単色刷り謀叛絵巻 〜 緑の巻 〜?
2005年3月5日 スタンダードこんばんわ。空想科学理論研究家のDr.カバ雄です。
今宵も萌芽的研究という名のブルシットをお茶の間にお届けいたします。
さて、ようやく大団円を迎えます単色刷り謀叛絵巻シリーズ。
トリをつとめまする色は“緑”です。緑といえば、緑コンかとも思ったのですが、どう調整しても入る謀叛のカードは《香杉の源獣》と《梅澤の十手》だけという、然して面白くもない結論に達しました。そこら辺で思考停止してもよかったのですが、世の中を穿った感じでナナメ45度から見る当講座と致しましては、もう少し面白いテーマを模索してしまいました。
3/20付けの禁止カードにて、親和が居なくなるのは周知かと存じますが、その後のメタ環境は侃々諤々のようです。而して、その最大の論点たるや“トロンの扱い”についてではないでしょうか。ある人は「親和居なくなったらトロンを止めるデッキがない」と仰いますし、またある人は「青コン増えるし《塩まき》復活したんだからトロンは死んだ」と仰います。
確かに《塩まき》の再録はトロンにとって憂慮すべき事態です。たった1枚でデッキの戦略の大半が消し飛びますしね。
では、ウルザ地形に依存しない歯と爪デッキがあったら?そう、あくまで《塩まき》はウルザ地形を狙い撃ってるに過ぎず、“歯と爪デッキ”そのものを否定しているわけではないのです。特殊地形を用いずに“歯と爪デッキ”を運用できれば、コンセプト自体はまだ生き残る道はあるのではないでしょうか。
おりしも、《頭蓋骨締め》時代に“エルフ&ネイル”という優れたノン・トロンの先例がありました。そのマナベースの中心になっていた《花盛りの春》を流用すれば、《歯と爪》撃つだけのマナは確保できそうです。
しかし、マナエンジンとなるカードがデッキ中にたった4枚では、必ず引けるとは限りません。そこで追加のマナベースを模索したところ、《せし郎の娘、さ千》というカードが見つかりました。(ハイ、そこ! 笑う所じゃないですよ?)デッキに8枚入れておけば、それなりに安定して引けるという理論の元、《花盛りの春》《さ千》のツーヘッドによる“歯と爪デッキ”を構築してみました。
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オロチ アンド ネイル
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クリーチャー20
4《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》
4《大蛇の支援者/Orochi Sustainer》
4《永遠の証人/Eternal Witness》
4《せし郎の娘、さ千/Sachi, Daughter of Seshiro》
1《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》
1《大蛇の守護神/Patron of the Orochi》
1《隔離するタイタン/Sundering Titan》
1《白金の天使/Platinum Angel》
スペル18
4《歯と爪/Tooth and Nail》
3《火の玉/Fireball》
3《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》
4《木霊の手の内/Kodama’s Reach》
4《花盛りの春/Vernal Bloom》
マナソース22
1《山/Mountain》
21《森/Forest》
サイドボード15
4《沸騰/Boil》
3《すべてを護るもの、母聖樹/Boseiju, Who Shelters All》
4《忍び寄るカビ/Creeping Mold》
1《隔離するタイタン/Sundering Titan》
1《映し身人形/Duplicant》
1《メフィドロスの吸血鬼/Mephidross Vampire》
1《トリスケリオン/Triskelion》
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今宵も萌芽的研究という名のブルシットをお茶の間にお届けいたします。
さて、ようやく大団円を迎えます単色刷り謀叛絵巻シリーズ。
トリをつとめまする色は“緑”です。緑といえば、緑コンかとも思ったのですが、どう調整しても入る謀叛のカードは《香杉の源獣》と《梅澤の十手》だけという、然して面白くもない結論に達しました。そこら辺で思考停止してもよかったのですが、世の中を穿った感じでナナメ45度から見る当講座と致しましては、もう少し面白いテーマを模索してしまいました。
3/20付けの禁止カードにて、親和が居なくなるのは周知かと存じますが、その後のメタ環境は侃々諤々のようです。而して、その最大の論点たるや“トロンの扱い”についてではないでしょうか。ある人は「親和居なくなったらトロンを止めるデッキがない」と仰いますし、またある人は「青コン増えるし《塩まき》復活したんだからトロンは死んだ」と仰います。
確かに《塩まき》の再録はトロンにとって憂慮すべき事態です。たった1枚でデッキの戦略の大半が消し飛びますしね。
では、ウルザ地形に依存しない歯と爪デッキがあったら?そう、あくまで《塩まき》はウルザ地形を狙い撃ってるに過ぎず、“歯と爪デッキ”そのものを否定しているわけではないのです。特殊地形を用いずに“歯と爪デッキ”を運用できれば、コンセプト自体はまだ生き残る道はあるのではないでしょうか。
おりしも、《頭蓋骨締め》時代に“エルフ&ネイル”という優れたノン・トロンの先例がありました。そのマナベースの中心になっていた《花盛りの春》を流用すれば、《歯と爪》撃つだけのマナは確保できそうです。
しかし、マナエンジンとなるカードがデッキ中にたった4枚では、必ず引けるとは限りません。そこで追加のマナベースを模索したところ、《せし郎の娘、さ千》というカードが見つかりました。(ハイ、そこ! 笑う所じゃないですよ?)デッキに8枚入れておけば、それなりに安定して引けるという理論の元、《花盛りの春》《さ千》のツーヘッドによる“歯と爪デッキ”を構築してみました。
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オロチ アンド ネイル
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クリーチャー20
4《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》
4《大蛇の支援者/Orochi Sustainer》
4《永遠の証人/Eternal Witness》
4《せし郎の娘、さ千/Sachi, Daughter of Seshiro》
1《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》
1《大蛇の守護神/Patron of the Orochi》
1《隔離するタイタン/Sundering Titan》
1《白金の天使/Platinum Angel》
スペル18
4《歯と爪/Tooth and Nail》
3《火の玉/Fireball》
3《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》
4《木霊の手の内/Kodama’s Reach》
4《花盛りの春/Vernal Bloom》
マナソース22
1《山/Mountain》
21《森/Forest》
サイドボード15
4《沸騰/Boil》
3《すべてを護るもの、母聖樹/Boseiju, Who Shelters All》
4《忍び寄るカビ/Creeping Mold》
1《隔離するタイタン/Sundering Titan》
1《映し身人形/Duplicant》
1《メフィドロスの吸血鬼/Mephidross Vampire》
1《トリスケリオン/Triskelion》
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単色刷り謀叛絵巻 〜 緑の巻 〜?
2005年3月5日 スタンダード☆桜族の長老・大蛇の支援者
《長老》は言わずもがなですが、《支援者》については異論がありそうです。たしかに1マナで出る《極楽鳥》や、タフネス4ある《ぶどう棚》に比べてあまりにカードとしてアレです。しかし、《支援者》は《さ千》とシナジィするという点において、選択肢として充分あり得るのです。《さ千》と《花盛りの春》がキーカードなのですから、重要なのは2マナから4マナ域へのジャンプです。《支援者》が最低限の合格基準を満たしているのはお解かり頂けるでしょう。
☆せし郎の娘、さ千
マナエンジンその?です。よく勘違いされますが、マナが出るようになるのは蛇ではなくシャーマンです。前述の2種のマナ生物は言うに及ばず、《永遠の証人》や《キキジキ》からもマナが出ます。このデッキでは採用してませんが、なんと《トロールの苦行者》や《熊野》からもマナが出るんですよ?
☆永遠の証人
緑の定番生物ですが、前述のようにシャーマンでもあります。一粒で二度美味しいとはこのことです。ってか、某キャラメルの“一粒で二度美味しい”というコマーシャルなんて、今の若いコは知らないんでしょうねぇ。いえいえ、こちらの話です。
☆キキジキ・隔離するタイタン
《歯と爪》で持ってくる定番クリーチャーですね。
☆白金の天使
親和亡き後はメインからのアーティファクト対策は薄かろうという皮算用の元に採用してみました。なにげに《稲妻のすね当て》履いたら無敵ですし。
☆大蛇の守護神
なにか、我輩はこういうモノを入れずには居られないワケでして、つまるところ縦のシナジィLOVEというわけです。
《さ千》や《花盛りの春》が出ている状況で《守護神》起動すると、すごいマナが出ます。そのマナで巨大な《火の玉》! なんともかんとも、オーバーキルと言うか夢見がちと言うか・・・。
まぁ、《すね当て》が場に出てれば、《歯と爪》で《守護神》出して即装備ってことで、そのターン中に人を殺せるわけでして、それなりに夢を見て良いかなという気分にはさせられます。
☆歯と爪・火の玉
《さ千》や《花盛りの春》からの巨大マナの受け入れ先です。
☆稲妻のすね当て
燻し銀的なカードです。《さ千》に着けて即マナ出したり、《キキジキ》《白金の天使》を除去から守ったり、前述のように《守護神》に着ける使い方もあります。
☆木霊の手の内
補助的なマナ加速です。数日前まではシャーマンつながりの《ヴィリジアンのシャーマン》が入っていたスロットでしたが、3/1の禁止カードによってぽっかりスロットが空いてしまいました。なので、同じマナ域のコレを採用しました。何気に赤マナが出やすくなっていい感じです。
☆花盛りの春
マナエンジンその?です。単体で膨大なマナ加速になるのでさすがに強いのですが、緑コンやトロン相手にはサイドアウトします。
サイドボード
☆沸騰
対青用に採用しました。神話亡き後の青の隆盛は想像に難くないので、タッチ赤で《沸騰》というのはこれからよく見る構成になると思います。
☆母聖樹
対青用の追加スロットです。ここまで青対策してやっと勝てるってレベルです。
☆忍び寄るカビ
主に対トロンで土地を割るためにサイドインしますが、不意の《崇拝》や《侵入警報》にも対応できます。
☆隔離するタイタン・映し身人形
メタの推移によって、メインから出たり入ったり、サイドからも落ちたりするスロットです。《映し身》もメタ的にはメインかと思ったのですが、《大蛇の守護神》のために泣く泣くスロットを譲ってもらいました。
☆トリスケリオン・メフィドロスの吸血鬼
流行りそうな白ウィニーに対して、エグいくらいに効くコンボです。
如何でしょう? トロンとは別アプローチの“歯と爪デッキ”の可能性を認識して頂けたところで、本日の空想科学理論講座を終了させて頂きます。それでは、また会う日まで。
参考資料:
トロンにおけるマナ加速の適正枚数の考察
http://peakmagic.com/20041127.html
デザイナーによるデッキ分析:Elf & Nail
http://diarynote.jp/d/40955/20040519.html
蛇単
http://diarynote.jp/d/54232/20050227.html
《長老》は言わずもがなですが、《支援者》については異論がありそうです。たしかに1マナで出る《極楽鳥》や、タフネス4ある《ぶどう棚》に比べてあまりにカードとしてアレです。しかし、《支援者》は《さ千》とシナジィするという点において、選択肢として充分あり得るのです。《さ千》と《花盛りの春》がキーカードなのですから、重要なのは2マナから4マナ域へのジャンプです。《支援者》が最低限の合格基準を満たしているのはお解かり頂けるでしょう。
☆せし郎の娘、さ千
マナエンジンその?です。よく勘違いされますが、マナが出るようになるのは蛇ではなくシャーマンです。前述の2種のマナ生物は言うに及ばず、《永遠の証人》や《キキジキ》からもマナが出ます。このデッキでは採用してませんが、なんと《トロールの苦行者》や《熊野》からもマナが出るんですよ?
☆永遠の証人
緑の定番生物ですが、前述のようにシャーマンでもあります。一粒で二度美味しいとはこのことです。
☆キキジキ・隔離するタイタン
《歯と爪》で持ってくる定番クリーチャーですね。
☆白金の天使
親和亡き後はメインからのアーティファクト対策は薄かろうという皮算用の元に採用してみました。なにげに《稲妻のすね当て》履いたら無敵ですし。
☆大蛇の守護神
なにか、我輩はこういうモノを入れずには居られないワケでして、つまるところ縦のシナジィLOVEというわけです。
《さ千》や《花盛りの春》が出ている状況で《守護神》起動すると、すごいマナが出ます。そのマナで巨大な《火の玉》! なんともかんとも、オーバーキルと言うか夢見がちと言うか・・・。
まぁ、《すね当て》が場に出てれば、《歯と爪》で《守護神》出して即装備ってことで、そのターン中に人を殺せるわけでして、それなりに夢を見て良いかなという気分にはさせられます。
☆歯と爪・火の玉
《さ千》や《花盛りの春》からの巨大マナの受け入れ先です。
☆稲妻のすね当て
燻し銀的なカードです。《さ千》に着けて即マナ出したり、《キキジキ》《白金の天使》を除去から守ったり、前述のように《守護神》に着ける使い方もあります。
☆木霊の手の内
補助的なマナ加速です。数日前まではシャーマンつながりの《ヴィリジアンのシャーマン》が入っていたスロットでしたが、3/1の禁止カードによってぽっかりスロットが空いてしまいました。なので、同じマナ域のコレを採用しました。何気に赤マナが出やすくなっていい感じです。
☆花盛りの春
マナエンジンその?です。単体で膨大なマナ加速になるのでさすがに強いのですが、緑コンやトロン相手にはサイドアウトします。
サイドボード
☆沸騰
対青用に採用しました。神話亡き後の青の隆盛は想像に難くないので、タッチ赤で《沸騰》というのはこれからよく見る構成になると思います。
☆母聖樹
対青用の追加スロットです。ここまで青対策してやっと勝てるってレベルです。
☆忍び寄るカビ
主に対トロンで土地を割るためにサイドインしますが、不意の《崇拝》や《侵入警報》にも対応できます。
☆隔離するタイタン・映し身人形
メタの推移によって、メインから出たり入ったり、サイドからも落ちたりするスロットです。《映し身》もメタ的にはメインかと思ったのですが、《大蛇の守護神》のために泣く泣くスロットを譲ってもらいました。
☆トリスケリオン・メフィドロスの吸血鬼
流行りそうな白ウィニーに対して、エグいくらいに効くコンボです。
如何でしょう? トロンとは別アプローチの“歯と爪デッキ”の可能性を認識して頂けたところで、本日の空想科学理論講座を終了させて頂きます。それでは、また会う日まで。
参考資料:
トロンにおけるマナ加速の適正枚数の考察
http://peakmagic.com/20041127.html
デザイナーによるデッキ分析:Elf & Nail
http://diarynote.jp/d/40955/20040519.html
蛇単
http://diarynote.jp/d/54232/20050227.html