウンターを行えます。よって、アーティファクトマナはこのデッキには合わないのです。その分、土地の増量に充てた方がマシでしょう。
《真面目な身代わり》
これが出る頃にはもう既に4枚も土地を展開していますし、4マナ域にはより優れた《泥棒カササギ》が居ます。
《時間停止》
これを《抹消》対策として採用する人もいますし、《母聖樹》+《歯と爪》コンボ対策と考える人もいます。しかし、どちらにしろこのカードは重過ぎますし、《母聖樹》対策なら《時間の名人》で充分でしょう。
《袖の下》
思ったほどはトロンに効きません。《袖の下》を撃ってクリーチャーを奪ったとしても、相手は更にその対抗策を《歯と爪》で探して来れるのです。《母聖樹》にバックアップされた《粗野な覚醒》や《歯と爪》に対して、《袖の下》はあまりに無力であり、また《時間の名人》の方がトロンには効果的です。赤緑や黒緑デスクラウドにもそれなりに効くのですが、《無効》を抜いて《最後の言葉》2枚と《京河》1枚というサイドプランを突き崩す程ではありません。
《けちな贈り物》
断じて《嘘か真か》ではありません。確かに同じマナコストですし相手にカードを分けさせるのも同じですが、《嘘か真か》なら確実に欲しいものが手に入るのに対して、《けちな贈り物》は本当に欲しいものは手に入らないのです。
《忌みの像》
効果覿面(てきめん)という程ではありませんし、他に入れるべきカードがあるはずです。確かに《秘法の障壁》とのタッグは凶悪ですが、ゲームに勝てるくらいのインパクトはありません。たとえ《秘法の障壁》《無効》《機械の行進》《忌みの像》で対親和の完璧な布陣を引いても、《エイトグ》と《信奉者》の前に成す術もなく敗れることはよくあります。○○対策系カードは、過信が禁物なのです。親和に対して9枚サイドインするということは、メインから入れるほどの強いカードを9枚も抜くという事を忘れないで下さい。これ以上、サイドに割くスロットを増やしたところで、対親和性能が上がるとは到底思えません。
《忘却石》
青単デッキにとっては《神の怒り》足り得るカードです。しかし、起動までの8マナは重く、アーティファクト破壊が蔓延する環境ではあまりに心許なく思えます。しかもこのデッキには《泥棒カササギ》など有益なパーマネントも多く、それらをまとめて流してしまう恐れもあるのです。弱くはないのですが重過ぎる、これがこのカードに対する評価です。
《深遠の覗き見》
これが《衝動》なら良かったんですが、インスタントかソーサリーしか持って来れないというのは汎用性に欠きます。序盤の土地事故を回避できませんしね。
《呪師の弟子》
これは《泥棒カササギ》の下位互換です。タフネスが2しかないので、相手の手札に余っている《静電気の稲妻》《マグマの噴出》《残響する衰微》の格好の餌食になってしまいます。しかも起動に要する3マナをキープしなければいけないので、テンポが悪くなります。確かに2マナで場に出るので相手のカウンターをかいくぐり易いですが、それでも私は《カササギ》の方が強いと思います。
《霊感》
4マナで2枚ドローは、コストに見合いません。これが3マナならまだ考慮に入れたのですが、4マナの時点で存在価値すら認めません。
《血清の幻視》
これを入れるとしたら、少し土地を削らなければいけない筈です。それは即ち、土地を途切れさせないために1-3ターン目に《血清の幻視》を撃たざるをえない場面があり得るという事です。序盤にマナを寝かせてしまうのは青単のスタイルじゃありませんよね。カウンターを構えてこその青単です。後半に引いても、カードアドバンテージが取れる訳ではありませんし、序盤に引いてもマナ喰い虫です。このカードはあまり使いたくありません。
《集中》
これも《泥棒カササギ》の方が優れています。毎ターン継続的にカードを引ける方が、一気に3枚引くよりも長期戦略に向きます。私は未だかつて「《集中》引いたからゲームに勝っちゃった」という体験はしたことがありません。そう、《集中》はアタックもブロックもしてくれないのです。デッキには、メインフェイズから4マナを要するドロー手段にそんな多くスロットを割く余裕などありません。ですから、私には《カササギ》だけで充分です。
《風見の本殿》
1マナ重くなった上にレジェンドになった《カササギ》です。これのメリットは、《カササギ》に比べて除去されにくいことですが、それでも私は《カササギ》を選びます。
青単コントロール
------------Frank Karsten
青いコントロールデッキはマジック黎明期から存在していました。そして、その青系コントロールのほぼ全てに搭載されていたのが、ご存知《対抗呪文/Counterspell》でした。相手の唱えるどんな呪文もたった2マナで「No!」と言えるのはまさに驚異的です。まるでゲームを支配しているような高揚感は多くのプレイヤーたちを魅了していきました。青いデッキは、使う側には快楽この上ないのですが、一方で、使われる側には苦痛この上ないものです。さて、この記事ではスタンダードにおける青単について述べてみましょう。どの色の助けも借りない完全なる青“単”です。もちろん、白を足しての《神の怒り》や、緑を足しての《永遠の証人》も魅力的ですが、青は単色でも充分デッキとして成立するのです。単色であるが故、色事故を回避できるのはもちろんのこと、《島》以外の基本地形を使う必要がないので《ヴィダルケンの枷》の力を遺憾なく発揮できるというメリットもあります。
しかし、ここで一つ疑問があります。青単はスタンダードで最良のデッキたり得るでしょうか? 残念ながら答えはノーです。青単は、親和とトロンという環境の2大巨頭デッキに対して、あまり有利とはいえません。でも、絶望的なまでに相性が悪いかというと、そうでもなく、実は青単は環境のほぼ全てのデッキとそれなりには戦えるのです。
もし、スタンダードの大会でぜったい勝ちたいのなら、私はまず親和をお薦めします。親和は間違いなく環境のベストデッキですからね。デッキパワーの高さはもとより、勝てないマッチアップが存在しないというのが親和最強たる所以です。でも、もし貴方が《荒廃者》と《信奉者》に飽き飽きしていて、しかもカウンターデッキがお好きならば、ぜひ青単を手にとってみて下さい。
私がこれからお見せする青単は、往年のドローGO型のデッキとは若干違います。ドローGOは、対戦相手のプレイするスペルほぼ全てを打ち消すために、莫大な量のカウンターを積んでいます。でも、最近のスタンダードでは、親和はカウンターで凌ぎきるにはあまりにも速すぎますし、トロンは《母聖樹》を探し出してくることで、カウンターベースのデッキを根本から崩壊させます。しかも、《無効》《マナ漏出》《卑下》といったカウンターは、確実に致命的なスペルを打ち消せるとは限りません。ですので、私のデッキのゲームプランは、序盤をカウンターで耐え、中盤は《泥棒カササギ》と《ヴィダルケンの枷》で盤面をコントロールし、終盤は《メロク》や《京河》で一気に片を付けるといった感じです。時にはタップアウトでフィニッシャーをキャストすることもありますが、この戦略はだいたい上手くいきます。
新環境になってすぐに、マイク・フローレスが青単コントロールの優位性について述べてました。また、クリス・ゴディングはクイーンランドの州選手権を青単で優勝し、充分にトーナメントレベルのデッキであることを証明してくれました。
それらを踏まえた上で、私のデッキをお見せしましょう。
クリーチャー:9
4《泥棒カササギ/Thieving Magpie》
3《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror》
2《潮の星、京河/Keiga, the Tide Star》
スペル:25
3《無効/Annul》
4《マナ漏出/Mana Leak》
4《卑下/Condescend》
4《邪魔/Hinder》
4《残響する真実/Echoing Truth》
4《ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles》
2《知識の渇望/Thirst for Knowledge》
土地:26
3《隠れ石/Stalking Stones》
1《水辺の学舎、水面院/Minamo, School at Water’s Edge》
22《島/Island》
サイドボード:15
4《機械の行進/March of the Machines》
4《秘宝の障壁/Relic Barrier》
3《時間の名人/Temporal Adept》
2《最後の言葉/Last Word》
1《潮の星、京河/Keiga, the Tide Star》
1《無効/Annul》
どうでしょう? さて、ではカード選択について解説を加えていきましょうか。
--青いレジェンドたち
《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror》
これは神河リミテッドでは間違いなく最強カードの一角ですが、実は構築でもかなりのパワーの持ち主なのです。エクステンデッドですら、このカードは使われているんですよ。実際、私はPTコロンバスにアルーレンで出場しましたが、サイドにはこのカードを仕込んでおきました。何故ですって? アルーレンのような特定のカードに依存するコンボデッキは《頭蓋の摘出》に弱いので、《生ける願い》からの第二の勝ち手段が必須だったんです。《メロク》は、この役目にうってつけでした。実は、私はアルーレンコンボで勝ったのと同じ位の数、この《メロク》によって勝ったんですよ。少し話が逸れましたが、《メロク》はこれ程のパワーカードでありまして、いわんやスタンダードの青単をや、といった所です。攻撃と防御の両面において、《メロク》は大活躍してくれるでしょう。
《潮の星、京河/Keiga, the Tide Star》
まぁ神河レジェンドの中では《メロク》がベストカードでしょうが、《京河》も決して引けを取りません。相手のクリーチャーを奪うこの能力は、緑系デッキと対戦した時にその威力を最大限発揮します。また、この能力を恐れて相手が《京河》を殺さなかったら、それはそれで5/5飛行が迅速に相手の息の根を止めてしまうのです。
------------Frank Karsten
青いコントロールデッキはマジック黎明期から存在していました。そして、その青系コントロールのほぼ全てに搭載されていたのが、ご存知《対抗呪文/Counterspell》でした。相手の唱えるどんな呪文もたった2マナで「No!」と言えるのはまさに驚異的です。まるでゲームを支配しているような高揚感は多くのプレイヤーたちを魅了していきました。青いデッキは、使う側には快楽この上ないのですが、一方で、使われる側には苦痛この上ないものです。さて、この記事ではスタンダードにおける青単について述べてみましょう。どの色の助けも借りない完全なる青“単”です。もちろん、白を足しての《神の怒り》や、緑を足しての《永遠の証人》も魅力的ですが、青は単色でも充分デッキとして成立するのです。単色であるが故、色事故を回避できるのはもちろんのこと、《島》以外の基本地形を使う必要がないので《ヴィダルケンの枷》の力を遺憾なく発揮できるというメリットもあります。
しかし、ここで一つ疑問があります。青単はスタンダードで最良のデッキたり得るでしょうか? 残念ながら答えはノーです。青単は、親和とトロンという環境の2大巨頭デッキに対して、あまり有利とはいえません。でも、絶望的なまでに相性が悪いかというと、そうでもなく、実は青単は環境のほぼ全てのデッキとそれなりには戦えるのです。
もし、スタンダードの大会でぜったい勝ちたいのなら、私はまず親和をお薦めします。親和は間違いなく環境のベストデッキですからね。デッキパワーの高さはもとより、勝てないマッチアップが存在しないというのが親和最強たる所以です。でも、もし貴方が《荒廃者》と《信奉者》に飽き飽きしていて、しかもカウンターデッキがお好きならば、ぜひ青単を手にとってみて下さい。
私がこれからお見せする青単は、往年のドローGO型のデッキとは若干違います。ドローGOは、対戦相手のプレイするスペルほぼ全てを打ち消すために、莫大な量のカウンターを積んでいます。でも、最近のスタンダードでは、親和はカウンターで凌ぎきるにはあまりにも速すぎますし、トロンは《母聖樹》を探し出してくることで、カウンターベースのデッキを根本から崩壊させます。しかも、《無効》《マナ漏出》《卑下》といったカウンターは、確実に致命的なスペルを打ち消せるとは限りません。ですので、私のデッキのゲームプランは、序盤をカウンターで耐え、中盤は《泥棒カササギ》と《ヴィダルケンの枷》で盤面をコントロールし、終盤は《メロク》や《京河》で一気に片を付けるといった感じです。時にはタップアウトでフィニッシャーをキャストすることもありますが、この戦略はだいたい上手くいきます。
新環境になってすぐに、マイク・フローレスが青単コントロールの優位性について述べてました。また、クリス・ゴディングはクイーンランドの州選手権を青単で優勝し、充分にトーナメントレベルのデッキであることを証明してくれました。
それらを踏まえた上で、私のデッキをお見せしましょう。
クリーチャー:9
4《泥棒カササギ/Thieving Magpie》
3《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror》
2《潮の星、京河/Keiga, the Tide Star》
スペル:25
3《無効/Annul》
4《マナ漏出/Mana Leak》
4《卑下/Condescend》
4《邪魔/Hinder》
4《残響する真実/Echoing Truth》
4《ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles》
2《知識の渇望/Thirst for Knowledge》
土地:26
3《隠れ石/Stalking Stones》
1《水辺の学舎、水面院/Minamo, School at Water’s Edge》
22《島/Island》
サイドボード:15
4《機械の行進/March of the Machines》
4《秘宝の障壁/Relic Barrier》
3《時間の名人/Temporal Adept》
2《最後の言葉/Last Word》
1《潮の星、京河/Keiga, the Tide Star》
1《無効/Annul》
どうでしょう? さて、ではカード選択について解説を加えていきましょうか。
--青いレジェンドたち
《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror》
これは神河リミテッドでは間違いなく最強カードの一角ですが、実は構築でもかなりのパワーの持ち主なのです。エクステンデッドですら、このカードは使われているんですよ。実際、私はPTコロンバスにアルーレンで出場しましたが、サイドにはこのカードを仕込んでおきました。何故ですって? アルーレンのような特定のカードに依存するコンボデッキは《頭蓋の摘出》に弱いので、《生ける願い》からの第二の勝ち手段が必須だったんです。《メロク》は、この役目にうってつけでした。実は、私はアルーレンコンボで勝ったのと同じ位の数、この《メロク》によって勝ったんですよ。少し話が逸れましたが、《メロク》はこれ程のパワーカードでありまして、いわんやスタンダードの青単をや、といった所です。攻撃と防御の両面において、《メロク》は大活躍してくれるでしょう。
《潮の星、京河/Keiga, the Tide Star》
まぁ神河レジェンドの中では《メロク》がベストカードでしょうが、《京河》も決して引けを取りません。相手のクリーチャーを奪うこの能力は、緑系デッキと対戦した時にその威力を最大限発揮します。また、この能力を恐れて相手が《京河》を殺さなかったら、それはそれで5/5飛行が迅速に相手の息の根を止めてしまうのです。
では、マッチアップ分析に移りましょう。
##親和
このマッチアップは散々プレイテストしましたが、残念ながら青単不利との結論に至りました。サイド後の4《無効》4《秘法の障壁》4《機械の行進》体制でさえ、勝率は45%ほどです。いわんやサイド前をや、そうですねぇ25%以下の勝率でしょうか。
親和の展開力はムラがなく、しかも速すぎます。最初の数ターンは、こちらのカウンター以上の手数で展開されてしまうでしょう。《霊気の薬瓶》に到っては最悪です。手札に抱えたカウンターが、一瞬にして無駄カードになってしまうのですから。青単の使うクリーチャーは遅すぎる上に、大して効きません。おそらく最も効果的なのは《ヴィダルケンの枷》でしょう。このマッチアップの唯一の希望とすら言えます。このカードは軽く、効果甚大で、しかもこれ自体でゲームに勝てる可能性すらあるのです。《枷》の最良の対象は《大霊堂の信奉者》でしょう。奪えるチャンスがあるならば、即奪うべきです。サイドボーディングでは、遅くて効果の薄い《カササギ》《邪魔》《京河》を抜きます。
サイドボーディング
+4《秘法の障壁》、+1《無効》、+4《機械の行進》
-4《泥棒カササギ》、-3《邪魔》、-2《京河》
##トロン
50枚のマナカードと10枚の脅威の混合物、それがトロンです。ぱっと考えただけでは、脅威だけを選択的にカウンターできる青単側が有利に見えます。でも、実はそうではありません。トロン側には《母聖樹》という最終兵器があります。《森の占術》や《刈り取りと種まき》によって導き出されてくる《母聖樹》は、《歯と爪》《粗野な覚醒》を致命的なものに変えます。このマッチアップでの、せめてもの対抗手段は、相手の土地サーチスペルはおろか、マナ加速手段全てをカウンターし切ることです。《森の占術》はもちろん、《タリスマン》すらです。9マナに達すること能わず、これが肝です。マナを締め上げさえすれば、《マナ漏出》や《卑下》が刺さり易くなります。相手のスピードを殺せば、デッキの大型レジェンドが迅速にトドメを刺してくれるでしょう。《潮の星、京河》は、相手がうっかり出してしまった《ダークスティールの巨像》を奪えたりするので、特に効果的です。サイド後は、3枚の《時間の名人》が《母聖樹》を封じ込めてくれます。マナさえ伸びなければ《歯と爪》も《粗野な覚醒》も恐るに足りません。もし《名人》が2体並んでしまったら、相手の場には何も残らないでしょう。ただ、《名人》という心強い味方が居てすら、このマッチアップはトロン有利なのです。
サイドボーディング
+3《時間の名人》、+1《京河》、+2《最後の言葉》
-4《ヴィダルケンの枷》、-2《卑下》
##赤緑
相手の5マナ域の脅威(具体的には《弧炎撒き》《熊野》《腐食ナメクジ》《キキ=ジキ》です)を捌いて、《粗野な覚醒》にさえ気を付ければ、基本的には有利なマッチアップです。この青単には、脅威を撃ち落とすのに充分なカウンターが入っています。また、3-4ターン目の《木霊の手の内》もカウンターする価値のあるスペルです。基本的には、赤緑は青単のクリーチャーを効率的に除去できません。長引けば長引くほど有利になって行くでしょう。サイドボード後は、相手が青単専用カードを用意している場合に問題が発生します。《沸騰》《窒息》《落葉の道三》、これらは確かに恐ろしいですが、でも現実的に考えてなかなかお目にかかる機会は無いはずです。つまり、かなり相性の良い相手というのが結論です。
サイドボーティング
+1《京河》、+2《最後の言葉》
-3《無効》
##親和
このマッチアップは散々プレイテストしましたが、残念ながら青単不利との結論に至りました。サイド後の4《無効》4《秘法の障壁》4《機械の行進》体制でさえ、勝率は45%ほどです。いわんやサイド前をや、そうですねぇ25%以下の勝率でしょうか。
親和の展開力はムラがなく、しかも速すぎます。最初の数ターンは、こちらのカウンター以上の手数で展開されてしまうでしょう。《霊気の薬瓶》に到っては最悪です。手札に抱えたカウンターが、一瞬にして無駄カードになってしまうのですから。青単の使うクリーチャーは遅すぎる上に、大して効きません。おそらく最も効果的なのは《ヴィダルケンの枷》でしょう。このマッチアップの唯一の希望とすら言えます。このカードは軽く、効果甚大で、しかもこれ自体でゲームに勝てる可能性すらあるのです。《枷》の最良の対象は《大霊堂の信奉者》でしょう。奪えるチャンスがあるならば、即奪うべきです。サイドボーディングでは、遅くて効果の薄い《カササギ》《邪魔》《京河》を抜きます。
サイドボーディング
+4《秘法の障壁》、+1《無効》、+4《機械の行進》
-4《泥棒カササギ》、-3《邪魔》、-2《京河》
##トロン
50枚のマナカードと10枚の脅威の混合物、それがトロンです。ぱっと考えただけでは、脅威だけを選択的にカウンターできる青単側が有利に見えます。でも、実はそうではありません。トロン側には《母聖樹》という最終兵器があります。《森の占術》や《刈り取りと種まき》によって導き出されてくる《母聖樹》は、《歯と爪》《粗野な覚醒》を致命的なものに変えます。このマッチアップでの、せめてもの対抗手段は、相手の土地サーチスペルはおろか、マナ加速手段全てをカウンターし切ることです。《森の占術》はもちろん、《タリスマン》すらです。9マナに達すること能わず、これが肝です。マナを締め上げさえすれば、《マナ漏出》や《卑下》が刺さり易くなります。相手のスピードを殺せば、デッキの大型レジェンドが迅速にトドメを刺してくれるでしょう。《潮の星、京河》は、相手がうっかり出してしまった《ダークスティールの巨像》を奪えたりするので、特に効果的です。サイド後は、3枚の《時間の名人》が《母聖樹》を封じ込めてくれます。マナさえ伸びなければ《歯と爪》も《粗野な覚醒》も恐るに足りません。もし《名人》が2体並んでしまったら、相手の場には何も残らないでしょう。ただ、《名人》という心強い味方が居てすら、このマッチアップはトロン有利なのです。
サイドボーディング
+3《時間の名人》、+1《京河》、+2《最後の言葉》
-4《ヴィダルケンの枷》、-2《卑下》
##赤緑
相手の5マナ域の脅威(具体的には《弧炎撒き》《熊野》《腐食ナメクジ》《キキ=ジキ》です)を捌いて、《粗野な覚醒》にさえ気を付ければ、基本的には有利なマッチアップです。この青単には、脅威を撃ち落とすのに充分なカウンターが入っています。また、3-4ターン目の《木霊の手の内》もカウンターする価値のあるスペルです。基本的には、赤緑は青単のクリーチャーを効率的に除去できません。長引けば長引くほど有利になって行くでしょう。サイドボード後は、相手が青単専用カードを用意している場合に問題が発生します。《沸騰》《窒息》《落葉の道三》、これらは確かに恐ろしいですが、でも現実的に考えてなかなかお目にかかる機会は無いはずです。つまり、かなり相性の良い相手というのが結論です。
サイドボーティング
+1《京河》、+2《最後の言葉》
-3《無効》
##青緑コントロール
古今東西、コントロール対決での最重要点は、土地のアドバンテージでしょう。土地をより多くコントロールしてれば、カウンター合戦で有利に立てます。《桜族の長老》は見かけたらカウンターしておきましょう。青単なら、相手のマナ加速を全てカウンターしてしまっても、まだ《粗野な覚醒》用に《邪魔》を取って置くくらいの余裕があります。それと、《泥棒カササギ》に対するカウンター合戦にはなんとしても勝利して下さい。長期戦になるほどに《カササギ》は効いてきます。基本的に相手はクリーチャー除去に乏しく、いったん場に出た《カササギ》には《残響する真実》くらいしか対抗手段がありません。このマッチアップでは腕前がモノをいいますが、練習さえしっかり積んでおけば有利に働くでしょう。対戦相手は、対青単の練習なんて積んでない筈ですから!
サイドボーディング
+3《時間の名人》、+2《最後の言葉》
-3《無効》、-2《残響する真実》
##黒緑デスクラウド
だいたい対赤緑に準じますが、大きな違いといえば《死の雲》の存在でしょう。これをカウンターするために常に《邪魔》をキープして下さい。《邪魔》ならば、相手の《永遠の証人》で《死の雲》を回収されるのを防いでくれます。そうそう、《肉体の奪取》はこちらの《カササギ》《メロク》に対する良い対抗手段ですが、相手の使う《肉代の奪取》の枚数よりも、こちらの使うクリーチャーの量の方が多いので恐るに足りません。
サイドボーティング
+1《京河》、+2《最後の言葉》
-3《無効》
##ポンザ
最大の脅威は《炎歩スリス》です。これがもし2ターン目に走ってこなければ、一安心となります。土地破壊をカウンターするか否かは、戦略上の大きな分岐点となります。こればっかりは、配牌次第としか言い様がありません。土地に躓きそうなハンドならランデスは全てカウンターすべきですし、ハンドに土地が潤沢にあるならカウンターは《弧炎撒き》や《溶鉱炉の脈動》用に取って置くべきです。基本的には、赤子の手を捻るくらい簡単なマッチアップでしょう。
サイドボーティング
+1《京河》、+2《最後の言葉》
-3《無効》
##ミラーマッチ
多くのコントロール同キャラ同様、腕前で勝敗が決まります。ゲーム展開はだいたいこんな感じでしょう。最初の数ターンは土地を置くだけで淡々と進みます。ゲームが動くのは、片方のプレイヤー(仮にプレイヤーAとしましょう)がクリーチャーをキャストした時です。プレイヤーAが最初に生物をキャストし、カウンターされます。プレイヤーBは返しで自分のクリーチャーを出そうとし、恐らくはカウンター合戦に勝利します。そして返しのプレイヤーAのターン、タップアウトの隙を突いて《残響する真実》でバウンスし、もう一体のクリーチャーを出します。今度はプレイヤーBは、《ヴィダルケンの枷》を巡るカウンター合戦を仕掛け、押し通し、このアーティファクトのパワーによって勝利します。だいたいこんな感じでしょう。そうそう、《隠れ石》はこのマッチアップでは非常に重要です。何しろ相手にカウンターされずに、最初のクリーチャーを場に出せるのですから。
サイドボーディング
+3《時間の名人》、+2《最後の言葉》
-1《無効》、-2《卑下》、-1《メロク》、-1《京河》
--終わりに
青単コントロールは、現環境のスタンダードではなかなか良い選択肢です。確かに親和とトロンに対しての勝率は50%以下ですが、赤緑やデスクラウド、青緑コンやポンザをかなりの確率で倒せます。このデッキには、多くの人を魅了して止まない要素が含まれています。コントロール好きにはたまらないカウンター呪文や、巨大生物ファンを満たしてくれる青いレジェンドたちです。私の記事が、あなたの青単への欲求を駆り立ててくれれば幸いです。さぁ、デッキを手に取って、青単を満喫して下さい!
古今東西、コントロール対決での最重要点は、土地のアドバンテージでしょう。土地をより多くコントロールしてれば、カウンター合戦で有利に立てます。《桜族の長老》は見かけたらカウンターしておきましょう。青単なら、相手のマナ加速を全てカウンターしてしまっても、まだ《粗野な覚醒》用に《邪魔》を取って置くくらいの余裕があります。それと、《泥棒カササギ》に対するカウンター合戦にはなんとしても勝利して下さい。長期戦になるほどに《カササギ》は効いてきます。基本的に相手はクリーチャー除去に乏しく、いったん場に出た《カササギ》には《残響する真実》くらいしか対抗手段がありません。このマッチアップでは腕前がモノをいいますが、練習さえしっかり積んでおけば有利に働くでしょう。対戦相手は、対青単の練習なんて積んでない筈ですから!
サイドボーディング
+3《時間の名人》、+2《最後の言葉》
-3《無効》、-2《残響する真実》
##黒緑デスクラウド
だいたい対赤緑に準じますが、大きな違いといえば《死の雲》の存在でしょう。これをカウンターするために常に《邪魔》をキープして下さい。《邪魔》ならば、相手の《永遠の証人》で《死の雲》を回収されるのを防いでくれます。そうそう、《肉体の奪取》はこちらの《カササギ》《メロク》に対する良い対抗手段ですが、相手の使う《肉代の奪取》の枚数よりも、こちらの使うクリーチャーの量の方が多いので恐るに足りません。
サイドボーティング
+1《京河》、+2《最後の言葉》
-3《無効》
##ポンザ
最大の脅威は《炎歩スリス》です。これがもし2ターン目に走ってこなければ、一安心となります。土地破壊をカウンターするか否かは、戦略上の大きな分岐点となります。こればっかりは、配牌次第としか言い様がありません。土地に躓きそうなハンドならランデスは全てカウンターすべきですし、ハンドに土地が潤沢にあるならカウンターは《弧炎撒き》や《溶鉱炉の脈動》用に取って置くべきです。基本的には、赤子の手を捻るくらい簡単なマッチアップでしょう。
サイドボーティング
+1《京河》、+2《最後の言葉》
-3《無効》
##ミラーマッチ
多くのコントロール同キャラ同様、腕前で勝敗が決まります。ゲーム展開はだいたいこんな感じでしょう。最初の数ターンは土地を置くだけで淡々と進みます。ゲームが動くのは、片方のプレイヤー(仮にプレイヤーAとしましょう)がクリーチャーをキャストした時です。プレイヤーAが最初に生物をキャストし、カウンターされます。プレイヤーBは返しで自分のクリーチャーを出そうとし、恐らくはカウンター合戦に勝利します。そして返しのプレイヤーAのターン、タップアウトの隙を突いて《残響する真実》でバウンスし、もう一体のクリーチャーを出します。今度はプレイヤーBは、《ヴィダルケンの枷》を巡るカウンター合戦を仕掛け、押し通し、このアーティファクトのパワーによって勝利します。だいたいこんな感じでしょう。そうそう、《隠れ石》はこのマッチアップでは非常に重要です。何しろ相手にカウンターされずに、最初のクリーチャーを場に出せるのですから。
サイドボーディング
+3《時間の名人》、+2《最後の言葉》
-1《無効》、-2《卑下》、-1《メロク》、-1《京河》
--終わりに
青単コントロールは、現環境のスタンダードではなかなか良い選択肢です。確かに親和とトロンに対しての勝率は50%以下ですが、赤緑やデスクラウド、青緑コンやポンザをかなりの確率で倒せます。このデッキには、多くの人を魅了して止まない要素が含まれています。コントロール好きにはたまらないカウンター呪文や、巨大生物ファンを満たしてくれる青いレジェンドたちです。私の記事が、あなたの青単への欲求を駆り立ててくれれば幸いです。さぁ、デッキを手に取って、青単を満喫して下さい!