神河救済のデッキをいくつか・・? その1
【親和編】チンネンさん型




「なんで今さら?」

「もうすぐ9版でるよ?」

「スタンなんて需要無いじゃん?」


いや、そりゃそうなんだけどね。でも、ずっと「書きたい」と思ってたことを先送りしてきたんで、そろそろ書くかな、と。これ書かな前に進めないだからしゃーない。

さて、親和といえば、チンネンさんのやつ↓が有名だよね。
クリーチャー:20
 4《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》
 4《電結の働き手/Arcbound Worker》
 4《金属ガエル/Frogmite》
 4《厳粛な空護り/Somber Hoverguard》
 4《マイアの処罰者/Myr Enforcer》

スペル:27
 4《溶接の壺/Welding Jar》
 4《チス=ゴリアの歯/Tooth of Chiss-Goria》
 4《頭蓋囲い/Cranial Plating》
 4《血清の幻視/Serum Visions》
 4《物読み/Thoughtcast》
 3《極楽のマントル/Paradise Mantle》
 4《金属モックス/Chrome Mox》

土地:13
 4《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》
 9《島/Island》


僕もかなり好きなデッキだったんで、救済入る前から色々いじってたんだけど、緑コン相手にどうも勝率が今ひとつだった。どれくらいかって言うと2:8くらい。と言うのも、緑コン相手に《カエル》《処罰者》と並べても、《創造の標》の前に地上がビタ止まっちゃって、ぜんぜん攻撃が通らなかったから。他のデッキにはまぁまぁ勝てるんだけどねぇ。というわけで、サイドボード要員として入ってた《クムラックス》をメインに移して、最後の一押しとして火力《爆片波》を投入してみた。

で、プレイテストを続けるにつれ、どうもブンブンしなくなったのが不満になってきた。《チス=ゴリアの歯》やら《金属ガエル》やら、2〜3ターン目を加速するには悪くないんだけど、中盤以降引いてしまうと何がしたいか解からない。序盤を加速するために色々入れてる0マナアーティファクトも、カード単体のパワーとしては決して高く無いし、もはやブンブンは諦めようと思ったわけだ。

で、一番最初にやったことが、《金属ガエル》不採用。僕たちは、この2/2生物に対して、かつての栄光を求め過ぎていたんじゃないかと。そろそろ《金属ガエル》には引退して頂こう。

そんかし、僕が求めたのは安定性。《ヴィダルケンの枷》や《梅澤の十手》に怯えなくてすむような、そんな安心感。それを満たしてくれる精神安定剤的なカードが、救済の目玉の一つ《真髄の針》だったりする。コレを採用したことによって、多少の長期戦にも視野に入れたつもり。3〜4ターン目を爆発的に親和するターンにし、5ターン目辺りまでにダメージを稼ぐ。これだとトロンの《歯と爪》が間に合っちゃうから、1ターンを詰める為に《爆片波》、と。

そんなこんなで出来上がったレシピがコレ↓。

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クリーチャー:17
 4《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》
 4《電結の働き手/Arcbound Worker》
 2《鋼の壁/Steel Wall》
 4《厳粛な空護り/Somber Hoverguard》
 3《クムラックス/Qumulox》

スペル:27
 3《溶接の壺/Welding Jar》
 3《爆片破/Shrapnel Blast》
 4《真髄の針/Pithing Needle》
 3《頭蓋囲い/Cranial Plating》
 4《彩色の宝球/Chromatic Sphere》
 4《物読み/Thoughtcast》
 4《極楽のマントル/Paradise Mantle》
 2《金属モックス/Chrome Mox》

土地:16
 4《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》
 4《氷の橋、天戸/Tendo Ice Bridge》
 4《空僻地/Glimmervoid》
 3《真鍮の都/City of Brass》
 1《雲の宮殿、朧宮/Oboro, Palace in the Clouds》
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・・・? 《鋼の壁》!?
ビートダウンである親和に壁だよ、オイ。ここら辺についてはちょっと釈明させて頂こう。調整の過程で、《極楽マントル》で2〜3ターン目を加速できた時とできなかった時で、かなり勝率に差があることに気が付いた。で、確実に1ターン目にクリーチャーを出すために、0〜1マナのクリーチャーを10体は入れたいと思った。その候補を調べてみると・・・。

 《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》
 《電結の働き手/Arcbound Worker》
 《マイアの苦役者/Myr Servitor》
 《鋼の壁/Steel Wall》
 《マイアの精神使い/Myr Mindservant》

と、こんなラインナップしか出て来なかった。この中じゃ、《マイアの苦役者》が比較的マトモなんだけど、カードの性質上4枚入れなきゃアレだし、4枚入れたら入れたで、デッキパワーが落ちるし。と、迷ったときに目にしたのがアルヴィン・ラウの記事↓。
http://magic.tcgplayer.com/db/article.asp?id=5420
まぁ、彼が《鋼の壁》を採用した理由は別のところにあるみたいだけど、序盤に地上ガッチリして飛行生物で殴り倒すってなリミテッド的な思想に合致するカードではある。なので、2枚ほど挿してみた。《トロールの苦行者》とか止まるんで、見た目よりはやりおる。

チンネンさん型の親和(っつっても、もはや原形とどめて無いけど)の調整成果は、以上。9版出て《シヴの浅瀬》使えるようになったら、マナベースが安定して素敵かも。
神河救済のデッキをいくつか・・? その2
【親和編】大薙刀型



さてさて、まだまだ続くよー。

チンネンさん型の親和の調整とは別に、実は、他のタイプの親和も2つほど構想してた。その1つが《大薙刀》親和。

《頭蓋囲い》を使っていて、きっとこう思ったことがある筈だ。
「トランプルついてれば勝ちなのに」
あるいは、《エイトグ》で殴っていて、《処罰者》で殴っていたとしてもいい。相手を殺せるだけのパワーがあるのに、チャンプブロックで凌がれてしまうのは口惜しい。であるが故に、親和に《角兜》入れたり《捕食者の一撃》入れたりってなアプローチを見たこともある。

で、救済が入って素晴らしいカードが登場した。《大薙刀》だ。

1マナでキャストできるのが、まず素晴らしい。序盤に親和を稼ぐための“置物”になるんだ。《頭蓋囲い》使ってて「これがコスト1で装備に2マナだったら強かったのに」と思う瞬間は、誰しも有るはず。この手の装備品は、どうせ攻める時にしか装備しないんだから、序盤に“置物”になってくれるのは非常にありがたい。

更にトランプルがつく。パワーが3も上がる。しかも、このカードには自己保持機能が付いている。僕もプレリん時にオオツカさんに指摘されてやっと気付いたんだけど、「《大薙刀》によってパワーが3上がってるので、《巨大化》なんかのターン終了時に終わる効果で装備元のクリーチャーのパワーが3を下回っても、装備が外れない」ってことだ。なので、《エイトグ》を1回パンプして装備しとけば、ターンが終わっても《大薙刀》は装備されたまんま。4/2で軽快にビートして、ライフが射程圏内に入ったらフルパンプすればいい。しかもトランプル付き!

ほら、デッキ組みたくなったよね?

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クリーチャー:22
 4《電結の働き手/Arcbound Worker》
 4《マイアの苦役者/Myr Servitor》
 4《エイトグ/Atog》
 4《金属ガエル/Frogmite》
 3《モリオックの装具工/Moriok Rigger》
 3《マイアの処罰者/Myr Enforcer》

スペル:20
 4《大薙刀/O-Naginata》
 4《頭蓋囲い/Cranial Plating》
 4《霊気の薬瓶/AEther Vial》
 4《彩色の宝球/Chromatic Sphere》
 4《物読み/Thoughtcast》

土地:18
 4《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》
 4《氷の橋、天戸/Tendo Ice Bridge》
 2《空僻地/Glimmervoid》
 2《真鍮の都/City of Brass》
 2《灯籠の灯る墓地/Lantern-Lit Graveyard》
 1《雲の宮殿、朧宮/Oboro, Palace in the Clouds》
 3《島/Island》
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さっきコキ下ろした《金属ガエル》を採用。舌の根も乾かぬ内に! と言うのも、「電結したら3/3じゃん。《大薙刀》装備できんじゃん。勝ちじゃん。」って思想による。他にも《大薙刀》持ってもらうために、時代の片隅に忘れ去られていた《モリオックの装具工》なんかを引っ張り出してきてみた。

あとは比較的普通かな。3色デッキのくせに《ちらつき蛾の生息地》4枚突っ込んだことでだいぶ歪んだ土地構成になったけど、《霊気の薬瓶》や《彩色の宝球》のサポートのおかげでなんとか回る。

最大瞬間風速16点のダメージを叩き出したこともある、使ってて爽快なデッキなんで、わりとオススメ。
神河救済のデッキをいくつか・・? その3
【親和編】エラヨウ型



神河救済のトップレアは《上位の空民、エラヨウ》以外あり得ない
そんなふうに考えていた時期が 僕にもありました


いや、《エラヨウ》が強いってことを証明するために、色々デッキは組んでみたんだよ。それなりに成果が出たモノもあるんで、それはおいおい紹介しようと思う。で、親和にも入れてみたんだけど、どうもイマイチしっくり来なかったんだね。

2マナ1/1飛行だったら《頭蓋囲い》つくからそんな悪くないじゃん、とも思ったんだけど、それだったら《電結のとげ刺し》の方がマシだったし。

で、半ば調整を諦めて投げ出してたんだけど、アメリカの地区予選でトップ8まで行った《エラヨウ》入りの親和↓があって、大きな衝撃を受けた。なので、ちょっと紹介してみる。
http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/regionals05/columbus


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          エラヨウ親和
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 Patrick Higgins / コロンバス地区予選 Top8
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クリーチャー:24
 4《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》
 4《電結の働き手/Arcbound Worker》
 4《マイアの苦役者/Myr Servitor》
 4《上位の空民、エラヨウ/Erayo, Soratami Ascendant》
 4《金属ガエル/Frogmite》
 4《マイアの処罰者/Myr Enforcer》

スペル:19
 4《溶接の壺/Welding Jar》
 4《起源室/Genesis Chamber》
 3《チス=ゴリアの鱗/Scale of Chiss-Goria》
 4《頭蓋囲い/Cranial Plating》
 4《物読み/Thoughtcast》

土地:17
 4《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》
 13《島/Island》

サイドボード:15
 4《無効/Annul》
 4《マナ漏出/Mana Leak》
 3《真髄の針/Pithing Needle》
 4《太陽のしずく/Sun Droplet》
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このコロンバス予選ってのが凄まじくて、参加人数367人のくせに権利取れたのはわずかに4人ってっトーナメントだった。プレーオフが在ったかどうか知らないけど、ないとしたらスイスドローの9回戦! しかも、権利4人だから8回戦の時点で1敗ラインだったらもちろん9回戦はガチンコ。7-0-1ラインでもIDできるか怪しいってな感じ。このトーナメントに関する資料が極端に不足してるんで詳細は知る由もないけど、7位入賞ってことは8-1-0か7-0-2ラインあたりなハズ。それなりに戦闘力証明済みなデッキだと言える。

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