☆クレジット
☆前がきみたいなもの
さて、PTQ真っ盛りですが皆様いかがお過ごしでしょうか。真っ盛りと言えば、仙台ではいまが桜の真っ盛り。日本酒片手に夜桜なんぞを楽しんでおります(既にへべれけ)。そういえば週アタマに兵庫に出張しましたが、もうあっちは桜が散っていてビックリ。そうかぁ、東北の春は遅いんだなぁと実感いたしました。
あれ? 何の話でしたっけか?
そうそう、PTQロンドンの話ですよ。リミテッドシーズンに構築一辺倒ってのもアレやろってことで、ジェラードの青緑の記事を訳してみました。なかなかカードの評価のつけ方が個性的で楽しめる仕様となってます。ただ、こういう記事を読む中で、「自分ならこっちのカード評価するな」とか、そういう視点に立って読むとかなり深い記事ですのでお試しを。
カバ雄さん、4ドラなら好んで青緑をやります。《クチ》スタートで、1週してきた《手の内》キャッチ、って定石は大好きです。でも、8ドラだとあんま青緑はやりたくないですねぇ。やりたくないですねぇ、っつって毛嫌いしてると、上家が赤黒、下家が白みたいに挟まれたときに泣きを見るわけでして、まぁ常々考えておかにゃならないわけです。というわけで、青緑に対する理解を深める意味でも、ぜひこの記事を読んでみて下さいませ。
原題:UG - The Hidden Archetype
著者:Gerard Fabiano
ソース:http://www.brainburst.com/db/article.asp?id=5133
この記事はBrainburst.Comのプレミアム記事です。以降の翻訳文は、プレミアム会員の方を対象としています。まだプレミアム会員でない方は、↓からプレミアム会員にご契約してからお読み下さい。
https://secure.ascensionweb.com/pfp/BBPremiumInfo.asp
また、この記事に対して捕捉リンクを張って頂く際は、必ず“Brainburst.Comのプレミア記事”であることを明記して下さい。
この翻訳文は、カバ雄個人の裁量によって、非営利目的で作成いたしました。一切の責任はカバ雄に帰属します。誤訳/不適切な表現など無きよう充分に配慮致しましたが、もしご在ましたらご指摘頂けると幸いです。
☆前がきみたいなもの
さて、PTQ真っ盛りですが皆様いかがお過ごしでしょうか。真っ盛りと言えば、仙台ではいまが桜の真っ盛り。日本酒片手に夜桜なんぞを楽しんでおります(既にへべれけ)。そういえば週アタマに兵庫に出張しましたが、もうあっちは桜が散っていてビックリ。そうかぁ、東北の春は遅いんだなぁと実感いたしました。
あれ? 何の話でしたっけか?
そうそう、PTQロンドンの話ですよ。リミテッドシーズンに構築一辺倒ってのもアレやろってことで、ジェラードの青緑の記事を訳してみました。なかなかカードの評価のつけ方が個性的で楽しめる仕様となってます。ただ、こういう記事を読む中で、「自分ならこっちのカード評価するな」とか、そういう視点に立って読むとかなり深い記事ですのでお試しを。
カバ雄さん、4ドラなら好んで青緑をやります。《クチ》スタートで、1週してきた《手の内》キャッチ、って定石は大好きです。でも、8ドラだとあんま青緑はやりたくないですねぇ。やりたくないですねぇ、っつって毛嫌いしてると、上家が赤黒、下家が白みたいに挟まれたときに泣きを見るわけでして、まぁ常々考えておかにゃならないわけです。というわけで、青緑に対する理解を深める意味でも、ぜひこの記事を読んでみて下さいませ。
青緑 〜 神河環境の隠れたアーキタイプ 〜 ?
2005年4月22日 リミテッド---ジェラード・ファビアーノ
CCBのドラフトは楽しいね! キミはドキドキしながら初手のパックを開けて、幸運にも《兜蛾》に出会えた。2手目に上家から流れてきたのは《伝承の語り部》だ。おめでとう、青白飛行デッキへ一直線だ。また、初手初手のパックから《汚れ》、2手目に《山伏の炎》なら、文句なく赤黒除去デッキへ進むといい。じゃあ、初手に《伝承の語り部》取って、2手目に《苔の神》以外の選択肢が無かったら? 確かにこの環境では、緑を毛嫌いしてる人が多くて、何を隠そう俺もその一人だ。でも時には、やらなくちゃいけないことだってある。虫歯を治しに歯医者に行くようなもんだ。今日は、緑との上手い付き合い方を俺が伝授しよう。
まずはじめに、青緑は隠れたアーキタイプの一つだ。
なんで“隠れた”アーキタイプなのかって? それには理由があるんだ。俺はこの記事を書くにあたって、青緑についての認知度を調査してみたんだ。そうしたら、「青緑は最悪の組み合わせだ」って意見が大半を占めていて、この組み合わせに対する正しい研究が成されていなかったんだ。コレじゃあ勝てるもんも勝てないね。なので、今回は俺が、青緑のコモンピック順序を指南しよう。これを読めば君も青緑マスターだ。
☆神河物語
《伝承の語り部/Teller of Tales》
青緑に突き進む上で最高のスタートとも言えるカードだ。3/3の飛行に素晴らしい能力まで付いてくる。青緑なら、《クチ》の能力を余すことなく使えるんだ。このカードがどれだけ素晴らしいかなんて、今さら言うまでもなく分かってるだろうから、あえて多くは語らない。とにかく、《クチ》最高、とだけ言っておこう。
《苔の神/Moss Kami》
6マナ5/5はほんとに良いカードだ。しかもトランプルまで付いてるんだから、文句のつけようもない。マナ加速の豊富な緑なら、《苔の神》を5ターン目に出すのも簡単だ。早いターンに出てきたファッティはひどい頭痛の種になるし、ダブルブロックで対処を試みようものなら、《木霊の力》や《消耗の渦》の餌食だ。
そうそう、俺がMTGOでプレイしてる時に少年に話しかけられたんだ。曰く「このゲーム始めたばっかなんだ、なんかカードちょうだい。緑のカードが好きなんだけど・・・」。俺は「いいよ」と言ってこの《苔の神》を4枚くれてやったんだ。
《大蛇の支援者/Orochi Sustainer》
この環境ではマナ加速が非常に強力だ。しかも、緑をやってる以上はマナ加速に事欠くなんてあり得ない。この《支援者》の良い所は、3ターン目にして4マナ域までジャンプできるところだ。2ターン目に《支援者》を出せれば、その後のゲーム展開はガラッと変わるからね。
《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》
マナ加速としては《支援者》に次いで2番目だ。それでも強力なことは言うまでもない。デッキに最低でも2枚は《支援者》か《長老》が欲しいところだね。
《木霊の力/Kodama’s Might》
こんなに軽いのにこんなにパワフル。たった1マナで、ほぼあらゆる戦闘を制圧できるんだ。しかも連繋まで付いていて、《霧中の到達》にでも連繋すれば笑いが止まらないくらいのアドバンテージが獲得できる。1回でも対戦相手に《木霊の力》を見せれば、その後はブラフとして持ってる振りをするだけで、戦闘を優位に進めることができるのも強みだ。
《狩猟の神/Kami of the Hunt》
3マナ2/2の平凡な生物だけど、この青緑じゃただの《灰色オーガ》に非ず。大体どのスペルを唱えても+1/+1してくれるんだ。とりわけこの《神》を重宝するのが、マナカーブを整える意味で使うときだ。《支援者》も《長老》も取れない時は3マナ域の重要度が上がるから、その重要度を認識して、積極的に3マナ域をピックするように心掛けよう。
《秘教の抑制/Mystic Restraints》
4マナ払えば、環境の脅威をたいてい押さえ込んでくれる。それがたとえゴッドレアであっても、だ。青緑は単体除去に欠くので、最良のカードとして働いてくれることも多いし、そうでなくても良いカードとしての仕事はしてくれる。
《消耗の渦/Consuming Vortex》
この《消耗の渦》は、青緑で使うときが一番強い。青緑は、いわゆるテンポデッキになることが多く、テンポを活かすってテーマにこのカードはピッタリなんだ。青緑のどんなカードと組み合わせても、《渦》は上手く働いてくれる。似たようなカードとして《未達の目》があるけど、青緑のリストでトップ10入りするほどには強くない。でも、《未達の目》でも充分なことは多く、とりわけマナ加速が取れてない時には重宝する。
《残忍な詐欺師/Feral Deceiver》
4マナ3/2じゃ力不足だけど、4マナ5/4トランプルだと話は変わってくる。ライブラリートップが土地じゃなければ、《長老》や《木霊の手の内》でシャッフルしてやってから再度ライブラリーをめくり直すって手もある。とにかくこいつはデカすぎて、対戦相手も手を焼くことになるだろう。
《聖鐘の僧団/Order of the Sacred Bell》
4マナ域であと欲しいカードって言うと、たいていの人は《空民の鏡守り》って言うんじゃないかな。確かに《鏡守り》は最後の数点を削るのには秀逸だし、忍者との組み合わせは特筆に価する。でも俺は、タフネス1の生物に対する評価が低いんだ。他にも《空民の雲乗り》はデッキを深く掘り進んでくれるし、《空民の雨刻み》は除去満載のデッキから生物を守ってくれる。でも、青緑はマナを残して展開するのは難しいし、これらの飛行はそこまで優先するほどのこともない。もちろんデッキに入れた時に強力なのは間違いないので、チャンスがあればピックしておくのが吉だ。
CCBのドラフトは楽しいね! キミはドキドキしながら初手のパックを開けて、幸運にも《兜蛾》に出会えた。2手目に上家から流れてきたのは《伝承の語り部》だ。おめでとう、青白飛行デッキへ一直線だ。また、初手初手のパックから《汚れ》、2手目に《山伏の炎》なら、文句なく赤黒除去デッキへ進むといい。じゃあ、初手に《伝承の語り部》取って、2手目に《苔の神》以外の選択肢が無かったら? 確かにこの環境では、緑を毛嫌いしてる人が多くて、何を隠そう俺もその一人だ。でも時には、やらなくちゃいけないことだってある。虫歯を治しに歯医者に行くようなもんだ。今日は、緑との上手い付き合い方を俺が伝授しよう。
まずはじめに、青緑は隠れたアーキタイプの一つだ。
なんで“隠れた”アーキタイプなのかって? それには理由があるんだ。俺はこの記事を書くにあたって、青緑についての認知度を調査してみたんだ。そうしたら、「青緑は最悪の組み合わせだ」って意見が大半を占めていて、この組み合わせに対する正しい研究が成されていなかったんだ。コレじゃあ勝てるもんも勝てないね。なので、今回は俺が、青緑のコモンピック順序を指南しよう。これを読めば君も青緑マスターだ。
☆神河物語
《伝承の語り部/Teller of Tales》
青緑に突き進む上で最高のスタートとも言えるカードだ。3/3の飛行に素晴らしい能力まで付いてくる。青緑なら、《クチ》の能力を余すことなく使えるんだ。このカードがどれだけ素晴らしいかなんて、今さら言うまでもなく分かってるだろうから、あえて多くは語らない。とにかく、《クチ》最高、とだけ言っておこう。
《苔の神/Moss Kami》
6マナ5/5はほんとに良いカードだ。しかもトランプルまで付いてるんだから、文句のつけようもない。マナ加速の豊富な緑なら、《苔の神》を5ターン目に出すのも簡単だ。早いターンに出てきたファッティはひどい頭痛の種になるし、ダブルブロックで対処を試みようものなら、《木霊の力》や《消耗の渦》の餌食だ。
そうそう、俺がMTGOでプレイしてる時に少年に話しかけられたんだ。曰く「このゲーム始めたばっかなんだ、なんかカードちょうだい。緑のカードが好きなんだけど・・・」。俺は「いいよ」と言ってこの《苔の神》を4枚くれてやったんだ。
《大蛇の支援者/Orochi Sustainer》
この環境ではマナ加速が非常に強力だ。しかも、緑をやってる以上はマナ加速に事欠くなんてあり得ない。この《支援者》の良い所は、3ターン目にして4マナ域までジャンプできるところだ。2ターン目に《支援者》を出せれば、その後のゲーム展開はガラッと変わるからね。
《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》
マナ加速としては《支援者》に次いで2番目だ。それでも強力なことは言うまでもない。デッキに最低でも2枚は《支援者》か《長老》が欲しいところだね。
《木霊の力/Kodama’s Might》
こんなに軽いのにこんなにパワフル。たった1マナで、ほぼあらゆる戦闘を制圧できるんだ。しかも連繋まで付いていて、《霧中の到達》にでも連繋すれば笑いが止まらないくらいのアドバンテージが獲得できる。1回でも対戦相手に《木霊の力》を見せれば、その後はブラフとして持ってる振りをするだけで、戦闘を優位に進めることができるのも強みだ。
《狩猟の神/Kami of the Hunt》
3マナ2/2の平凡な生物だけど、この青緑じゃただの《灰色オーガ》に非ず。大体どのスペルを唱えても+1/+1してくれるんだ。とりわけこの《神》を重宝するのが、マナカーブを整える意味で使うときだ。《支援者》も《長老》も取れない時は3マナ域の重要度が上がるから、その重要度を認識して、積極的に3マナ域をピックするように心掛けよう。
《秘教の抑制/Mystic Restraints》
4マナ払えば、環境の脅威をたいてい押さえ込んでくれる。それがたとえゴッドレアであっても、だ。青緑は単体除去に欠くので、最良のカードとして働いてくれることも多いし、そうでなくても良いカードとしての仕事はしてくれる。
《消耗の渦/Consuming Vortex》
この《消耗の渦》は、青緑で使うときが一番強い。青緑は、いわゆるテンポデッキになることが多く、テンポを活かすってテーマにこのカードはピッタリなんだ。青緑のどんなカードと組み合わせても、《渦》は上手く働いてくれる。似たようなカードとして《未達の目》があるけど、青緑のリストでトップ10入りするほどには強くない。でも、《未達の目》でも充分なことは多く、とりわけマナ加速が取れてない時には重宝する。
《残忍な詐欺師/Feral Deceiver》
4マナ3/2じゃ力不足だけど、4マナ5/4トランプルだと話は変わってくる。ライブラリートップが土地じゃなければ、《長老》や《木霊の手の内》でシャッフルしてやってから再度ライブラリーをめくり直すって手もある。とにかくこいつはデカすぎて、対戦相手も手を焼くことになるだろう。
《聖鐘の僧団/Order of the Sacred Bell》
4マナ域であと欲しいカードって言うと、たいていの人は《空民の鏡守り》って言うんじゃないかな。確かに《鏡守り》は最後の数点を削るのには秀逸だし、忍者との組み合わせは特筆に価する。でも俺は、タフネス1の生物に対する評価が低いんだ。他にも《空民の雲乗り》はデッキを深く掘り進んでくれるし、《空民の雨刻み》は除去満載のデッキから生物を守ってくれる。でも、青緑はマナを残して展開するのは難しいし、これらの飛行はそこまで優先するほどのこともない。もちろんデッキに入れた時に強力なのは間違いないので、チャンスがあればピックしておくのが吉だ。
青緑 〜 神河環境の隠れたアーキタイプ 〜 ?
2005年4月22日 リミテッド☆神河謀叛
《ゆらめく玻璃凧/Shimmering Glasskite》
4ターン目に出しても強いのに、3ターン目に出てきちゃうともうウハウハ。殺しにくい上に安定したクロックになってくれる夢のパーフェクト超人。青緑をやる上で、謀叛のベストコモンだ。
《節くれ塊/Gnarled Mass》
さっきも3マナ域の重要性を語ったけど、この《塊》は完全に3マナ域を埋めてくれるナイスガイだ。どんなデッキでも3/3に対処するのは一苦労だ。相手が1ターン目《ゴブリンの群勢》、2ターン目《かまどの神》みたいなブンブンした時でも、3ターン目に《塊》を出せばピタリと止まる。3マナ3/3に文句のつけ様なんてないね。
《茨の子/Child of Thorns》
このチビがこんなにリストの上の方に居るのは驚きかい? 普通ならここら辺で忍者でも出てきそうなもんだけど、俺の持論として、忍者は青緑に合わないってのがある。だって、忍術のコストでクリーチャーを手札に戻したら、テンポが悪いだろ。それに引き換え、この《茨の子》は優秀だ。早いターン出てきて、戦闘に睨みを利かせながらアタックを有利な取引に変えてくれるんだ。
《鱗の大男/Scaled Hulk》
この環境じゃ生物はデカけりゃデカいほどいい。そして、コイツは信じられないほどデカくなる可能性があるんだ。《日夜の苦役》や《秘密の帷》との相性も特筆に価するな。
《桜族の春呼び》《忍者》《日夜の苦役》《秘密の帷》《幻影の翼》なんかも、だいたい評価通りの働きをしてくれる。あとはデッキになにが足りてないか認識するだけだ。忘れちゃならないのは、カードの単体としての強さより、デッキ全体の方向性が大事ってことだ。
もちろん、ドラフトは楽しいんだけど、ここがPTQやGPならドラフト卓に辿り着く前にシールドをこなさなきゃならない。俺は数日前に、シールドで勝つための10か条みたいな記事を読んだ。いいかい、シールドじゃあまり変な行動はしないほうがいい。実は、これはマジック全般にも言えて、あまり変な方法論とかはたいていの場合いい結果を生まない。ここに、君のシールド構築の指針となるようにいくつかの問いを用意した。これに答えるように心掛けて、シールド構築を行ってみて欲しい。
「このデッキのドローが楽しみかい? このデッキを使ってみたいと思うかい?」
「爆弾カードに対処できる?」
「爆弾カードに負けるとして、どう変えれば対処できる?」
「3色目を散らす可能性は?」
「メインにサイドボードカードを入れる可能性は? (ほら《摩滅》とか《強風の力》とかさ)」
「マナバランスは完璧?」
「勝ち手段は複数用意した?」
「土地の枚数は何枚が適正かな?」
「フォイルの土地は、デッキに紛れ込んでない?」
俺が君に言いたいことは以上だ。この記事がPTQロンドンシーズン真っ只中の君の役に立ってくれることを祈るよ。もし気が向いたら、PTQやGPのレポートを俺に送ってくれ。そうそう、ここに書いた内容はあくまでも目安であって、絶対の基準じゃない。ドラフトの局面ごとに臨機応変に対処していってくれ。
じゃあ読んでくれてありがとな。またいつかどこかで。
《ゆらめく玻璃凧/Shimmering Glasskite》
4ターン目に出しても強いのに、3ターン目に出てきちゃうともうウハウハ。殺しにくい上に安定したクロックになってくれる夢のパーフェクト超人。青緑をやる上で、謀叛のベストコモンだ。
《節くれ塊/Gnarled Mass》
さっきも3マナ域の重要性を語ったけど、この《塊》は完全に3マナ域を埋めてくれるナイスガイだ。どんなデッキでも3/3に対処するのは一苦労だ。相手が1ターン目《ゴブリンの群勢》、2ターン目《かまどの神》みたいなブンブンした時でも、3ターン目に《塊》を出せばピタリと止まる。3マナ3/3に文句のつけ様なんてないね。
《茨の子/Child of Thorns》
このチビがこんなにリストの上の方に居るのは驚きかい? 普通ならここら辺で忍者でも出てきそうなもんだけど、俺の持論として、忍者は青緑に合わないってのがある。だって、忍術のコストでクリーチャーを手札に戻したら、テンポが悪いだろ。それに引き換え、この《茨の子》は優秀だ。早いターン出てきて、戦闘に睨みを利かせながらアタックを有利な取引に変えてくれるんだ。
《鱗の大男/Scaled Hulk》
この環境じゃ生物はデカけりゃデカいほどいい。そして、コイツは信じられないほどデカくなる可能性があるんだ。《日夜の苦役》や《秘密の帷》との相性も特筆に価するな。
《桜族の春呼び》《忍者》《日夜の苦役》《秘密の帷》《幻影の翼》なんかも、だいたい評価通りの働きをしてくれる。あとはデッキになにが足りてないか認識するだけだ。忘れちゃならないのは、カードの単体としての強さより、デッキ全体の方向性が大事ってことだ。
もちろん、ドラフトは楽しいんだけど、ここがPTQやGPならドラフト卓に辿り着く前にシールドをこなさなきゃならない。俺は数日前に、シールドで勝つための10か条みたいな記事を読んだ。いいかい、シールドじゃあまり変な行動はしないほうがいい。実は、これはマジック全般にも言えて、あまり変な方法論とかはたいていの場合いい結果を生まない。ここに、君のシールド構築の指針となるようにいくつかの問いを用意した。これに答えるように心掛けて、シールド構築を行ってみて欲しい。
「このデッキのドローが楽しみかい? このデッキを使ってみたいと思うかい?」
「爆弾カードに対処できる?」
「爆弾カードに負けるとして、どう変えれば対処できる?」
「3色目を散らす可能性は?」
「メインにサイドボードカードを入れる可能性は? (ほら《摩滅》とか《強風の力》とかさ)」
「マナバランスは完璧?」
「勝ち手段は複数用意した?」
「土地の枚数は何枚が適正かな?」
「フォイルの土地は、デッキに紛れ込んでない?」
俺が君に言いたいことは以上だ。この記事がPTQロンドンシーズン真っ只中の君の役に立ってくれることを祈るよ。もし気が向いたら、PTQやGPのレポートを俺に送ってくれ。そうそう、ここに書いた内容はあくまでも目安であって、絶対の基準じゃない。ドラフトの局面ごとに臨機応変に対処していってくれ。
じゃあ読んでくれてありがとな。またいつかどこかで。